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ガキにはChromeBookを買ってあげようという話

です。

Society 4.0から5.0へと変わっていく現代。

小学校でIT・ICT教育が導入されたり、プログラミング教育が導入されている中で、普段から子供にパソコンを使わせる必要性が問われています。

今や多くの子供はスマートフォンを所有しているものの、パソコンは触ったこともないケースが少なくありません。

某有名起業家を始めとした時代の最先端を行く著名人には、「スマホだけで仕事ができる」と吹聴される方が多いため、なおのことパソコンは興味がある人だけが買うものであるという考えが一般的になっていると感じます。

しかし、スマホだけで出来る仕事はそこまで多くありませんし、子供にとってスマホの学習コストなんて無いも同然なので、パソコンかスマホという二者択一で考えるのはちょっとズレていると思います。パソコンは使えるけどスマホは使えません、という人はあまり見かけませんので。

どのみちスマホは否が応でも使う必要があるので、ほっといても勝手に使えるようになります。なので、パソコンが使えるというスキルを身につけるのは現代においても有用なのではないかなと。

ということで、子供にパソコンを与えることには賛成なのですが、いかんせんパソコンにもいろいろと種類があり、いまいち何を買うのが子供にとってベストなのか分かりにくい状態だと思います。

そこで、今回は子供にはChromebookを与えておけば良いという考えを発信します。

あ、学校で配布されたPCを持ち帰る場合は何も考えなくていいです。

※Chromebookという単語はChromeOS自体を指す意味で使用することもあります。


パソコンの用途

パソコンそのものの用途は非常に多岐にわたるため、子供のライフスタイルに限定して考えると、以下が挙げられます。

【パソコンが必須 または あったほうが効率が良い
・プログラミング学習
・タッチタイピングの習得
・入出力装置の使用方法
・PCの設定・操作方法

【パソコンへ移行される用途】
・授業の一部
・緊急連絡
・子供同士のコミュニケーション

ということで、この用途を満たせるパソコンを選べば問題ありません。

これらの用途を満たすOSはなにか。それは、ほぼ全てのOSです。

WindowsでもMacでもChromebookでも問題ありません。

では、なぜその中でもChromebookを選ぶべきなのか。他のOSの話も交えながら話そうと思います。

Chromebookを選ぶべき理由

はじめに、皆さんは「GIGAスクール構想」というものをご存知でしょうか。

要は、小中学校の生徒たち一人ひとりに端末を与え、それを授業や学校生活に取り入れて積極的に活用して行きましょう、といった趣旨で政府が進めている構想です。

さて、この”端末”というのはPCまたはタブレットのことを指しています。

特にOSに関しての規定はないので、各学校がいろいろなことを考えながら選んでいるのですが、2021年2月の時点で使用されているOSシェアが以下のサイトに記載されているので見てみましょう。

調査の結果、回答した1478の自治体がGIGAスクール構想で調達する端末の総数は748万7402台。端末をOS別にみると、Chrome OSを搭載する端末が327万8110台と最多でシェアは43.8%。次いで米Apple(アップル)のiPad OSが210万7935台で28.2%、僅差で米Microsoft(マイクロソフト)のWindowsが210万1357台、シェア28.1%で続いた。

公立小中学校「GIGAスクール」端末のOSシェア1位はChrome OS、2位3位は?/日経クロステック https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/news/18/09684/

このように、Chromebookが一番多いとのことです。また次点のiPadは、ほんの僅差でWindowsを上回っています。

Chromebookを使うパターンが多いのであれば、学校での学びを家庭で活かせるよう、また反対に家庭での学びを学校で活かせるよう、使用するOSは統一したほうが良いです。

更に、子供たちにとって全ての操作をマウス(またはトラックパッド)とキーボードのみで完結させるのは中々難しいです。最初にも述べましたが、今の子供はスマホネイティブ世代ですので、タッチ操作のほうが慣れています。

