見出し画像

【Spotifyで聞いた】dot_haraiの2018年間ベストディスク50_25~1位(再投稿)

2018年年間ベスト、50~26位を昨日お送りしておりまして、ここからは25~1位の発表です。誤ってページ削除したので、再投稿いたします。半泣きになりながら動画を再度スマホでペチペチ貼り直すのには心折れそうになりました……。


今年よく聞いた、思い入れのある、もっと聞かれたらいいのに、というタイトルを選出しております。
SpotifyのリンクとYouTubeのリンクを貼っておりますので、どうぞ曲を聞きながらご覧ください。
また、ご紹介しているお気に入り曲はSpotifyプレイリストにまとめてありますので、そちらでもお楽しみいただければ幸いです(一番下にリンクあります)。

25.マイケル・ブーブレ/love
お気に入り曲「Forever Now」
ポップス界の伊達男帰還。息子さんの闘病のため休業していましたが、2年ぶりのアルバムリリース。タイトルの通り「ラブ」がテーマで、数々のスタンダードナンバーへの敬愛、新しく誕生した娘さんや家族への愛情を歌った曲など聞き応えある内容です。


24.Maison book girl/yume
お気に入り曲「狭い物語」
変拍子多用や複雑な曲展開で独自路線を行くガールズユニット。解散したBiSのコショージメグミが在籍してます。今回は夢をコンセプトにインスト曲とボーカル曲を交互に聞かせる構成ですが、むしろ彼女らのイメージにしっくり来る作りで、20曲超の長さを感じさせません。


23.Rafiq Bhatia/Breaking English
お気に入り曲「Before Our Eyes」
ロック、フリージャズ、フュージョン、エレクトロ……等々。多様な要素が立体的に交差する音楽、と書くと難解そうですが、感情豊かなインストで惹き込まれます。インド人の両親の影響なのか、インド的トライバルなメロディやストリングスが随所に聞けるのもたまりません。


22.Ammar 808/Maghreb United
お気に入り曲「Boganga & sandia」
アフリカ北部マグレブ地方の伝統音楽とエレクトロミュージックの融合。反復するトランシーな宗教音楽が、デジタルの響きでかなり強度増してます。中毒性滅法高いです。


21.七尾旅人/Stary Dogs
お気に入り曲「スロウ・スロウ・トレイン」
12月と直近のリリースですがランクイン。柔らかくも、前向きに歌を届けたいと強く感じられて心地良いです。


20.Eagle-Eye Cherry/Streets of You
お気に入り曲「Streets of You」
一世を風靡した「Save Tonight」一発屋のイメージが強いかもしれませんが、数年おきにアルバムをリリースしていて、今作は6年ぶりのアルバム。といっても前作は気づいてなかったのでお久しぶり感強いです。表題曲は清々しいサウンドですが、ブルージーな曲もよい。なお、異父姉のネナ・チェリーのアルバムも今年出ていて、それが評判良いようなのですが未だ聞けていません。


見た目あんまり変わってない……?20年前、FM802のヘビロになってたんじゃないかなあ。ヒロTのHOT100でチャートインして聞き始めたのを覚えています。


19.Brandon Coleman/Resistance
お気に入り曲「Giant Feelings」
カマシ・ワシントン等を中心としたLAジャズシーンで活躍するキーボーディスト。コズミック!スピリチュアル!ソウルファンク!な多幸感あるサウンドにボーコーダーかけたボーカルがまたいい味です。


18.John Butler Trio/HOME
お気に入り曲「Faith」
オーストラリアのジャムバンド。ここからジェフ・ラングやフュームス、マーシャル&フローなどといった豪産オーガニック、ブルースロックの類いに一時期はまってました。ゾクゾクするようなドライブ感あるギタープレイは落ち着いたような気がしますが、大らかなグルーヴが楽しめます。やはり野外で聞きたい。


17.スピリチュアライズド/And Nothing Hurt
お気に入り曲「I'm Your Man」
これが最後のアルバムかもと言われているが、それも納得せざるを得ない充実した福音的天上のロック。さながらゴスペル的です。


16.teto/手
お気に入り曲「忘れた」
ハードコア、ガレージ、青春パンクの衝動感に、情報多く鋭い歌詞が乗る期待の若手バンド1stフルアルバム。瞬発力高いパンクソングだけでなく、「忘れた」のようなミドルテンポの曲も良いです。


