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人から離れるために出かけた先で、何度も人の声に助けられたこと

そろそろ自然に帰りたい

持病発症の兆しにつき、早々に治療に乗り出しました。#病は初期対応が肝要です

持病については、こちら。

そんな時の特効薬の一つは龍王峡。北千住から特急リバティで約2時間の極楽です。

特急リバティ、好っきやねん。窓広いし、電源は各席にあるし、お手洗いもキレイなの。#これ大事。

コロナ禍で利用客が減った為、本数が4割程カットされたのが切ないですが、確かに去年乗った時も1両貸切状態だった。客にとっては最高だが、鉄道会社として厳しかったのは想像に難くない。

2時間本を読んだり、うとうとしたりしていたら、あっという間に龍王峡駅に到着です。

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イメージ図。

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入口は鳥居。聖域やけん。

降りてすぐの神社で、まずはお詣り。さらに降りていくと…

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今日も虹がかかってる。お天気のいい証です。祠を裏見。更にその先には...

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ヤバない、この色?!

この川のウネウネが、龍の名の由来です。水が綺麗。これだけでもお薬効果はてきめんです。

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逆方向の景色。光の関係で、緑が薄い。ああ、本気カメラを持ってなかった私のバカバカバカ。

ここを1時間半ほど歩くと、河原まで降りられるポイントがありまして。

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繰り返しますけど、ヤバない?

足をチャポーンと浸けて、ホゲーとすること暫し。ここで体力補給に龍王峡入り口で買ったお煎餅をパクパク。おむすび買いたかったんだけど、季節的に売ってなかった。残念。

龍王峡は、入口の神社付近はそれなりに人がいるのだけれど、奥まで行く人は殆んどいません。よって、ここらではマスクもオフ。

取った瞬間から肺に入ってくる木と土の香り。肺の中が浄化されていく。絶えず聞こえてくるのは、川のせせらぎのみ。

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ヘンゼルくん、今日はパン屑じゃなくて、お花を蒔いてくれとった♪

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こんな具合でずっと人っ子ひとりおりません。ウキウキと歩くこと2時間。

終盤に差し掛かり、初めて歩く辺りに入ってから30分。どうも迷子になったくさい…。やばい。なんてったって

人がおらん…

いやほれ、人がいない場所を目指したんだから当たり前やないかい、と自分を鼓舞して前にすすむ。

でも、やっぱりおかしい…

アナザーワールドに繋がっていそうなトンネルを2箇所通過した後、再び無人のトレッキングコースに入ります。

携帯ガッツリ入るエリアに戻ったし、どこかに連絡した方がいいのかな...

おろおろしていたら、前方斜め上くらいから、声が聞こえて参ります。

「こっちだよー」

え?どこぞの国からのお迎えですか?

きょときょとと周りを見たら、二階建ての職員向け(?)アパートが先にあり、その二階のベランダに声の主があらしゃりました。

ん???????と思いつつ、その指差している先を見てみたならば。

プチ密林もどきの林道がありました。え?マジで?

恐る恐る近づいたら、確かに道標が立ててある!そこには、目指す公共温泉まで1キロとある!

ありがてえ、ありがてえ、とその方に手をブンブン振って、その道を進みます。

しばらく進むと、あじさい公園なるものがあり(紫陽花は一本も咲いていなかった)、更に進むと、鉄橋が現れる。

鉄橋を超えた先には…

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サクラサク!

ヨシヨシ、これで3時間ちょいのハイキングも終点に違いない!

あとは宿に着くのみだ!

と喜んだのも束の間。私の目の前に現れたのは...

行き止まり… orz 

ハイキングコースマップに記載されていた終点近くの温泉は確かにあったんです。でも... 

ここからの道が... 見当たらない...

どうしよう…

途方に暮れるわたし。#本日2度目。

そこに、車で現れた地元の方と思しき男性が、窓から顔を出して声をかけて下さった。

溺れるものは、藁をも掴む。

私「界 川治に行きたいんですけど…」
男性「ああ...」

 困惑顔のおじさん。絶望を深める私。

私「...徒歩じゃ無理ですかねぇ…」
男性「ん〜。無理じゃないけど…  今、オフクロが風呂から出てくるから、それまで待っててくれたら乗せて行ってあげるよ。」

か、神さま…!

車での道中をひときわ彩ってくれたのは、満開の桜。

「あと2、3日で、山が新緑に色付くんだ。うすーい緑。桜が満開になってからはじめての雨が降ってからの数日間は、川治が一等綺麗な時期だよ」

そんなことをおじさんは語ってくれました。

こうしてわたしは、温泉でほっぺを赤く染めた可愛らしいおばあちゃまと息子さんと桜を眺めながら、無事に今夜のお宿に到着できたのでありました。

書いていて気づいたよ。テンパった後の写真を一枚も撮っていないよ!なんせバッテリー死んだら、間違いなく死ぬからな!ギリギリで生存本能が働く私、偉い!

でも、奇跡はまだまだ続きます!!!!(過呼吸)

取り敢えず、明日に続く!



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