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【「賃貸」or「持家」】どちらも経験したカップルが思うこと

「賃貸」or「持家」、どちらがいいのか?という問題は多くの人が議論していて、例えばYouTubeを開いてみるとたくさんの意見が溢れています。

今回は同棲生活2年→入籍半年の私たちカップルが考えた「賃貸」「持家」についてまとめてみます。これからの住まい選びの参考になれれば幸いです。この記事は20代〜40代のカップル【同棲・新婚・既婚】向けに書いています。

【プロフィール】 同棲生活2年(賃貸物件)→入籍(中古マンション購入) ユウとアイ(30歳:25歳)ユウは今までに仕事やプライベートの都合で6回賃貸物件を住み替えています。アイさんは学生の頃、賃貸物件の案内スタッフのアルバイトをしていました。お互いに物件、お部屋、お金が好き。

私たちが持家を選んだ本当の理由

【持家を選んだ本当の理由】それは賃貸物件に『海近×ペット可(猫)×機能的なお部屋』という理想の住まいがなかったからです。

私たちは、「賃貸」の方が得とか、「持家」を買ってこそ一人前!といった考え方は特にありませんでした。それよりも私たちが叶えたい理想の生活を手伝ってくれる物件『海近×ペット×機能的なお部屋』を血眼になって探していたのです。(ペット可も小型犬ならあるんですが、猫だと部屋の損耗が激しいのでNGが多かったり)また、あまりに賃料が高いと生活が苦しくなるので、住居費は都内での同棲生活の賃料と同じくらいの「12万円」までという目安で探していました。

「賃貸」と「持家」比較・お金の一側面から

前述で「持家」にしたのは「賃貸」で理想の物件がなかったからと書きました。しかし「賃貸には理想の物件がない」...ただそれだけで「持家」であるマンションを買えるほど今のマンション価格は安くありません。そこでお金の面から「持家」(住宅ローン)と「賃貸」について調べることになります。

お金の一側面からみた「持家」と「賃貸」の比較

◎「持家」は今のキャッシュフローをリスクに晒すこと

◎「賃貸」は住居費にかかるリスクを後半に先延ばしにしていること

この2点だと思いました。具体的に解説します。

「持家」は今のキャッシュフローをリスクに晒すこと

「持家」(住宅ローンを組む前提)はまず第一に「頭金が必要」です。物件価格の最低1割以上は必要でしょう。ここがまず今の同世代のカップルには第一関門。正直、年収はあっても手取りは少ない世代なので、奨学金や自動車ローンを支払いながら数百万円の貯金は厳しいです。可能であれば、親に援助してもらうことも考えたいです。(住宅資金の贈与は贈与税の節税になります。詳しくはコチラ

また、「持家」の住宅ローンを35年で組んだとしましょう。これは「420回、月々決まった金額の返済をノーミスで行い続けるミッション」だということです。基本的に支払えなくなれば、住宅を手放すことになります。そういった意味で「持家」は住宅ローンを組むこと&頭金で月々のキャッシュフローは大きく悪化することになります。さらに、私たちのケースですが「エアコン三台」「部屋の修理代、リフォーム代」などで140万円の出費がありました。「賃貸」であればこれらはかかりません。そういった支出があり、もし一度でも支払いが滞れば「持家」を失うといった面での大きなキャッシュフローのリスクがあります。(住宅ローンを組むと減税措置があります。詳しくはコチラ・住宅ローン減税と住まい給付金)

対策としては資産価値のある「持家」を買うこと、支払える額の住宅ローンの額を組むことです。(住宅ローンを組まずに購入される方には益のない考察です)

「賃貸」は住居費にかかるリスクを人生の後半に先延ばししている

次に「賃貸」について調べたことをまとめます。「賃貸」は「持家」と比べて住居費におけるキャッシュフローのダメージとリスクは小さいです。2年間での更新費や、新規契約時の初期費用などを踏まえて考えても「持家」と比較して、取っている金銭的なリスクは小さいです。また、いつでも入居、退去できるので転勤やライフスタイルの変化に合わせて住み替えることができます。ただ、それは同時に「賃料の支払いと賃借人」を人生の後半まで続けていくことを意味します。よく「賃貸」は「家賃を支払っていても自分のものにならない」という意見がありますが、それよりも大事なのは賃料を人生の後半に支払い続けるのが重い負担ではないか?という点です。

また、賃借人が「賃貸」物件を借りるときには大家さんの審査があります。もし私が賃貸物件の大家さんだったら、「歳をとっている人より若い人に貸したい」「身内が少ない人より、多い人に貸したい」「緊急連絡先が高齢者だと何かあったら困るな」とか思います。(差別心ではなくビジネスとしてのリスク面です)さらに頻度は多くないとは思いますが、大家さんから何らかの事情で立ち退きをお願いされる可能性もあります。(半年前までの告知)

