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iPhone と Android どっちがいいの?論争

を見かけたことはありませんか?

大抵この論争は、新型iPhoneが発表・発売されるタイミングで勃発することが多いです。というのも、Androidはいろいろなメーカーが発売しているので、Appleが発売するオンリーワンのiPhoneのように大々的なイベントにならないんですよね。例えば最近、Pixel 4aが発表されましたが、一部のガジェットオタクが話題にして終わりました。なんのイベントにもなっていません。XperiaやAquosもそうです。Galaxyは多少盛り上がりますが、iPhoneほどではありません。

そんな状況に憤慨したAndroidオタクさん達は、新型iPhone発表がトレンドに乗る度に烈火の如く語りだします。

「iPhoneスペックゴミ過ぎるw」

「やっぱりジョブズが居ないとw」

「iPhoneと比べてAndroidはカスタマイズ性がウンタラカンタラ」

それを見たiPhone信者さん達は、顔を林檎のように真っ赤にして反論します。

「iPhoneはデザインが綺麗」

「macとの連携が便利」

「Androidと比べてiPhoneはセキュリティがウンタラカンタラ」

皆さん、もうやめにしませんか

(※2022.12 現在、以下の内容からあまりにも状況が変わっています。
ちょくちょく加筆修正していこうかと思いましたが、記事をまるまる書き直したほうが早いくらいです。なので、当時はこんな状況だったんだなぁ程度に読んでください)

実際どっちが優れているの?

Androidです。

と言い切ってしまうと語弊があるので解説します。

ちなみに私は、iPhone 4が初めて手にしたスマートフォンでした。そこから、ほぼ毎年のペースでiPhoneを買い替えてきましたが、iPhone Xを手に入れた時、思いました。iPhoneはここが最終地点だと。

そこで、その翌年にAndroid端末を購入し、見事にAndroidユーザーの仲間入りを果たしたというわけです。

昔はiPhone一強でした。それは、AndroidというOSの仕組みが関係していて、iOSはLLVMでObjective-C/Swiftコードをネイティブにコンパイルします。一方、AndroidはJavaコードで書かれたアプリを、Dalvik(今はART)というJVMの上で実行します。

プログラミングの知識が在る方には共通認識だと思いますが、Javaは遅いです。

しかも、初期のスマートフォンはSoCやメモリが貧弱にも関わらず、仮想マシンを動作させているので、iPhoneと比べると圧倒的に遅くて重いんです。

ところが、近年のAndroidスマートフォンは湯水の如くメモリを積み、SoCの性能も格段に上昇し、Android 5.0からはより効率の良いART仮想マシンが標準となったので、パフォーマンスがすこぶる上がりました。もはやiPhoneと遜色はありません。

ゲームにおいては、若干iOSのほうが有利ではあります。Appleが提供するMetal APIはスマホ向けのゲームを作る程度であれば優秀です。

低水準な部分だけではなく、ユーザーにとって大事なUIなどの高水準な部分を比較していきます。

iPhoneの利点

iPhoneが優れているのは、一貫性です。iOS14からはウィジェット機能が追加されたので少し話が変わってきますが、基本的に「上から下、左から右」という原則が守られています。

余談ですが、Appleの発売しているMacは、”☓ボタン”や”最小化ボタン”が、左上にあります。Windowsは右上にあるので、よくWindowsユーザーに文句を言われる部分なのですが、ここでも先程の「上から下、左から右」という原則が適用されているのです。☓ボタン、つまりウィンドウが収束するボタンは、始点である左上になっているのです。多分。

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自分でカスタマイズしたい人にはとても不便ですが、機械に疎い人には非常にわかりやすいです。

他にも、全てのブラウザはエンジン部分にWebkitを実装しなければなりません。iPhoneにも、App StoreにChromeやFireFoxがありますが、これらはガワの機能性だけ変えてあるだけで、中身はSafariと同じです。

iPhone以外のChromeはBlinkを、FireFoxはGeckoを使用しています。

これも、ある意味ではSafariというデフォルトのWebブラウザからかけ離れすぎない程度に操作性を一貫しているとも取れます。

あと結構大きいのが、Appleが高機能なアプリを提供している、という点があります。GarageBandやiMovieですね。Androidでここまで機能があり、ユーザビリティが優れており、且つPCのプロユースソフト(この例だとLogic、Final Cut)と互換性があるプロジェクトを作成できるのはアプリは中々ありません。

他には、セキュリティに関してですね。ぶっちゃけ、iPhoneもAndroidもOSとしてのセキュリティ機能に大した差は無いと考えています。Androidでも内部ストレージとSDカードを暗号化することができますし。強いて言えば、iPhoneはファイルシステムがAPFSなので、ハックする際の難易度で言えば上です。

ただ、セキュリティで大事なのは企業の対応であると考えています。どんなに強度の高い暗号化機能を有していても、発売元のメーカーが復号化のキーにアクセスできたり、バックドアが用意されていたら意味がありません。その点では、Appleは過去にFBIからのロック解除要請を跳ね除けているので、企業としての信頼性は非常に高いと思います。

ちなみに、よく言われる

「iPhoneは、MacやiPad等のApple製品との連携が便利だから優れている」

という意見ですが、私はあまり賛同できません。

「AirDropを使えば、iPhoneで撮影した動画をMacに送ることが出来ます」

これ、iPhoneの便利なところではないですよね?

どちらかと言うと、macをより便利に使うための機能です。iPhone単体では、何の意味も持ちません。言うなれば、macにとってのマウスやキーボード、Webカメラと同列の、アクセサリとしてのiPhoneです。

もちろん、自身のライフスタイルに適した端末を選ぶ際には、ニーズと照らし合わせてベストなものを選ぶべきです。

しかし、端末間の比較で、限定されたユースケースでしか発揮できない性能を述べるべきではないと思います。

Androidの利点

いちいち語っていたら切りがないので、要点を述べます。一応、最新且つフラッグシップのGalaxy S20やXperia 1 mark 2を参考にしています。

・豊富なホームアプリ

・豊富なウィジェット

・自由なファイル操作

・サポートしているメディアファイル、コーデックの多さ

・LDAC、aptx、aptxHDなど多くの音声圧縮コーデックに対応している

・UserLAndでLinuxが使える

・Playストア以外でapkファイルを提供できる

・多くの有機EL端末でアンビエント表示を実装している

まとめ

基本的に、単体ではAndroidが優れており、特定のユースケースにおいてはiPhoneが優れている、という結論で良いと思います。

はい、論争終わり。

追記:第二弾書きました


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