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お茶について

皆さんは「お茶」についてどの程度ご存じでしょうか?
実は世界で最も多く「緑茶」を飲む国が「日本」なのです。
人口一人当たりの緑茶の消費量は1年間で約650g。1杯約3ℊの為、日本人は1年で約217杯の緑茶を飲んでいることになります。
そんなに飲んでる?と思いますよね?来客時のおもてなしだったり緑茶ハイだったりと様々なシーンで口にしているんです。
今回はそんな日本人のソウルドリンクの「お茶」についてお話しをします。

1. 緑茶、烏龍茶、紅茶

緑茶も知っている、煎茶も聞いたことがある。だけど緑茶と煎茶の違いを説明できない。そんな人は世界一お茶を飲む国民である日本人にも多くいるでしょう。
まず、緑茶と煎茶の違いの前に、緑茶、紅茶、烏龍茶についてお話しをします。その3つのお茶は実は同じお茶の樹から作られています
その3つの違いは発酵度の違い。お茶の葉にはお茶の葉にはポリフェノールオキシダーゼと呼ばれる酸化酵素があり、カテキンをはじめとするポリフェノールを酸化させる働きがあります。
通常、酸化酵素とポリフェノールは別々に存在していますが、茶葉を揉んだり萎れさせたりすることで両者が混ざり合うと酸化酵素の働きが促進され、茶葉の色・香味が徐々に変化していきます。

緑茶が全く発酵させない不発酵茶、烏龍茶が半分だけ発酵させた半発酵茶、紅茶が完全に発酵させた発酵茶です。
逆に、緑茶は酸化発酵させないように、速やかに蒸して酵素を失活させるのです。緑茶は太陽の光があたると、すぐ酸化発酵してしまいます。茶刈りをした後は日陰に持って行ったり、すぐ茶工場に運んだりしなければならないので、とても神経を使います。
発酵茶は発酵による香りを楽しむ茶であり、緑茶は茶葉本来の味や香りを楽しむ茶種といえるでしょう。

2. 緑茶と煎茶の違いってなに?

多くの方が緑茶と聞くと煎茶を思い浮かべるのではないでしょうか。
その理由は煎茶が、全国の緑茶の生産量のうち6割近くを煎茶が占め、緑茶の中でもっとも広く飲まれているためです。
しかし、実際は、煎茶は緑茶の一種で緑茶はお茶の中の大きなカテゴリーにすぎず、緑茶を大きく分けると煎茶、玉露、抹茶、ほうじ茶、玄米茶に分類されます。
この中に、緑茶ではないものが含まれていると思われた方もいるかもしれません。ほうじ茶って緑茶だったの? という声が聞こえてきそうです。
結論から言えば、ほうじ茶は緑茶に分類されます。ほうじ茶は緑茶に加工した後のお茶を焙じて作るため、緑茶の中に入るのです。

3. 抹茶が緑の理由

皆さんは煎茶を家庭用のミルで挽いたとき、「あれ、思ったより粉が白いな。」となったことはありませんか。
実は緑が濃い抹茶と煎茶には栽培方法と加工方法に大きな差があります。
煎茶は主に太陽の光を満足に浴びて育てたお茶を茎や葉脈ごと揉みこむのに対し、抹茶は収穫まで3週間程度、寒冷紗と呼ばれる黒いネットなどで太陽の光を遮り、揉むのではなくレンガの炉で焙り、茎や葉脈を取り除いた碾茶と呼ばれるものを石臼などで挽くため、緑色が濃くなります。
「ここで太陽の光を遮った方が濃い緑になる?」と疑問に思った方はいませんか。太陽光を遮るとお茶は少ない光で光合成をするべく葉緑素と呼ばれるクロロフィルを増やすため、緑が濃くなるのです。

4. よく聞く「やぶきた茶」ってどんなお茶?

お茶と言えば「やぶきた茶」とよく耳にすると思います。やぶきたはお米でいうとコシヒカリのような代表的な品種。
風味と香りのバランスが良い品種で古くから親しまれています。現在、全国の7割はこのやぶきたで占められており、ブレンドされずに単体で販売されることも多いです。このやぶきたは煎茶として使われることが多いですが栽培方法や加工方法を変えると抹茶にも玉露にもなります。

まとめ

いかかがでしたか?今回は知っていそうで知らないお茶についてまとめました。スーパーで是非お茶コーナーに立ち寄ってみてください。

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