ある夏の日
海岸で、商店街で購入したばかりのコロッケを食べながら、ぼ―っと海を見ていた。

あちらこちらに、異国の方が点在していて
親子で砂遊びをしたり、バトミントンをしたり
ここは私が昔から知ってる、ど田舎の磯臭い海岸じゃなく、カリフォルニアのおしゃれなビーチかなんかかいと思いつつ、海を見てると

私の左端の視界2cmくらいの
立ち話二人組が、ずっーと同じ場所から
やけに動かない

よく見ると、
1人はママチャリに乗ってハイウエストにベルトで、腰からタオルをぶら下げた、あきらかに地元のおっちゃんと見られる人物。

もう一人は、ブルースウィリス風の、つるっぱげにサングラス。派手な短パンにTシャツ片手に缶ビールの外国人。

長い･･･私がコロッケを食べ終えてから、ずいぶん経つのに、

気になる

片手に飲みかけのお茶のペットボトルを持ったまま、貝殻でも拾うふりをしながら、近づいてみると、

もつ鍋？ 
No! 
ざんねーん、デリシャスよー、デリシャス
じゃあ、次はー

みたいな会話が、聞こえてきた。

おそらく、ずっーと何を食べた事あるかないかを話してたんだな････

英語ペラペラにも憧れるけど
ああいう、おっちゃんの人間力の方が憧れるなあ･･･。

私は、生憎どちらも持ち合わせてなさそうだ。

ここは間違いなく、私が知ってる、ど田舎の磯臭い海岸だ、あのおっちゃんがいるかぎり。

そして、あのおじちゃんなら
宇宙人か来てもあんな風に話しかけて
生きていけそう、、なんてね～

ふと思い出した夏の思い出。