【海外へ行く意味とは】 免税が無くなっていたイギリスで、世界経済に思いを馳せたこと
欧米出張の際に必ず買うものがある。靴と下着だ。私はバカの大足なので日本でのセレクトが限定的になるのだが、欧米だとごく普通のサイズになる。よって、靴はほぼ全て海外で買っている。下着もそうだ。しかもデザインも色合いも日本とは全然違って面白いので、海外で買うのを楽しみにしている。
そんなわけで、免税には毎度毎度お世話になるのだ。
今回も、お気に入りの靴屋で2足購入した。合計5万円くらい。セール期間ではなかったのでいつもより高くついたが、そのぶん免税バックも多い。お小遣い、お小遣い…
と思って、免税用紙をレジで依頼すると、
廃止になった
とあっさり却下。
な、なんですと…?
「前はあったよね?(もしかして、このお店だけ…?)」
「うん、ブレキシットで無くなった」
え…?!
レシートを確認してみると、そもそも税額の記載がない。
これはガチやぞ、と思って他のお店で確認するも、やっぱり免税措置はない。
経済を潤すために、非住民から徴収した税金をそのまま国庫に入れてるってこと…?
そんなことがあり得るの…?
調べてみたら、こんな記事が出てきた。
免税廃止が決まったのは、イギリスが正式にEUを離脱した2020年のことだった。丁度、コロナでイギリスに行かなくなってからのことだ。そりゃ知らんわ。
この措置の結果、イギリスでの買い控えが進んでるそうだ。そりゃそうだ。イギリス以外にも旅行をするなら、イギリス以外で買い物をするだろう。高級品であればあるほど。
イギリスしか行かない人による、イギリスでしか買えないものに関しては、この措置が功を奏するのだろう。それを見越してのことなのだろうけれど、イギリス人すらEUでの買い物を選んでいるというのだから、悪循環が進みそうだ。
EU離脱は、イギリスにとって、本当に良い選択だったのだろうか。イギリス人はどう思っているのだろう。
再加盟派が5割を超しているという日経の記事もあるようだけれど、そもそも現在のイギリス経済の低迷の理由は、Brexitだけではないという記事もある。
https://jp.reuters.com/article/idUSKBN2UB4EK/
コロナ禍で日本に向きがちだった意識を、実感を伴って再び世界経済に向けることができた。
これも、海外に出る意味だと思う。
今年訪れたインドでも感じたけれど、勢いのある国も、低迷気味な国も、記事やニュース映像だけでは分からないことがある。
年末に色々と考えるきっかけを頂いた。
明日も良い日に。
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