235/366 【ダポー】 緑の充電、してきました
緑の充電をしてきた。
龍王峡駅の鳥居を潜って数分で、連なる茶屋にいた人の声が消える。
代わりに聞こえてくるのは、セミの声と滝の音だけ。あっという間に眼窩の奥の方がぱああっと開く。最近、身体の前面しか使っていない気がするとは前にも書いたけれど、眼も御多分に漏れないようで、視界も極めて浅いところしか使っていなかったようだ。その眼窩が、ぶわっと拡大していく。
視界をきっかけにして、頭蓋骨の中の他の感覚もパタパタと開いていく。光が差していなかったところ、風が通らなかったところの全てに、緑が届く。
入り口すぐには、虹見の滝。
名前を裏切らない。流石です。
ご挨拶をして、先に進む。
竪琴の滝。音の粒が細やか。
この川沿いをひたすら進む。
光がまだら模様に差し込む様子を英語でdapple of light and shadowと表現したりする。このdappleという音の響きが、光のまだらにぴったりだと思うのだけれど、これは私の英語脳故の先入観だろうか。それともこの語感は言葉の壁を超えて五感に互換されるのか。
どこもかしこもdapple だらけ。
ハイキングコースは、周回で1時間の簡単コース、2時間ちょっと張り切るコース、片道3時間の頑張れコースがある。今回は2時間にした。
到着するまでは3時間にチャレンジして、向こう側に着いたら戻る電車に乗れば良いと思っていたのだけれど、歩き始めた途端、運動不足を痛感した。
身体はすぐに鈍ってしまう。五感の訛りなんて、もっと進みが早い。
ひたすら天候に恵まれた1日だった。
充電完了!と言いたいところだけれど、ここまで抑えてきた緑黄色と滝不足が一気に噴出しているので、またすぐどこかに行かねば!行くぞー!行ったるぞー!
龍王峡のウェブサイトはこちら。
北千住から特急リバティ号でたった2時間半弱の緑と滝の楽園。
明日も良い日に。
こちらは伴走45日目。
言葉は言霊!あなたのサポートのおかげで、明日もコトバを紡いでいけます!明日も良い日に。どうぞよしなに。