開発期間1週間でAppStoreに個人開発アプリをリリースするためにやったこと

ActGazer』というシンプルなヘルスケアiOSアプリを1週間で作ってさっき審査通過して公開ボタンを押して反映されるのを待ってる間に書き起こしています。

これまで

仕事でiOSアプリ開発を6~7年ぐらいやってきて、いくつものアプリのリリースを経験してきたのですが、実は個人でアプリをリリースしていませんでした。

経緯

会社でヘルスケアサービス開発していて、ウィジェットとかApple Watchアプリを作ってみたいなーと思ってました。

しかし実際のプロダクションに入れるには(さすがに)いくつか壁があるのでおざなりになってたのですが、悪魔に魂を売っても健康になりたい身としてはどうしても欲しい機能があったのでサクッと個人開発することにしました。

タイムライン

先週上司との1on1で「アプリ作るんすよー」みたいな話をして、その週末から一気に作りきりました。

9/27(金) 開発開始:  会社休みだったので終日開発
9/28(土) アプリ開発: 終日開発
9/29(日) アプリ開発: 終日開発
9/30(月) アプリ開発: 帰宅~23時ぐらいまで
10/1(火) 技術調査&開発: 帰宅~23時ぐらいまで
10/2(水) アプリアイコンデザイン: 帰宅~23時ぐらいまで
10/3(木) AppStore申請準備&申請: 帰宅~23時ぐらいまで
10/4(金) AppStore審査通過、公開

※終日開発といっても普通にゼルダとかスマブラやって適度に休憩しています

「完璧を目指すよりもまずは終わらせろ」

作り方、見た目、機能、品質、どれもやろうと思えばこだわって無限にクオリティを上げることができます。

しかしどんなに素晴らしいプロダクトも使われなければただのアートです。熱量が失われないうちに、一気に作って出す必要がありました。

なので「短期間でリリースすること」の優先度を最大に設定し、それ以外のこだわりを断捨離しました。

具体的には

○ Xcode11 を使う
× Swift UI を使う (Storyboard使った)
× Embedded Frameworkで App Extensionと本体のコード共通化(コピペ)
× かっこいいデザイン (SF Symbolsと標準コンポーネントonly)
× 目標設定入力 (標準アラートにテキストフィールド置いただけ)
× 複数画面サイズでのテスト

という感じで、技術や見た目、作り方、その他もろもろ短期間でこれでもかというほど妥協しました。

AppStore提出に必要になものを最小コストで準備する

時間的にもお金的にもコストをかけたくないですよね。なので基本的なスタンスとしてはとりあえず出してみて、怒られたら直せばいい姿勢です。

今回は幸運にも一発で審査通過したので次回からも同じやり方を踏襲すると思います。

アプリアイコン

Sketchでこだわって作ろうと思ったけど思い直して、FontAwesome Freeのアイコンを単色の背景に乗せただけのシンプルな一品にしました。

1024×1024の画像を1枚作って、各サイズのアイコンをジェネレートするサービスを使って一気に生成します。

スクリーンショット

かっこいい1枚絵を作るのは難しいので、実際の端末でアプリを動かしてそのスクショを撮って、表示される数値などを画像加工でキリのいい数値に変えました。

サポートURL

GmailとTwitterアカウント開設でOKでした。

1. Gmailでサポート用のメールアドレスを作る
2. 1で作ったGmailのメアドでTwitterアカウントを開設する
3. AppStore提出ページでTwitterアカウントのURLを貼る

プライバシーポリシー

↓の記事で紹介されている 「App Privacy Policy Generator」を使ってmarkdownファイルを生成し、Google翻訳を見ながら不要なところを削ります。

あとはGitHubに適当な公開リポジトリを作ってmarkdownファイルを置いて、AppStore提出ページでそのmarkdownファイルのリンクを貼るだけです。

その他開発に使ったもの

サーバを準備する余力がないのでmBaaSとクラウドサービスとOS機能を使いました。

Firebase

プッシュ通知とアナリティクスのために使ってます。無料プランです。

Google Apps Script

プッシュ通知の定期送信のために使っています。

トリガー設定してFCMにhttpリクエストを定期的に送ります。

データベース

iOSのHealthkitを事実上のデータベースとして利用しています。あと目標設定の数値などはUserDefaultsに入れてます。

もうちょっといろいろデータ持ちたくなったらFirestoreとか使うと思います。

学びとこれから

私が今回アプリを個人で開発して学んだのは、仕事と違ってわかりやすい報酬がない中でリリースまで到達するには、モチベーションを持続させることも大切なのですが、なにより重要なのは「モチベーションが続く短期間に作りきること」かなと。

今回は維持費用のかからないアプリを作るノウハウを得ることができたので、引き続き月に一本ずつぐらい個人でもアプリ出していきます。


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