老後の生活がしやすい地域の「賃貸住宅」やバリアフリーの「賃貸マンション」といった需要は「マンション型の高級老人ホーム(介護施設)」の大量供給によって解決されていると考えるので、要はお金があれば安泰とも言えます。

なので対策としては、老後までに資産をじゅうぶん貯めておくことです。

「お金」の一側面から考えた「賃貸」or「持家」の考察を説明しました。

「賃貸」と「持家」比較・ライフスタイル編

次に「賃貸」と「持家」のライフスタイルについて

「賃貸」の特徴

・現在のキャッシュフローのリスクが小さい(収入が下がれば住み替えればいい)

・ペットや子供、増改築などの自由がない

・自己所有にならない

「持家」の特徴

・現在のキャッシュフローリスクが大きい(固定資産税などもある)

・ペットや子供、増改築、リノベーションなどが自由

・自己所有になる

・売買可能

どちらも住んだことがありますが、特徴はこんな感じで深く考えることでもないです。(あまり差もない)ただ一点追加で挙げるとすれば「隣人トラブル」についてです。「賃貸」であれば騒音をはじめとする「隣人トラブル」は管理会社経由で処理、または住み替えとなりますが、「持家」だとそうは行きません。キツめの隣人トラブルの場合、とても居心地の悪い日々が待っています。トラブルはそう多くはないようですが、ここだけは事前に理解しておいてほしいです。

「賃貸」を6回、住み替えて経験できたこと

わたしは今まで、賃貸物件を6回住み替えたのですが、一番良かったことは「様々な街の雰囲気を経験できた」ことでした。旅行や遊びで行くのと「住んでみる」のでは感じることが違います。さらに、巷で言われている「住む場所によって人生が変化する」というのは事実だと思います。印象深かったのは東京の「下北沢」。当時、あの街はフリーターやバンドマン、お笑い芸人さんなどが多い街だったのですが、日曜日の深夜、朝までやっている「鳥貴族」が満席。日曜日の深夜が最も若者の活気がある時間帯でした。月曜日の朝から仕事がないからできることでしょう。そのような街に住んでいた私も、しっかり立派なフリーターになっていました。

その他にも5箇所もの街の雰囲気を実際に住んで経験できたことは、今の人生観にとても大きな影響を与えています。

「持家」を今回、買って感じたこと(購入後3ヶ月)

私たちは今から3ヶ月前に持家(中古マンション)の契約、引き渡しを終えました。一言、思ったより「まあ大変でした」。内見したのは夏の終わり頃だったので、可能な限りスピーディにやっても4ヶ月。平日も含め、かなり時間を割きました。お金もかかりました(詳しくは『「持家」中古マンションの購入にかかった総額を公開します』)それでも今住んでみて思うのは「買って良かったな」ということです。

何より、『海近×ペット×機能的なお部屋』という条件を満たせたこと。副次的ですが、(ご縁があればですが)子育てができる間取り、環境であること。(実際マンションの住人さんも子育て世帯は多い)いつもマンションの管理は行き届いていて、24Hゴミ出し可能なゴミ置き場もキレイです。住人さん同士がすれ違う時は挨拶をする文化があり、全体的に明るい雰囲気をまとっている気がします。海近を取ったので、駅からは遠いですが夜間の道も明るく、整備されていて広いです。たまたまですが、良いマンションとご縁があったなと思っています。

以上です。今回は、このあたりで終わりにします。

これから住まい選びを考える方の参考になれれば嬉しいです。今回、特に言いたかったのは、「お金」の一側面からみた「賃貸」「持家」の比較です。今リスクを背負うのか、人生の後半でリスクを背負うのかは「どのようなライフスタイルを志向するか」と併せて、パートナーと考えてみる必要があるかなと思います。

「私こんな家に住みたい」「こんなお金の使い方がしたい」と自分の内なる欲求に気付いて貰えたら、とっても嬉しいです。私たちも家探しの原動力は内なる欲求のパワーでした。

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追記:物件とか家について考えることは、素晴らしいことです。なぜなら「あんな生活がいいな」とか「ここに住んでみたい」という希望によって日々頑張れたりしますし、何より毎日帰る家が理想的であればあるほど、帰るのが嬉しくなりますよね。物件や家についての興味は、パートナーとの良い話題にもなります。なので「賃貸」でも「持家」でも、いい物件・素敵なお部屋を見つけて、一緒により良い生活を目指していけたら嬉しいです😊

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