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瞼のピクピクについて

こんにちは、Dr.K(ドクターコージ)です。
瞼のピクピク痙攣、なんとか出来ませんか?
というご質問を頂きましたので、noteにて一般的な回答をシェアさせて頂きます。

瞼のピクピク自体は大抵は無害なものですが、突然起こり、不快な症状です。ふくらはぎや足指の痙攣や攣りと同様に原因は一つではなありませんが、ほとんどの場合は過剰に心配する必要はありません。

※本記事の見出し画像は、Open AI社のDALL-Eにて生成しました。本文記載には生成AIは使用しておりません。

【ピクピク(痙攣)の原因とは】

瞼のピクピクの原因については、ストレスや不安による緊張、カフェインの摂りすぎ、高血圧、睡眠不足などが考えられます。いずれも神経への大きな負担がかかるために、顔面神経が過活動し、上瞼 (上眼瞼挙筋) と下瞼 (眼輪筋) の収縮を引き起こす、と考えられています。

マグネシウムなどのミネラルの不足も痙攣の原因として挙げられます。マグネシウムは、筋肉と神経のスムーズな情報のやりとりに欠かせませんし、筋肉や血管が弛むのに必要なミネラルです。

マグネシウムが不足すると、痙攣やこむら返りを起こしやすくなります。マグネシウム不足は不健康でバランスの悪い食生活に起因することが多いですが、下痢や過度の食事制限によるダイエットも原因として考えられます。さらに、妊娠中や負荷の強い運動を定期的にしている場合、通常以上にマグネシウムを必要とするので、不足しがちになります。
糖尿病、慢性腎不全、セリアック病 (グルテン不耐症)、アルコール常飲なども、マグネシウム不足になりやすいと言われています。

より稀な原因としては、感染症、神経疾患、多発性硬化症、脳腫瘍などによる痙攣がありますし、痙攣以外に体の麻痺や言語障害、物が二重に見えるなどの視覚障害が見られる場合は、心臓麻痺や脳卒中の初期兆候である可能性があるので、救急外来への受診が必要となります。

目に入ったゴミ、結膜炎、瞼の炎症や、コンタクトレンズの不適切使用などによる角膜損傷なども、ピクピクの原因になることがありますし、視力障害を放置した場合にも目に負担をかけ、ピクピクの原因となることがあります。

【ピクピク(痙攣)の対処法】

足指の攣りとは違って、瞼のピクピクは痛みなどは伴いませんので、まずは慌てないこと。
瞼のピクピクが起きた場合には、お湯で濡らした布で温湿布することで、目の周りの血流を改善させリラックスさせられるので、症状を和らげられます。瞼の上に5-10分置いておきましょう。
ドラッグストアなどで市販されている、温熱アイマスクなどでも同様の効果を得られますし、
20-30回ほど擦り合わせた両手を5分ほど閉じた瞼に軽く当てるだけでも、症状緩和に役立ちます。

一般的に体の一部の痙攣は、頻繁に起こらない限りは治療は必要ありません。病院に行く必要があるのは、痙攣が数週間に渡って続いたり、悪化したり、上記の麻痺などの症状が同時に起こっている様な場合に限られます。

【ピクピク(痙攣)の予防法

痙攣はさまざまな方法で予防できますが、まずは原因を突き止める必要があります。

ストレス、カフェインの摂りすぎ、不健康な食生活、睡眠不足、運動過剰などが原因と思われる場合は、これらを正すことで痙攣を防ぐことができます。

ピクピクの原因がマグネシウム不足症の場合は、通常はマグネシウムを豊富に含む食材を摂取することが予防に役立ちます。
ピーナッツ、ヘーゼルナッツ、ほうれん草、ひまわりの種、キビ、米、豆類、オートミール、およびマグネシウム強化水(ニガリを入れた水など)などがマグネシウムを多く含む食材の一例です。マグネシウムは経皮吸収されることがヨーロッパから報告されており、エプソムソルト(硫酸マグネシウム)や塩化マグネシウム主体のニガリを入浴剤として使ったり、水に溶かして「マグネシウムオイル」として、痙攣しやすい部位に刷り込むことで、マグネシウムを吸収させる、という予防法も行われています。
慣れないと塗布後に皮膚にピリピリした軽い痛みを感じますが、少し薄めて使うことで軽減出来ます。

ただしエプソムソルトもニガリも、基本的にマグネシウムの結晶ですので、高マグネシウム血症に注意が必要です。
通常、マグネシウムは吸収されても24時間以内に便や尿として排泄されますが、腎臓や心臓に持病がある人や、便秘薬や胃薬(制酸剤)としてマグネシウム製剤を常用してる人、腸内寄生虫疾患のある小児などの場合には、排泄速度が遅くなったり、摂取量が増えることになり、マグネシウム過剰になる可能性が高くなります。

とは言え腎臓や心臓に持病が無く、便秘薬や胃薬を常用していない場合であれば、適切な量を使う分には特に危険性や副作用はありませんので、お試し頂いても良いと思います。

ストレスが原因の場合には、ヨガや瞑想、睡眠時間を増やす、穏やかな音楽を聞くなどのリラクゼーションも有効です。
コンピューター仕事が多い場合、画面の輝度をなるべく弱くした上で、コンピューター用に軽い老眼鏡(+2.0くらい)を使うことで、目の負担を和らげられます。

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