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様々な地方の市中病院で勉強、研修→大学医局所属→市中病院→脱退してフリーランスの内科医…

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様々な地方の市中病院で勉強、研修→大学医局所属→市中病院→脱退してフリーランスの内科医として生きています。 医師以外のコミュニティでの出会いや知見から見えてきた 僕が考える一般の方向けへの有益だとおもわれる情報や注意点、 また研修医や同年代の医師に向けた発信をしていきます!

最近の記事

(一般向け)娘の骨折。人生の優先順位。

気がつけば1ヶ月くらい更新できていませんでした。 これはイケナイ。。。 この間実は、 娘が遊んでいる間に骨折しまして😓 まあまあ派手な骨折でしたから ER→緊急入院&夜中に緊急手術という バタバタな流れでした💦 おかげさまでその後は順調に経過しています。 今日はその時考えたことをツラツラと 書いてみようと思います。 骨折当日ちょうど 僕が週1回働いているA総合病院での 外来診療をもうすぐ終えようか というタイミングで その連絡はきました。 そのA総合病院は地域の中

    • 我が子の病気に無力な理由(言い訳)

      家庭内での僕の立ち位置 僕たち医師は、 一般の方に比べ こどもの医学や からだのことについての 知識をもっていると思います。 (当たり前だけど) 僕はしがない一般内科医ですが 当然、小児学についても 座学をしたり研修を受けたりは しているので、 ある程度子供の不具合には 医師としての対応の予測はつきますし、 病院に連れて行ったほうがいい場面の 察しもつきやすいと思います。 でもだからといって 家で子供が怪我をしたり 病気になった時に 頼りにされるのは 僕ではありません

      • (すべての方向け)大病院にいればいるほど、患者さんの方をむいていられなくなる訳

        患者さんの大病院志向 以前にも似たようなことを書いたかも知れませんが、 僕が現在フリーランスとして 大規模な病院〜中小規模の病院やクリニックなど 様々な環境で働いていると 患者さんは有名病院や大病院が 医師よりも好きだなーと思います(笑) 「俺は〇〇大学の教授に見てもらった」 「私の前の担当医は〇〇科の部長の先生でした」 「評判のとてもよい〇〇病院でみてもらいたい」 など、、、 毎日のように患者さんから言われます。 もちろん、日本はフリーアクセスなので よほど適正で

        • (一般向け)現代人(僕)と糖質との戦い。

          めっきり春らしくなってきました。 近所の河津桜が満開で 毎日の通勤時間を 彩ってくれています。 やっぱり春はいいですね。 さて、 今日の投稿は どちらかというと 僕自身のための備忘録になります。 というのも、 大学在学中から現在まで 好きなだけ食べて 好きなだけ飲んでいても 体重は±1kg程度だったのが 自慢の僕でしたが、 この度ついに中年太りを経験😅 (まぁいままで太りにくい体質をいい事に サボっていたんですね。はい。) さすがに 普段から患者さんに 散々偉そう

        (一般向け)娘の骨折。人生の優先順位。

        • 我が子の病気に無力な理由(言い訳)

        • (すべての方向け)大病院にいればいるほど、患者さんの方をむいていられなくなる訳

        • (一般向け)現代人(僕)と糖質との戦い。

          タイム イズ ライフ。

          久々の投稿となってしまい申し訳ありません。 (誰への弁明か不明😓) フリーランスになり、 自由な"余白"の時間を作ってみたつもりが、 他の予定を結局詰め込んでしまい、 毎日は結構忙しく過ぎていきますね。 気をつけないと "余白"はすぐに埋められてしまいます。 (多くは自分自身によって) 本日は随筆というか、 誰向けでもありませんが、 僕が医師として、個人として ここ数年考え続けていることを 徒然と書いてみようと思います。 少し医師向けの内容かもしれませんね。 おじさん

          タイム イズ ライフ。

          (医師向け)自身の能力や評価と「病院」というブランドをはき違えるな。

          今回は先日ムカッとしたエピソードに対し 怒りに任せて筆を取ることにします(^^;) ある日のエピソードフリーランスとしていろんな病院に勤務するとなると、 必然的に中小規模の病院やクリニックに勤めることが多いです。 なので、 患者さんの疾患や治療によっては しばしば大きな病院に紹介する必要が出てきます。 ただ昨今 コロナウィルスの蔓延の影響もあって 大病院の受診には予約必須というのは当然で、 ○ヶ月待ちと回答されてしまうこともざらにあります。 先日、地域の小さな病院で外

          (医師向け)自身の能力や評価と「病院」というブランドをはき違えるな。

          (一般向け)健診って意味あるの?

