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純粋さへの飢え(アンチ大人の子ども)

web漫画誌ボヘミアにて死とキャンディ6夜「じゅんすいな男の子」が更新されました。
早いものでもう6夜です。今後ともよろしくお願いします

https://pub.mandarake.co.jp/#/viewer?id=563

※この先ネタバレになるようなことが書いてるので先に漫画を読まれることをお勧めします



最近お話を何個か考えてたんですけど根幹のテーマがほとんど同じだということに気づきました。
無意識でダブるってことはそれが本当に今伝えたいテーマなんだと思います。


それは大人になるにつれて亡くしてしまう純粋さへの渇望、
成長することへの嫌悪です。


「じゅんすいな男の子」は自分が今一番伝えたいテーマをおそらく最初にかたちにしたお話。
それゆえに余計なものがなく研ぎ澄まされています。

元々わたしは「アンチ大人」の子どもでありました。
12歳ころの日記にはこう記されてあります

「薄汚い大人たちめ あんなのになるくらいならその前に消えたい」

当時のわたしには大人が化け物に見えていたのです

自身が子どもであることが最大の誇りであり、アイデンティティでありました

だから大人になったら8日目の蝉のように自然に死ねるものだと思ってました。
死ねなかったから死とキャンディが爆誕したり今こうして子ども時代を振り返りnoteを書いたりしているのですが。

子ども時代のわたしからすれば今惰性でずるずる生きているわたしは間違いなく「恥」で軽蔑の対象でしょう

ただ…

「大人」ってめちゃめちゃ楽です。
子ども時代に比べて息がしやすくてしゃーない。

大人になったわたしはすっかり堕落して子どものわたしのいうところの「化け物」になってしまいました

でも化け物になったとしてもこの時の「アンチ大人」の反骨精神はいつまでも覚えておきたいです。
痛々しくて愛おしい宝物の一つです。

そして今日も亡くしてしまった純粋さへの想いをつのらせます




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