細井くんのバルクアップ日誌 ~酸欠~

今日もやる気満々で登場した細井くんは、一見してサイズアップしており、「デカくなってるねえ」と声をかけると「初めて腕回り35センチを超えたんです。でも前の日に二頭のトレーニングをしていたからもしかしたら~~」と、最高記録は叩き出したものの、それはもしかすると一過性の数字ではないかという可能性を示唆しながら自身の成長を実直に報告してくれました。「じゃあ早く36センチにしようね」と返答をしました。

読者の方には、細井くんの素直でかわいいキャラクターが伝わっているかと思いますが(と、私は思っている)、そんな細井くんは、実は有名国立大学の学生さんで、とても頭の回転が速く、私がアドバイスをすると、いつもすぐに咀嚼し、細井くんなりの理解をすぐに私にフィードバックしてくれます。

以前も書きましたが、細井くんは呼吸が浅い傾向があるため、セット中、間における呼吸の重要性はすでに説明してあります。しかし、呼吸の実践に関しては苦手分野なようで、今日も過去最高重量のダンベルベンチプレスのメイン第1セット終了時には、「この辺が張り裂けそうです」と、胸骨付近を触りながら、嬉しそうに青ざめていました。

「トレーニングにおいて、呼吸は水泳と同じくらい大切なんだよ」

と、例え話を交えて説明すると、

「僕、25メートルプール端っこまで泳ぐともう血の気が引いて頭が痛くなってしまうんです。」

と青白い顔で説明してくれました。

呼吸や心臓血管系のファンクションには栄養面のアプローチが大いに有効な場合も多いですが、今回の細井くんには、トレーニングプレパレーションについてや、セット中とインターバールのスイッチのオンオフ、セットアップ時のポイントなどを説明しました。細井くんは、もやはバカ殿並みに白くなった顔で真剣に話を聞いてくれました。

誰でも苦手なことはあるもので、いかにそれを理解し、パフォーマンスに生かすかが重要。

色々ハイスペックな細井くんには、是非呼吸のスキルも身に付けてもらい、ワンランク上の蒼白イケメンを目指してもらいたいものです。

今日の細井くん

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