15.国府達矢/ロックブッダ
お気に入り曲「薔薇」
初めて聞いた、と思ってたけど、小林武史と組んだマンガヘッドの方でしたか!ロッキンオンジャパンのインタビュー記事読んだり手から銃生えたようなジャケの曲試聴した記憶あります。緻密な音の塊に和的な旋律、リズムが乗ったサウンドはワンアンドオンリーでしょう。


14.cero/POLY LIFE MULTI SOUL
お気に入り曲「Poly Life Multi Soul」
肉体感あるリズムがジワジワ身に沁みてきて、聞き込むほどに良くなっていく印象があるんですが、1曲歌が全面に出たキラーチューンがあれば完璧だったかも、という思いも。


13.ChocQuibTown/Sin Miedo
お気に入り曲「Invencible」
オープニングの「Invencible」にアガったところ、大らかで優しいメロディの曲にすっかりはまったコロンビアのヒップホップグループ。過去にはラテングラミー賞も穫っているようです。大好きなコロンビアのペルネットとも活動していたようで、気づいてなかったけどもっと早く出会えたろうなあ。


12.くるり/ソングライン
お気に入り曲「春を待つ」
タイトル通り、歌心溢れる内容。一聴して地味だけど、飾らない素朴さでじんわり生活に寄り添ってくれそうな感じがします。前作から続きオマージュらしい音が多いのは、深く聞いていく楽しみには違いないけど、このフレーズはあれか?などと気を取られるのがもったいないとも思ったり。


11.エレファントカシマシ/Wake Up
お気に入り曲「Easy Go」
圧倒的に熱い「Easy Go」が新井英樹「宮本から君へ」タイアップとか完璧じゃないですか……。これは新たな代表曲になる、本当にパワフルなナンバーです。そして、その次がNHKみんなのうたの「風と共に」というのも振れ幅が凄まじいエレカシらしい。この期に及んで、パンクやレゲエ調など様々な顔を見せてくれるバラエティある内容。


なお、宮本浩の名前はミヤジから来ているけどモデルではない、とのことです。


ミヤジのコラボイヤー実にお見事でした。椎名林檎が「名器」と評してたの、やっぱそうですよねえと納得のボーカル力を再認識。紅白楽しみです。


10.V.A./ポプテピピック ALL TIME BEST
お気に入り曲「POPPY PAPPY DAY - 女性ver.1」
年間ベストでは見ない気がするけど、このクソ覇権アニメ、悪ふざけやパロ、オマージュ多くて、それが内容だけでなく楽曲でもでクソ良かったんです。CDは100曲以上3枚組の大ボリュームで、あんきらコンビEDのセリフまで毎回きっちり収録されてるのは原作者への忖度か。ボーカル曲聞き倒してカラオケであれこれ歌うの好きだったのに、先日行ったらガルドロのしか残ってなくて、おのれ竹書房(違


公式でYouTubeに上がってる曲がTwinkling Starsだけだったので(これが悪いわけではないが)、OPのハーラマスコイをどうぞ。


今年ブチ上がった時間の1つ、感動ドキュメンタリーヘルシェイク矢野。高速紙芝居のアイデア衝撃でした。これも公式で動画ないので、代わりに制作者のAC部を勝手にPR。


9.Tal National/Tantabara
お気に入り曲「Akokas」
西アフリカはニジェール共和国のベテラントップバンド。前作と変わらず、つんのめるリズム、独特のグルーヴ響かせるギター、口沫飛んでくるかのパワフルなアフロビートはインパクト大です。下のPVもサイケで良。


8.Boulevard des Airs/Je me dis que toi aussi
お気に入り曲「Je me dis que toi aussi」
派手じゃないけど、沸々と熱くなるような音楽も好きです。このフランスのバンドからはそれを感じました。ブールヴァール・デ・ゼールと読むそうで、今年初来日を果たしています。今作は打ち込み要素や円熟感ある楽曲群ですが、過去作はよりエネルギッシュなヨーロッパ伝統音楽ミクスチャー。フランスではNo.1ライブバンドとの呼び声もあるとか。


