見出し画像

人をダメにするソファと乗っかる女から誕生した暴れ馬。

久しぶりに雨の中、通勤した。
殺人級の雹が降るような日を除いては、絶対にチャリで通勤することに決めている。
暴風雨でも雪でも。


ずっと一緒にいようね、ってほんとうは一緒にいられない事情があるのに自分がそうしたいから約束してしまう、ダメな人間がいる。
そういう人間は「人をダメにするソファ」だと私は思う。
心地が良いことを言う。
たしかに心地が良いけど、ずっとそこから動けないと一緒にダメになる。

犯罪じゃないけど、果たされない約束は相手を傷付ける。
果たせないと知って、甘い言葉を吐いた人間を憎めるかというと実際は難しい。
ダメな奴ほど愛しい、というこれまたダメなプログラムが入ってる私のような人間もいる。
さらにそういうダメな人間とのあいだに切望して授かったのが娘である。

遺伝子とは不思議なもので、共に暮らしていなくても仕草や行動、印象が似てくることがある。
私の父と異母兄は歩き方がよく似ていた。
私の娘もダメな父親に体格や笑い方、妙に自信のあるところなど、無数に似たところがある。
顔が私に激似なので誰にも気づかれることがない。
娘と息子と私は顔のパーツがほとんど同じらしい。
私のこどもが異父姉弟だと疑われることはない。

我が家はステップファミリーですという記事↓


ダメな人間
、と何度も言うけど私は娘の父親を愛さなくなって別れたのではない。
世の中には、人間の願望と社会のしくみが合致しなくて現実化しないことがある。
私には、世間体を考えるというプログラムが欠如していたので勝手に召喚して勝手に娘を産んだ。
誤解してるひとがいるかもしれないが、ダメな人間の子が同様にダメかと言えばそうではない。優秀な人間の子が優秀とは限らないのと同じ。
親と子は別個体だ。ただどうしようもなく似ているところがあるというだけ。


娘は複雑な性格をしている。
暴れ馬と優秀な厩務員が同じ人間の中に存在しているかのように感じる。
最近私は、ゴールドシップという名の伝説の名馬(珍馬?)のことを調べてよく見ている。
なぜ惹かれたのか、娘と似ているからかもしれない…と思っている。

私はわがままな人間をすてきだと感じやすい。
自分の欲望に忠実な様を見ると、強烈に惹かれる。
極端に不潔とか奇行が過ぎるとかでなければ、自分を正そうとしないような人間が好きだ。
これが、私。だから何?
そういう恋人や友人がたしかにいた。
私はというと、自分がない。信念は強くて曲げられないことは多い。
でも、オリジナリティみたいな押し出せる個性はない。
だから、キャラが強いものに憧れる。
娘やゴールドシップは、そんなこと考えてなさそう。
考える前に周りに個性を認知されて、大声で名前を呼ばれる。
人前に出ると、歓声が上がり本人もまんざらでもなさそうに自分を見せつける。誉められて伸びるタイプ。そのためにがんばる。
普段は気難しくて、傍若無人なのに。

娘の奇妙なのは、私なら救い難いと感じてつき合うのをやめそうな性悪の奴をなだめたり観察して時間をかけて、最終的には名言アドバイスを繰り出すいい奴に変えてしまうような才能があるのだ。
ちょっと信じられない。これは天才厩務員的だと思う。
占い師としてはひとつひとつの特長を理屈で説明できるが、実際目の前で見せられると、正直、分裂的……二重人格か?と思ってしまう。
本人は意図的に操るというよりは、動物的本能で相手を見極めてどっちの自分を見せるか判断しているように見えるのでますます不思議だ。

私はただ奴らに踊らされて生きていく女って、運命でもう決まってたのかもしれない。

腹立たしいことだけど。

一生、退屈知らずとも言える。

覗いてくれたあなた、ありがとう。

不定期更新します。
質問にはお答えしかねます。

また私の12ハウスに遊びにきてくださいね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?