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57/365 【シェークスピアはノースペア】 天保12年のシェイクスピア

2020年、感情noteを始めます。心が震えたお芝居や映画や本、訪れた場所といったコト録も続けますが、それらは言わばハレの日。その合間にある「普通」の毎日を、も少し書いてみたいのです。でも、何でも良いってなると、ちょっぴりハードルが高いんです。

その点、感情は毎日動くもの。喜怒哀楽のようにパッキリしたものもあるけれど、その隙間にある色とりどりのあわいも見つめてみる。良くも悪くも、なんかもやっとしたやつ。1日を振り返って、感情がなーんも沸かなかった、なんて日もあるかも知れません。それはそれで興味深い。

写真と140字だけの日もOK。ちゃんと整理できていなくてもOK。毎日書いていたら、何かが変わるかも知れないし、何も変わらないかも知れません。なーんも定かではありません。

でも、やってみたいをやってみる。できることなら、365日。意地っ張りな自分を見据えた上での、やってみようを始めます。

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シェークスピアの作品の一切合切を闇鍋に放り込んでぐつぐつ煮詰めたら、美味しいエロ和食が出来ました、な作品。

冒頭のリア王に始まる4大悲劇のリミックス度合いだけでも、すわ天才か!となり、そのまま怒涛のような言葉遊びの渦に巻きこまれ、目を回している間に幕が下りておりました。井上ひさし、凄すぎる。

「リア王」「オテロ」「マクベス」等の悲劇同士の融合なら、相性の良さの想像もつきますが、大釜を搔きまわすマクベスの魔女が、これだーっ!と言わんばかりに惚れ薬を振りまいたのには思わず爆笑。パックとお婆ちゃん、同一人物かよ!

双子のとりかへばやがドリフ的追っかけっこになったかと思えば、その二人からデスデモーナとジュリエットの台詞が飛び出したりする。今見ているのがどの作品のどのキャラのどの台詞か、脳内処理が追いつかない。

しかも、舞台上の登場人物が多いから、場が広すぎて拾いきれない。オペラグラスと同様に、舞台観劇用の目玉レンタルも出来たらいいのに。いやだがしかし、目玉が増えても処理能力が同じだったらダメなのか。モニターの数だけ増やしてもCPUが同じなら、早くはならないのと同じ。南無三。

天保時代の下総国清滝村の物語としてだけでも十二分に楽しめるので、途中からシェークスピアはあまり気にせず、目の前の筋を追うことに集中しました。それでも情報ハレーション状態で、途中、墓守のシーン辺りで意識が一瞬飛びとびに。

リチャード3世は佐渡の三世次とか、オフィーリアがお冬とか、名前で分かる人もちょいちょいいたけれど、他は名前と台詞と設定が鬼ガチャ状態で、これ全て分かる人がいらしたら、副音声で流して欲しい。

濡れ場がかなり際どかったのも印象的。女郎屋のシーンなど、あっちもこっちもエロだらけ。あっけらかーんとしているから小っ恥ずかしさは薄れますが、ドキドキする事に変わりはありません。浦井くんも、お尻がっつりむぎゅって握っていたし。

舞台ってR指定等あるのでしょうか。HPに記載はありませんが、映画だったら確実にRだと思うのです。むしろ映画よりも生々しい。「春の目覚め」どころの騒ぎではありません。(全私比)

高橋一生、台詞が聞き取りやすくて、舞台俳優としても良きでした。堺雅人のような変貌っぷりは現段階ではありませんが、そうなることに期待を込めて、今宵はそろそろ仕舞いとします。

ごきげんよう。


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