断食 day 2
里の朝は早い。
5時半頃には周りがどんどん起きる気配がする。眠りが浅かったからだろう。わたしも吊られて起きる。
里には自由参加のプログラムが多く提供されており、どうせ起きたのだから、と朝の瞑想、散歩、気功体操に参加する。各20分くらいのゆるやかなプログラムで、気軽に参加できる。
朝ごはんはこちら。人参と生姜のスムージー。思いのほか、もったりしていて、食べた気持ちになる。腹持ちも良さそう。
その後、カッピングと整体の個人セッションが始まる。これが料金に入っているなんて、毒出しに向けてのいたれりつくせり、この上ない。
「毒素、たまってますねえ… 溜め込みすぎですねえ…」
とは、カッピング後の先生の苦笑まじりのコメント。お風呂で確認してみたら、確かに3箇所ほど、巨峰色の直径4センチほどの痣が残っている。カラメル焼き機で刻印されたみたい。DVか!
昼間は体調も悪くなく、お腹も全然空いていなかったので、ここぞとばかりにお散歩へ行く。
大室山!内側は、火口が凹み、乾いたカルデラ湖になっている。その周りをぐるりと一周、お鉢巡りをする。下は汗ばむほどの気温だったが、山頂は風もあり、涼しかった。
帰宅後、お昼寝。
夕方には、食のワーク。ここで使う一口サイズの玄米を目当てに、今回1週間を共にする参加者のほぼ全員が集った。食への煩悩が高いひとほど、断食に参加する率が高い。
15gばかりの玄米を二口に分け、各回100回かけて噛む。100回も噛む前に消えて無くなっちゃうんじゃないか、とやる前は思っていたが、いやなんの、100回噛める!
今までの咀嚼ってなんだったんだろう。お肉やらお野菜やらをかなり形が残ったままで送り込まれた胃や腸は、とんでもなく負担がかかっていたんじゃないだろうか。
唾液もこんなに出るのか!とびっくりした。100回噛む頃には、口の中には、ひと口分の玄米粥が出来上がっている。唾液、だくだく。
100回噛むことは、瞑想のように思う。他のことを何も意識せず、ただ、今、身体に取り込もうとしている食物に集中する。本当の「いただきます」ってこういう意識を指すのだと思う。
普段の生活で、毎度100回咀嚼することは難しいだろう。でも、始めの一口くらいは、いつも以上に噛むことを意識してみたい。
今日のお夕飯は、豆乳入りのお味噌汁。具は当然ない。
この頃から、持病の目眩がひどくなり、夕飯後はそのままダウン。目眩がするからか空腹感は一切ない。世界がぐるぐる回るだけ。
明日は収まるといいなあ、とこの日はダウンしたまま終了。そして怒涛のDAY 3が始まるのでありました。続く。
写真は大室山のお地蔵さま。参加者全員の断食の成功を祈願してきました。
言葉は言霊!あなたのサポートのおかげで、明日もコトバを紡いでいけます!明日も良い日に。どうぞよしなに。