見出し画像

コロナ罹患メモ

 この2年半感染には細心の注意を払い、コロナとは無縁だった僕ですが、先日ついに子供から罹患してしまい、隔離期間を過ごしておりました。流行に敏感な僕としては感染したのが遅いくらいですが、その間の記録と感じたことのメモなど。

 想像に過ぎませんが、感染したと思われるのは子供たちと夏休みを過ごした期間で、水族館または海鮮料理屋か回転寿司ではないかと思われます。それ以外は海や寺院など人との接触が少なく野外という環境で過ごしていました。息子→娘→僕→妻の順番に発熱して一家全滅、数日間は野戦病院状態。家庭内感染を防ぐのはなかなか難易度が高いですね。

 最初息子が具合が悪いというので熱を測ったところ37.5℃。コロナと断定するには低めの熱だったので、まずその日は隔離して様子を見ようという事になりました。翌日も37.5℃程度の熱で、咳も出てきたので、念のため簡易の抗原検査キットで検査したところ陰性。思えばこれが良くありませんでした。後から分かったのですが、このキットは「研究用」という国からの認可が下りていない代物。この結果を信じてしまったので発熱外来への予約が遅れたのです。簡易キットを使用するなら「体外診断用医薬品」と書かれたものを購入するようにご注意下さい。
 
 その後咳が酷くなり、倦怠感も凄そうだったので発熱外来の予約を取ろうとしたのですが、2日後まで予約が埋まっておりました。
 しかしこの日の夜、更新ボタンを押していたら翌日の発熱外来にキャンセルが出たので即予約。病院で検査をしたところ陽性と診断され、この時点で僕は濃厚接触者となったので、レッスンなどのお仕事先にキャンセルの連絡を入れました。

 その翌日、娘が39℃の発熱で再び発熱外来の予約。運良く翌日の朝の時間が取れたのですが、翌朝今度は僕が発熱して娘と一緒に病院へ。予約はしていなかったのですが、事情を話したら特別に検査をしてくれました。この検査時間がしんどい。暑いなか問診票を持ったまま行列に並び、その後テントで検査をして車の中で待機、最後にレントゲンとCT。当然ながら具合の悪い人が多い訳で、蒸し暑い環境下の行列は半分くらいしゃがみこんでいるし、検査中も横たわっている人がいたりして酷い環境でした。とはいえ、これだけの人が毎日押し寄せる中で業務をこなさねばならない医療従事者の皆さんには感謝しかありません。結果は二人とも陽性。
 濃厚接触者だった僕はここから陽性者として10日間の隔離期間となるため、さらに先の演奏会までキャンセルをする事になります。連絡を入れる間にどんどん症状が悪化し、咳が止まらなくなりました。この後2日間は発熱、倦怠感、関節痛、咳、喉の痛みに耐える時間。

 僕が少し復活した頃、最後の砦だった妻が発熱。こちらも39℃台で動けなくなります。それまで頑張ってくれた妻の代わりに僕が子供たちの食事を作り洗濯をする事になったのですが、熱がある状態で動き回るのがキツくて、毎晩死んだように眠りについていました。 全員が回復傾向になったのは隔離期間5日目くらい。それでも体力がかなり落ちている実感があるので、隔離10日は妥当なところなのかもしれないですね。

 子供たちにはカロナール、僕にはロキソプロフェンが処方されましたが、ロキソプロフェンにはアセトアミノフェンが含まれておらずコロナに効かないという噂を聞いていたので、子供たちと一緒にカロナールを服用しました。
 病院に行ってもこうして解熱剤を処方されるだけなので、自宅にカロナールがあり、重症化リスクの少ない人は自宅で静養するという選択肢もアリかもしれません。長時間の検査は本当に辛いですからね。妻もこうした理由から病院には行かず、カロナールを服用して自宅で休む選択をしました。

 一番予想外だったのは隔離4日目からの2日連続ギックリ腰。2日間ほど立ち上がる事もままならず、まさに踏んだり蹴ったりとはこの事でした。

 隔離期間中は妻の実家や保健所から支援物資が届き、ママ友さんが買い物をしてくれたり、近所に住む母が料理を届けてくれたりと多くの方の手助けを頂いて何とか乗り切りましたが、演奏会やレッスンをキャンセルしなければならず、各所にご迷惑をおかけしてしまいました。心からお詫び申し上げます。フリーランスとしてはこの仕事面での精神的なダメージがかなり大きかったです。某楽団事務局の「この状況下では仕方のないことです、また回復されたら当団を助けて下さい」という一文がどれだけ心に沁みたことか。

 症状は家庭内でもかなり個人差があったので、コロナに関しては他人の意見などあてにならないなという事が分かりました。息子が一番軽症で、妻と娘がかなり酷い症状。僕の場合、発熱してからの2日間はかなりきつかったです。出来ることならもうやりたくないかな。
 ちなみに僕は隔離期間の最後のほうに味覚について少し変化がありました。いつも飲んでいる麦茶が不味くて飲めなくなったのです。これは昨日くらいから解消されました。それから現在も右耳が聞こえません。咳と痰が続いているので、これは鼻からきている可能性があるかもしれませんが。体力もかなり低下しているようで、郵便局まで自転車で往復しただけで息切れと大量の発汗。まだ完調には程遠い状態です。

 フリーランスとして10日間の休養はそのまま収入減に繋がるので当初は「うわ、これは辛い」と感じましたが、音楽家ユニオンや加入していた保険が自宅療養にも対応していたため、最低限の収入は保障して頂けそうです。保険、大事ですねえ。

 ちなみにワクチンはこれまで二度接種しています。仕事が忙しくなってきて三度目を打つ時間を確保し辛くなっているのが現状。せっかくの貴重な休みを副作用で寝込むのは嫌なのと、ワクチンに対してそこまで信頼していないというのが目下の理由です。
 今回の症状がワクチンを接種していたから重症化しなかったのか、別にワクチンを打たなくてもこの程度だったのか分かりませんが、何となく今の日本政府は信用出来ないという気持ちが強いのが正直なところです。

 また少しずつ活動復帰致しますが、引き続き感染対策に努めつつ過ごしたいと思います。皆様もどうか御身体ご自愛ください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?