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医師のキャリアもグネグネでまっすぐではない。(キャリアの積み上げ方の色々) その1

前回まで一般の方に向けた記事が続いたので、
今回は研修医や同年代くらいの医師にむけた発信を。

僕のキャリア

考察をするまえにまずは自分のキャリアについて
書いてみます。
少し長いですがご了承ください。

僕のキャリアは少し独特です(^^;)

僕は学生時代からひねくれた性格で、
「みんながやりたい事はやらない。
やりたい人が少ないけど必要な分野に進む」

と決めていました。

そして偶然の出会いから
当時はまだ今のように
市民権を得ていなかった
"総合診療科(総合内科)"
に興味を持ちました。

そして
尊敬できる先生方との出会いもあり、
「この先生のもとで修行したい!」
南の温かい地方での学生生活から
一変、
極寒の地方に移住し、研修医生活を開始しました。

もともと海が好きで夏男の僕には
けっこう厳しい気候でしたが、
グラム染色から様々な内科手技、骨折の整復固定まで
医学の基礎、基本をたたき込んでもらい、

また外来診療や過疎地域の診療所支援など
初期から積極的に経験させてもらったのも
とても恵まれていたと思います。

余暇もしっかり楽しむ派だったので
仕事はハードでしたが
スノーボードや温泉旅行など
けっこう楽しめました(^^)

その後、さらなる修行のため
今度は関西へ。

ここでも刺激的な出会いがあり、
内科医として本当にオールラウンド
研鑽を積むことができました。
(一人の患者さんのICU管理から外来、往診管理まで
一連の流れまで経験させてもらえました)

ボロボロで比較的小さな急性期(?)病院でしたが
よい先生たちに囲まれて非常によい環境だったと
今でも思います。

また、
他施設の若手医師との交流する機会にも恵まれ
そこから得られた

知識や経験は
公私共に今でも役立っていると感じます。

数年間の研修ののち、
内科の中でも特に興味の湧いた分野があり、
さらに勉強したいなぁと思っていたら

偶然に講演を聞く機会があったので、
その大学の教授に
突撃メールを送りつけました(^^;)
(若いって恐ろしいです💦)

教授はとてもフランクなすばらしい人格者
でしたので
見学や短期研修をさせてもらったのち、
大学医局に入局
専門医としての研鑽
積ませてもらえることになりました。

その後
大学病院で
専門的な知識や経験を
ある程度積んだところで
地方の大病院に派遣され、
部門での主要な中間管理職(笑)として
経験値をさらに積み上げていきました。

おかげで講演会でお話しする機会があったり、
超臨床的な臨床研究でいくつか論文を書いたり、
本の執筆のお手伝いをしたり、
海外学会にも参加させてもらったり、
ガイドラインの執筆のお手伝いをさせていただいたり、
看護学校の生徒に授業をしたりと
貴重な経験ができました。

ここまでですでに
相当ぼくのキャリア(居住地域含め)は
グネグネにドリフト

していますが

ここからが今の僕のキャリア
そう、
医局を離れ、
小規模の病院での勤務を経て
フリーランスの内科医に転身
したのです。

周囲からは
順調そうに見えたのか
「なんで今?」「もう少しがんばってみたら?」
と声をかけていただきましたが、
僕は一度決めたら頑固なので(笑)
スパッと転身してしまいました。

理由はいくつかあります。
医師としての人生"だけ"で終わりたくなかった
・"医師以外の働き方"というものに興味が出てきた
・家族、親族との時間をもっと増やしたかった

などです。

以上、僕のこれまでのキャリア変遷でした。
少し変わってるとよく言われます(笑)

別にどのキャリアが正解ってのはないと思いますが、
選択肢は多いにこしたことはない
と常々思っていますし、

次回は僕のキャリアについて
もう少し深ぼってみたり、
自分の周囲の医師のキャリアについても
考察してみようと思います。

それでは、また。

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