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ゆうきノ革命

この記事は、〔土曜日の学び舎‐働きなおし、はじめの1歩|わたしたちのウェルビーイングプログラム〕の受講メンバーのゆうきさんが、卒業WEBメディア制作の一環として執筆しました。

他のメンバーの記事は、下記記事よりご覧ください。
▶︎ウェルビーイングはじめてみました〜モヤっとを抱えた私たちが自分と向き合う一歩〜


今から15年前の2009年、名古屋でこじんまりDJをしていた私は、たまたま知り合えた有名アーティストに、ほんの少しだけ親切にしてもらえる、というラッキーな事件をきっかけに、すっかり舞い上がって勘違い → そのアーティストの住む街「仙台」へと通いはじめるようになってしまいました。

当時、その病的な通い方に周囲からは、「ストーカーみたい」、「気持ち悪いんだけど」、「大丈夫?」とよく心配され、「いいかげん目を覚ませ」とお説教を受けたりすることもあったくらいなのですが。

気づけば15年も定期的に通い続けていて、今となっては私の仙台行きを咎める人はもう誰もいない。(たぶん呆れて離れていった)

15年通っていると、自分とも接点のある「何か」が、何十周年を迎えたり、何十年もあった「あそこ」がなくなる、という場面に遭遇することになって、それがうれしかったり、さみしく思えたりもするもので。
今回の旅は、その両方を味わえる、貴重な2日間でした。

仙台をきっかけに、大げさじゃなく100人くらいの人とは知り合えた気がするんだけど、その内の数人とは、私に会うために名古屋にまで来てくれるほどの仲にもなれたり、人生で何か思い詰めたときには真っ先に相談したい友達もできたりで、
私の人生はとても豊かになりました。

2009年、私がもう少しまともで、一般常識や社交辞令をちゃんとわきまえられる大人だったとしたら…
おそらく仙台にまで押しかける迷惑行為は控えていたと思うので。

ヤバイ勘違いだったとしても、時には人目を気にせず、自分のやりたいようにやるのは悪くないと思うのだ。

そのマインドが無意識にあってかなくてか、20年の社歴を捨て転職してから3年が経とうとしている。
42歳にして、まったくの未経験業種への挑戦。
偉そうにしてたお局ヅラから一気に転落。
初めの頃は毎日のようにミスを連発し、歳下の上司と先輩にフォローされまくって、頭ペコペコ下げてる毎日。
人生の選択をミスったかもしれないと思うこともあったけど、今日までなんとか続けて来れました。

この歳で新人と立場になったおかげで、20代の先輩や同僚の感覚にアップデートできているのは意外な収穫。
これまでは「仕事>プライベート」が普通だと思っていたけれど、若者たちは「プライベート>仕事」だったりする。
私と同世代の人たちの中には「会社の人に迷惑はかけちゃいけないけど、そのために家を犠牲にするのはOK」みたいなのが、まだまだ風習として残っていると感じる時も多いけど、そういう考えを聞くと「えっ!古っ!」って思う考えを言ってくるときあって、
そういう考えがずっと続くと思うと、未来が暗く感じて気持ちが萎えてしまうけど、若者のマイペースにプライベートを大切にしている感覚に触れると、「最近の若い奴らは、、、なんて言ってないで、いい所はいただいておかないと、だな」とつくづく思う。
なので土曜日の学び舎で、けっこう前衛的な働き方への考えをシェアさせてもらえているのはだいぶありがたい。
20代の若者と、さほど差ない感覚にアップデートをさせてもらえている。

最近、仕事がハードすぎて、体調を激しく壊してしまうことがあったからなのか、
自分も少し歳をとってきてしまったからなのかわからないけれど、
いつかはみんなとお別れする時がくる、という事がふと頭をよぎる瞬間があって (至って私は健康です)
私に親切にしてくれたみんなには、ずっとずっと元気で幸せでいてほしいなと思いはじめる善人さがすこし芽生えてきた最近。

そんなこんなで、仙台で生まれ育ったわけでもないのに、たまたま知り合えた有名アーティスト=GAGLEが地元に捧げる曲「千代 -SENDAI- 」を聴くと、毎回グッときすぎて、込み上げてくるものをいつも我慢している気持ち悪い私です。


2024年4月 ゆうき

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