VOICE-31　『四つ葉のクローバー』　～苦労話はなしよ～

私を探さないでもらいたい。
私は隠れているの。隠れていたいの。
たくさんの思いの中から選ばれる幸せというのはどうしても理解出来ない。
それがなんだって言うの？
私は思いを受け止めることはできないの。
寂しいから群れているのに、そこから切り離さないで。

大変そうに見える状況でもあきらめないことが肝心よ。
投げ出してはだめ。
それを私はあなたに教えてる。

探してはだめ。
一歩一歩進んでいくのよ。
そこに光るヒントがある。
それが私なの。

同じように見える物事。
よく見るの。
あきらめないで。
素敵に見えるものがあっちから光り出す。

探してはだめ。
ゆっくり目を開けていて。
目を凝らしてはだめ。
ゆったり歩いて行くのよ。

あきらめないで。
私はあなたをみつけるわ。
「ここよ。」って手を挙げる。
あなたの幸せになるのではない。
あなたが辿っていく道に落ちているヒントなの。

見つけられたものはあなたにつままれる。
目が輝いている。
誰かにプレゼントするのか、自分で取っておくかはわからない。
その人は幸せを摘み取った気持ちで浮かれている。

でも、摘み取られた者は仲間と別れる辛さを味わうわ。
たくさんの涙を見ているわ。
今日もそんな時が来るのをビクビクしている。

私は隠れていたいの。
でも、確かに私は手を挙げる。
手を挙げている。
見つけられまいという思いで手を挙げているわ。

あきらめないで。
でも探さないで。
突然見つかるその時が、
あなたの幸せの時。
その時が苦労しないで掴める時よ。
苦労話はなしよ。
クローバーな四葉しよう。