形成外科医 金沢雄一郎
まぶたの診療における考え方、哲学、あるいは啓発したいことなど
読書感想文
写真ネタ
本質、真理を知りたい
体験したことを書き留める個人のダイアリー ほっとくとどんどん忘却してしまうもので
「眼瞼下垂手術を執刀する医師が、眼瞼下垂手術を受ける…」 そんな「ミイラ取りがミイラになる」みたいな話があるのでしょうか。 眼瞼下垂症診療をしていると、患者さんからさまざまな報告を受けます。肩こり・頭痛の変化にはもう驚きません。しかしながら腰痛や膝の痛み・不眠が改善、手の震えが収まった…など、彼らからの予期せぬ変化報告を受けるにつけ、自分も体験したいとの思いが強くなったのです。 それだけではありません。「手術を受ける側の体験」は、その後のまぶた治療に大きく貢献するはず。
「九州に住んでいます。金沢医師の診察を受けたいのですが、関東は遠いので福岡近辺でいい病院(医師)を紹介してくれませんか」 こんな問い合わせをありがたいお言葉とともによくいただきます。 ごめんなさい🙇♂️。残念ながらご希望に沿うお答えができません。2つの意味で責任が持てないからです。 (質問者は私のコンセプト(下記)をご理解いただいている前提で) まずひとつ目。紹介先はコンセプトを理解した医師である必要があります。この点で質問者に対して責任が持てません。向こうの医師を
家庭をチクタクチクタク見守っていた古時計 夕飯の香りからこどもの笑い声までもが染み込んでる 明るい生活も必ずや終焉を迎え、そして新たな生活がどこかで生まれてるんだ 人間の一生と同じだ 山の中で出会った古時計
劇的な逆転劇。永遠の平和が訪れるのかなと心を穏やかにして終えた三体Ⅱ。もうこれで終わってほしかったと皆が思うでしょう。 でもⅢがあるもんね。わかってましたよ。 ところで。孫悟空の頭の輪のはなしを勝手に始めます。 孫悟空が悪さをすると頭を締め付ける拷問器具なんですね。緊箍児(きんこじ)です。三蔵法師さんが孫悟空をてなずけるために使用。激烈に痛いですよね。 孫悟空からしたらたまったものではない。自分の意思が尊重されず相手の思う通りの行動を取らされます。 ときに理不尽に感
金沢はどんな視点で見ているか、みっつほど見方をお伝えします。これを理解すると美容クリニック選びを失敗するリスクを減らせます。きっと。 (1)ビフォー・アフターの写真は医師の技術力を反映したものではない これは声を大にして言いたい。(私の写真もそうよ) 例え話をします。東大合格体験記がひとり掲載されています。 たった一人の合格結果を見て塾の実力を評価しますか?しませんよね。その塾生自体のポテンシャルがすごく高かっただけかもしれないです。 全塾生の結果を提示して初めて塾その
「ドナーに選ばれて初めて世の中に役立つ(ドナーに選ばれなければ意味無し)」と思っちゃいますよね。それ誤解でした。 マラソンを終えて一段落。献血ついでに骨髄バンク登録してきました。(普段の献血会場に骨髄ドナー登録の場所があったのですが、献血することだけで気持ちがお腹いっぱいになってしまって登録の機会を毎度逸していました) とある人物が白血病と戦って現役復帰した話を聞きまして。応援したいという気持ちが強くなったわけ。 一方、型が合う確率はとても小さく、「ドナーに選ばれなけれ
眼瞼下垂手術しかしてないと思われてるかもしれませんが、まあ大体あたってます。※本記事は患者さんじゃない人向けです。 学術活動もしてます。 リンクhttps://manabuta.jp/about/academical/ 一方、雑誌の取材や記事の作成に協力することもあります。 女性セブン、週刊朝日、眼瞼下垂のムック本… 異色な依頼でしたが、とある化粧品のリニューアル発表イベントに協力させていただきました。https://prtimes.jp/main/html/rd/p
現代社会が持つ病理を取り上げてる。 社会主義だ資本主義だのを超えた次元の「何か」が僕らの精神を色濃く蝕む。なんだろう。なんだかよく見えないもの… インターネット、SNSが世界に染み渡り、わたしたちの思考、行動、政治が濃密に支配されている。…ような気がするでしょ。 少なくともそれに対して自覚的であるかどうかで人生の価値は大きく異なるんじゃないかと結論として思った私。 複数のアーティストによる展示。それぞれ全く異なる視点から現代を見つめる。9人いたら九次元の視点からの解釈
