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whatever co.設立5年目の経過観察

2019年1月に初投稿した「さよなら、dot by dot inc.こんにちは、Whatever Inc.」から、丸5年が経ちました。

会社で何のお祝いも催しもしてないんだけど、ぼくたち、whateverは設立5周年を迎えたのです。わーい!おめでとう!
お仕事を発注して頂いているクライアントの皆様、プロジェクトに参加してくれている協力会社やフリーランスの皆さん、WHEREVERビルのみんな、そして、Whatever メンバー、まわりの多くの仲間たちに支えられてここまでやってこれたことに感謝を伝えたいです。本当にありがとうございます。

さて、喜びもひとしおですが、大きな志を抱いて、いろんな会社をぶっ潰して立ち上げたwhateverは、今、どうなっているのかしら?
5年が経過したので、自分たちの今を振り返ってみたいと思います。

まず、最初に僕たちは、こんなマントラを掲げて活動をしています。


わたしたちは 、誰も見たことがないけれど 誰もが心動かされるような新しいアイデアを考え、 それを一番美しいカタチで実現していために生まれた クリエイティブスタジオです。
さまざまなブランドの広告キャンペーン企画から、 MV、テレビ番組、プロダクトなどのコンテンツ開発、 はたまたウェルビーイング事業の立ち上げや 長編映画製作まで。
世界中に住む多彩なメンバーたちと共に この世界に新しい価値を生み出したり、 新しい社会の捉え方を提示することを目標に、 今日も、明日も、ナンデモ作っていきます。

つまり、なんでもつくるし、ルールは無用と宣言しています。

実際のところ、このマントラを体現する活動が出来ているのかを確認してみましょう。
こちらは過去数年間のプロジェクトをジャンル別に円グラフにしたものです。

数値化してみると、どん引くくらいの何でも屋ぶりでした。

当然、1年ごとにみると、予算の大きいプロジェクトに引っ張られるので、もっと偏りはあります。デジタルのプロダクト開発、空間デザインが多かったり、テレビCMが多い年もあれば、インスタレーションの割合が多いときもあります。でも、長いスパンでみると、かなり幅広い領域をまんべんなくやっている姿が浮かび上がってきます。

その理由は、クライアントから与えられる課題が、年々複雑になってきてるからです。
一つの手法のみで応えることができるならシンプルですが、ご要望や悩みに100%の答えを出すために、様々な手法を組み合わせることもあります。最適解を出すために、フリーハンドで考えてきた結果、アウトプットが、このような、なんでも屋になってしまいました。

このグラフのもう一つの特徴は、ビジネスコンサルティングとビジネス/サービス開発を足すと17%もあることです。これはwhateverの役割の変化を示しています。僕たちは広告制作だけでなく、クライアントのデザインセンターや新規事業部や経営レイヤーの方々と並走しながら、新たなプロダクト、サービスを一緒に考える壁打ち役として呼ばれることが増えてきています。

少し軸が違いますが、同じようなグラフを合併前のdot by dot時代と比べてみると面白いです。

第3期と第4期が合体しているのは決算期を途中で変更したためです。

事業の中核であった広告の割合が徐々に減っていく様子が伺えます。
当時の僕たちはデジタルコンテンツをつくる会社で、「デジタルでバズって!」という依頼をたくさん頂いていました。時代の流れとともにそのご要望が減るのに合わせて、広告分野の仕事が減っていきました。

2018年ごろ、デジタルクリエイティブ業界のシュリンクを感じ取っていた僕は、新しい領域でいろんなモノを生み出せる会社になるか、人数を絞って専門性を高めるか、大資本の傘下になるか、悩んでいました。そして、僕はwhateverをつくりました。「新しい領域でいろんなモノを生み出せる会社になる」という茨の道を選んだわけです。そして、5年経ってみて、今良い答え合わせができています。

ちなみに、toCと書いているのは、コンシューマービジネスのことで、僕たちの役割はデジタルプロダクトやデジタルコンテンツ制作でした。ユーザーやお客様がお金を払ってサービスやモノを購入してくれる仕事が徐々に増えていき、現在のwhateverのポートフォリオに繋がっています。

では、メンバーはどうなったのか?

PARTY NY / PARTY Taipeiの創設者である川村真司、僕がやっていたdot by dot inc.のメンバー、宗さんのココノヱが合体して、whatever創設時のメンバーはTokyo19名、Taipei3名、NYは兼務で2名、Berlin2名でした。

こちらは、現在のメンバーと分布です。

めちゃくちゃ人数が増えました。そして、ありがたいことに、創設時の役員4名も仲良く一緒にやっており、世界中に仲間が増えました。特にTaipeiは現地雇用の台湾人が11名で、その内8名が正社員で、whateverのグローバル戦略の中核を担ってくれています。

そして、僕たちの多様なアウトプットを支える人材の内訳はこちらです。

謂わゆる、フルサイズエージェンシーとは違い、営業担当者やマーケティング、メディア担当はいませんが、モノづくりに必要な人材はだいたいそろっています。
特徴的なのは、建築家や振り付け師、ドローンレーサー、マジシャン、ミュージアムデザイナーなど専門性の高いCo-Creatorがいることです。

そして、クリエイティブ業界出身者ではない、コンサルティング会社からの転職組もいることで、これまでの広告クリエイティブの領域を超えた活動ができています。
 
振り返ってみると当初の思惑通り、新時代の何でも屋になれているような気がします。しかし、僕たちの歩みをまだ道半ばです。自社IPで世界で勝負できたのは、2020年に世界で最も売れた有料アプリになった「らくがきAR」くらいです。

受託仕事も自社開発も、まだまだ僕らの挑戦は続きます。

whateverに興味が出た方は、ぜひ、僕たちのサイトを見てみてください。
一緒にお仕事できるのを楽しみにしています。


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