IBO‐DIに対する血流制限トレーニングの劇的効果

この記事、書くかどうか大変迷ったのですが、もしかしたら、どなたかの役に立つかもしれないと思い、投稿を決意しました。

私、これまでの人生で2度、DI になったことがあります。分からない方はキーボードで DI と打ってみてください。もちろんひらがな変換で。

あれは8年前でした。当時の私はボディビルコンテストを翌月に控えており、クライアントさんに「あの時はこわくて下手に話しかけられませんでした。」といわれるくらい戦々恐々と断食生活を送っていました。そんな中、ある日を境に徐々にK-MONに違和感を感じ始め、それが痛みに変わり、あきらかに、球状の組織が形成されるまでに至りました。まあ痛いこと痛いこと。当時はダンベルベンチプレスにかなり拘っており、どれだけ絞ろうが、気合いで53kgは扱うと決めていたのですが、K-MONが痛すぎて、ベンチに座れないのです・・・。

ちなみに有名な治療薬ですが、薬局にいくと、AとMがあります。Aの方が強力なのですが、なんと、Aの方、ドーピング禁止薬リストに引っかかってしまうのです。そんな殺生な・・・。ちなみにMの方はほんの気休め程度の効果しかありません(私個人の体感ですが)。

とはいえ、その時は結局コンテストシーズンが終わると同時にその組織も消えていき、何事もなくすごす日々を重ねるにつれ、私の記憶からも薄れていったのですが・・・

その3年後・・・またもやコンテストシーズンに発症しやがったのです。人生2度目の DI

DI の発症機序について簡単におさらいしておきましょう(この場合はIBO)。

K-MONには、肛門静脈叢という静脈の集まりがあり、通常は便秘などでいきむことを繰り返すと、半ば慢性的にうっ血状態になり、痔核が形成されてしまいます(イニシャルトークもはや無意味)。低栄養で腸が疲れてくることも大きな原因となります。私の場合、便秘症状があるわけではないですが、トレーニングのたびに、どんだけ詰まってんだってくらい死ぬ気でいきむわけです。(だからベルトなどは絶対禁忌。うっ血を強力に促進してしまいます。)あとは、臀部の厚みが激減することにより、車の運転時などにかかる負担が倍増すること、またタンニングマシンも原因の一つではないかと思います。日焼け光線が直撃しますからね・・・K-MONに。皮膚の乾燥が弾性を失わせ、硬化を引き起こし、ある意味、痔核の構成を強固なものにしてしまいます。

で、どうしたもんかとケツを抑えながら途方にくていたところ、とあるトレーニング器具が目に入りました。そう、加圧トレーニングベルト、です。何かピンとくるものがあり、巻いてみたのです(普通に脚にね)。行ったのは、腹圧がかからぬよう、体前屈をダイナミックに100回。ワークアウト、というレベルの強度ではありません。そしたらなんと・・・

3日くらいで治った!!!

加圧トレーニングは、「低酸素トレーニング」や「虚血トレーニング」、「BFRT」と言い換えられる通り、ベルト装着中、四肢の血流は減少します。しかし、血液はどこかへ飛んでいってしまうわけではなく、中心化、するわけです。つまり体幹部の血液量が増加するということ。血液量が増加するのだから、うっ血を促進するんではないの?となりそうですが、ここで重要なのは、他動的に血液量が増加していること。そして、ベルトを外した際に、再還流が起きること。つまり、痔核において、一時的な充血状態から解放される際、0に戻るのでなく、マイナスになるということです。イメージとしては、耳に入った水を出すのに、いったんあえて水を耳に流し込み、一緒に排出させる、ような。正しいのか知らないけど、子供のころよくプールでやらされました。

なにはともあれ、劇的な効果がありました。IBO-DIにお悩みの方、一度、加圧トレーニングをお試し下さい。

お願いだから、この記事が誰かの役に立ってほしい・・・でないと、私はただ、自分のケツの話をしただけ。


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