以前少子化って止められないよねって話をしました。なぜなら原因がわからないから。高福祉国家ですら少子化が止まらない。韓国(出生率0.8切った)は1100万円配るって言い出した。 今日ね、ランニングしながらふと思ったの。子育て支援がひょっとして逆効果になってないか?って。 キーワードは内的動機づけと外的動機づけ、そしてアンダーマイニング効果。 内的動機づけって自発的なモチベーション。やりたいっていう気持ち。一方外的動機づけは報酬(もしくは罰)などによるもの。外的動機づけは一
今は時効だから告発しますわ。(閲覧注意) 挨拶長すぎ事件が勃発したのです。 もうずっとずっと何年も前の話。某医師会のパーティで。 司会の女性が開会を宣言。某地区医師会の会長(それなりのご年齢)が壇上に登りつめ、マイクの前に立ちます。同時に各テーブルのグラスにスパークリングワインがトロトロと注がれました。 予定では彼の挨拶の後に乾杯の唱和。そして新入会員の紹介などが控えています。 たしか六時半ころに開会しました。 でね。察しました? 話がおわらないのです…話がクライ
偉い大御所医師にキレられました😭 いやだって、本当に説明できないんです。 なぜ医師になったのか? なぜ形成外科医になったのか? 社会では端的に説明することを求められます。 でもね、「意思決定」って無意識によるところが大きいんです。今までの環境や経験、知識から沸き起こる感情で医師の道を選んだの。だから言語化は本来不可能なんです。 なんで形成外科を選んだの? 「なんとなく」です。 「この野郎!!おまえ〜〜〜😡!!」って恫喝されました。(20年前の話) 嘘言いたくな
AIが作成した動画サマリーを、テキストで読んでいる自分に気づいた。YouTube動画だ。 例えば1000文字の内容を動画にすると5分。テキストで読めば1分。そう、テキスト読み取りは単位時間あたりに得られる情報の密度が濃い。 テキストなら大事でないところは流し見て、大事な段落は往復してみる。だから効率的なの。 最近ね。動画2分が長く感じるようになってきた。冗長だ。テキストにまとめてくれれば良いと思っちゃう。 例えばね。スーパーに買物に行くときリストもってくでしょ。アレ音
いつも心遣いに恐縮しております。でも外来診療の場には手ぶらで来てほしいのです…でも…あえて申し上げると、いただけると嬉しいのがこのお土産でございます。 「配信(SNS,ブログなど)を見てます!」というコトバ。 小躍りしたくなるほどうれしいし、疲れも吹き飛びます。 そして、初めて会うにも関わらず、3回目にお会いするかのような親近感を患者さんに覚えるのです。おそらく向こうもそう感じるのではないでしょうか。 患者さんとお別れした後もごきげんになっています。 発信、配信はす
飛行機搭乗って、非日常体験の始まりなんです。(ビジネスであってもね。) でね、モノレールって日常と非日常をつなぐ架け橋なんです。そう、橋、ブリッジなんです。 橋を渡るとそこには別世界が待ってるの。 あなたはモノレール派?それとも京急派?それ以外? (乗り換えの利便性で考えたら京急電鉄がいいんだけどね。気持ちの問題です😅) 以前の調査では京急に軍配が上がった模様。
心構えとでもいいましょうか。このマインドセットを持てばあなたの手術は成功に近づきます。 医療に100%を求めないこと。医療の不確実性を理解すること。左右差は誰にでも存在することを知ること。 目元は造形手術ではなく、機能の手術であり、機能のロスを最小限にすることを優先すること。そのために造形を犠牲にすることもあります(逆に造形のために機能を犠牲にすることもある)。 目元の変化が表情筋のバランスに影響を与えることを理解すること。 そして術後の経過に時間がかかること。 “A
フェルミ推定フェルミ推定って、スケールの大きな数字を限られた情報から類推する手法。 日本にあるマンホールの数は?電柱の数は?と問われたら「知りません」と答えるかググるしかありませんよね。でもこれらを都道府県市町村の数や人口などを手がかりに類推するのです。 たとえば日本にいる「飼い犬の匹数は?」と問われたとします。「知りません」とか当てずっぽうに「100万!」とか答えたくなりますよね。でもこれはなし。 あなたはどう類推しますか? 私はこう解きました。 日本の人口は12