7.ROTH BART BARON/HEX
お気に入り曲「VENOM ~天国と地獄~」
化け物山は圧倒的で近寄り難い感じのにどこか親近感も覚える不思議なもので、氷河期の吹雪で姿形が見えづらくなり、ATOMで山頂から在野に降りてきてくれ、HEXでご近所に、という自分内ストーリーがあります。どの曲も気高さすら感じる存在感ですが、ここ2作は自分ごととして聞けるようになりました。でも、化け物山の手の届きようのない感覚もまた味わいたい……。


6.Alfredo Rodriguez/The Little Dream
お気に入り曲「Dawn」
キューバのジャズピアニスト。2016年作「Tocororo」は年間ベスト第1位でした。今作は前作のような世界中のゲストとの真剣勝負、丁々発止というより、シンプルでリラックスして聞ける雰囲気。といっても1曲目「Dawn」のカラフルさや縦横無尽さは相変わらずキレてて、全体的に物足りなさや聞き応え不足は全く感じません。


5.Lucy Dacus/Historian
お気に入り曲「Nonbeliever」
アメリカの女性SSWの2作目。一曲の中の起伏が実にドラマチックで力強く、それが収録曲全てで言えるという凄まじいセンス。ボーカルも揺るぎない美しさがあり、ビビビと来ました。大絶賛盤です。


4.Sons Of Kemet/Your Queen Is A Reptile
お気に入り曲「My Queen Is Ada Eastman」
イギリスのジャズグループ。テナーサックス・チューバ・ダブルドラムという他に見ない楽器構成で、疾走感と高揚感半端ないビートがスリリング!興奮しっぱなしです。中心人物のシャバカ・ハッチングスは、元々好きだったMelt Yourself Downのメンバー。この1、2年でComet is coming、Mabutaなど色んなところで名前を目にします。それにしても、「おまえの母ちゃんでべそ」ならぬ「お前んとこの女王さん爬虫類」とは恐れ入りました。ある種怒りも感じさせる音楽です。


3.折坂悠太/平成
お気に入り曲「旋毛からつま先」
和洋の多様なルーツミュージックを独自に咀嚼したオリジナリティ溢れるシンガー。飄とした、得体しれぬ畏怖感や異様さがあるのに、懐かしくて不思議に温かいという面白い感覚です。あと歌詞とそれが乗っかるメロディ両方が抜群に柔らかい点も魅力に感じます。


2.Adekunle Gold/About 30
お気に入り曲「Back to Start」
ナイジェリアのシンガーの2nd。これは最初に聞いた時から年間ベストものだと確信しました。アーバンポップ、バラード、アフロビート等々カラフルで自由な作風に飽きが来なく、アルバムを通す空気感は爽やかで大らかでいてしなやか。美しい佇まいさえ感じます。アフリカのポップス云々抜きにして聞いていただきたい1枚です。


もう一曲。


1.中村佳穂/AINOU
お気に入り曲「そのいのち」
京都出身の女性シンガーソングライターの2作目。才気煥発とは、正にこのことではないでしょうか。よくぞこれを発見したと自分を褒めたい。文字通りジャンルに囚われず、自由自在に歌が、詞が、ピアノが跳ね回る様は本当に痛快です。音楽を聴く楽しみを改めて提示してくれたかのよう。そして声も音もビートもとんでもなく強度高く、絶対的な信頼感を抱きました。


余談ですが、Eテレ「シャキーン!」の曲も作ってたとか知らなかった……。やはりあの番組のセンスすごいです。10周年ベスト出てましたね。


インタビュー記事。


上のインタビューにも出てきた2年前のフジロック出演、ジプシーアヴァロンステージ。


恐らく最初期の曲。8年前のものだが、この時点からもう素晴らしいですね。グシャグシャになります。


振り返ってみると、ここまで年間ベストが歌にフォーカスされた年ってなかったんじゃないかと思います。それも、自由な才能の表現が世に出るツールや手段が増え、耳にする機会が増えたこともあるのでしょう。ありがたいことです。

ここまでお気に入り曲としてご紹介してきた曲は、Spotifyプレイリストとしてまとめてあります。気に入っていただけたものがあれば、こちらもお楽しみください。


過去に作った年間ベストはこちらにまとめております。てんでバラバラですが、2011年から続けているのは、我ながらよくやってるなあ、と感心します。


来年もまた、面白い音楽に出会うことを楽しみにしています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?