Windowsにもタッチパネルのラップトップや2in1は存在しますが、OS自体がタッチパネルを前提に設計されたものではありません。そのため、タッチパネル対応のChromebookのほうが操作性に優れています。この点ではiPadも同様ですね。

他に大事な点として、Google製のクラウドサービス「Google For Education」との親和性が高いことが挙げられます。どうせGoogleのシステムを使うなら、始めからGoogleが用意しているOSを使ったほうが、学習コストが低く、トラブルが少ないはずです。

次に、なぜiPadではなぜダメなのか。一つに、パソコンと比べて機能に制限があること。二つ目に、プログラミング学習環境の構築に手間がかかるからだと推測できます。

例えば、iPadOSでマルチタスクを行うには、Split ViewかSlide Overでアプリ画面を二分割することしか出来ません。これは学習目的だと割と不便だと思います。プレゼンテーションを作成する場合、追加でブラウザを開いたら、他の操作は出来ません。もし画像ファイルを挿入したい場合は、一度ブラウザを閉じて、ファイルアプリに切り替える必要があります。これでは生産性が悪いですよね。それにSplit ViewはiPad独自のインターフェイスなので、他のOSに切り替えた際に応用が効きません。
また、ブラウザ自体も所詮はモバイル版です。殆どのサービスはWeb上で行えるように進化しているのに、その恩恵が受けられません。

次にプログラミングについては、プログラム言語や各種コンパイラ、エディタなどの選択肢が非常に少ないです。(まぁ子供が学ぶプログラミングなど殆どがアルゴリズムとScratchだと思いますが)

あ、Macは論外なので語る必要はありませんね。

ChromebookはLinuxである

Chromebookに搭載されているChromeOSはLinuxベースなんですね。なので、お馴染みのターミナルやその他Linuxコマンドを使用することも可能です。

もちろん大多数の子供には関係のないことですが、9,999人の子供が興味を示さなくても、1人の子供が興味を持つ機会になれば御の字ではないかなと。

そもそも昔のギークボーイたちは、黒い画面に文字を打ち込んで結果を表示するだけで興奮していました。なので、子供にとって必ずしもコンソールが無用の長物というわけでは決して無いと思います。

もちろんプログラム用途でのみ使用することも出来ますので、Linuxであることは明確な利点と考えられます。

その他のポイント

Chromebookを勧める際によく謳われる文句の一つとして、値段の安さがあります。

5万円前後の価格で十二分なスペックのChromebookが手に入るんです。同じ値段ではMacやiPadは購入することすら出来ませんし、Windowsマシンは実用に耐えられるレベルのものではないでしょう。

そして何より私が一番大事だと思うのは、ゲームができないことです。

別にPCでゲームをすることは悪いことではありません。しかし、自制心が育ちきっていない子供にPCをゲーム用途として認識させるのは、かなりリスキーだと思います。

スマホでも読める電子書籍サービスのKindleで、なぜか専用端末を購入する人が居ますよね。人間は複数のことに集中できません。スマホで本を読んでいても、他の興味が多すぎるために、本に集中できないんですね。なので、いっそのこと本しか読めない専用端末を利用する人が居るのです。

それと同じく、PCに1度でもゲームという誘惑される要素を孕ませたら、もうPCで学習に集中するのは難しいと思います。

また、管理者目線でもゲームができるという状況は面倒です。
例えば、PS4やSwitchを利用している状況とは、つまりゲームをやっている状況だと判断できます。しかし、PCを利用している状況だけでは、それがプログラミング学習をしているのか、オンライン授業を受けているのか、エロ動画を見ているのか、ゲームをやっているのかわかりません。

そうなると管理者が子供のPC利用について、いちいち気にしなければならないんですね。

ChromebookでもAndroidアプリが動くから、結果的にゲームできるよね?という声が聞こえてきそうですが、無視します。

おわりに

というわけでChromebookを選ぶべき理由を述べてみました。

ちなみに私はChromebookを触ったことがありませんので、この記事に書かれている内容は全て推測です。

異常。


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