          ども。 ようやく今年も確定申告を終えて 一服しています。 (まぁ僕よりも税理士さんの方が10倍大変だろうとは 想像しますが😅) 追加で納める税金も今年はなくて済みそうで、 ひと安心。 一般に医師はお金持ちだというイメージでしょうけど、 僕のような一般家庭上がりのサラリーマン医師 (しかもフリーランス=非正規雇用) には手元には全然お金が残らないんですよ (ホントつらい) 社会保険税と所得税が巨大な隕石の如く 年中降り注いできますので。 労働した分はちゃんとお給料がい

          (一般向け)健診って意味あるの?

          (医師向け)フリーランスの内科医になってわかったこと 2

          前回の続きです。 その② 専門特化することと今ある需要は反比例することが多い 一般的には 転職する際には できるだけ 他者の参入障壁が高くなり 自分に付加価値がつくよう いろんな専門知識や専門技能、資格を得た方が良い と言われます。 ただ医師、特にフリーランスを志す 内科医にとっては 資格そのものはあまり付加価値をもたらさない というのが今のところの感想です。 僕自身も専門技能を持っており、 それを生かしてフリーランスとして活動できる ところがないか 探してはみたの

          (医師向け)フリーランスの内科医になってわかったこと 2

          (医師向け)フリーランスの内科医になってわかったこと 1

          余談:確定申告はしたほうがいい。 突然ですが、 皆さんは "確定申告" ご自身でされていますか? 僕は勤務医時代にふるさと納税を始めて その後も大学勤務もあったりしたので かれこれ10年くらい自分で確定申告を 提出しています。 とは言っても、 事業のこともあったりするので 近年は税理士さんにまるっとお任せなんですが(^^;) 確定申告をしていると オカネ(特に税金)に関する 様々なことを 発見します。 特に額面の収入と 毎月手元に入ってくる金額の乖離には 最初のう

          (医師向け)フリーランスの内科医になってわかったこと 1

          (医療従事者向け)フリーランスの医師に対する偏見

          フリーランスの内科医に対する周囲の反応 日常会話の中で、 天気の話と仕事の話は 必ずと言っていいほど出てきますよね。 特に 僕の年代かそれ以上の "おっさん"が集まると、 どうしても仕事の話抜きには 会話が弾まないことは多いのではないでしょうか? その際に僕は自己紹介として ”フリーランスの内科医やってます” と説明するんですが、 いつも相当珍しがられます(^^;) みなさんの周りにはいらっしゃるでしょうか? たぶん 僕が住んでいる地域(地方)だってことや、 自分

          (医療従事者向け)フリーランスの医師に対する偏見

          (一般向け) 医療との距離感は付かず離れずがちょうどいい。

          これまで僕は 一般の方に向けた記事 と 医師や医療従事者に向けた記事 をそれぞれ別に書いていた(つもり)でしたが、 題名だけでは全然見分けがつかない ことに気がついたので、 今回から、 題名に(一般の傾け)と(医師向け)と明記して 投稿していきたいと思います(^ ^;) 医師の感覚は"ふつう"ではない 僕はフリーランス医師とは別に 取り組んでいる事業があります。 その取引先の業者さん達と会話するのは、 毎回新鮮な発見やおどろきがあり とても緊張もしますが楽しい経験です

          (一般向け) 医療との距離感は付かず離れずがちょうどいい。

          三流の医師になりたい

          今回は雑談回です。 堅苦しいことばかり書いていると 息切れしていまうので、 こんなのも ポツポツ入れていきたいと思います。 "三流"こそが素晴らしい!最近、 安田登さんの "三流のススメ" という本を読んで いたく気に入っています。 この本でいう"三流"とは、 あえて1つに定めない、1つを極めようとしない 生き方を指しています。 詳しくは本を読んでみてもらいたいのですが、 そもそも作者の安田さんが何をしている人なのか さっぱり分からない。 高校の先生だったり、 能楽を

          三流の医師になりたい

          オススメの受診の仕方(マインド編)

          医師だって普通の人間だ。 普段予約なしで来院可能な内科の外来診療をしていると 本当に様々な患者さんたちが訪れます。 多くの病院、クリニックでは最低でも 半日で20−30人、1日で40−60人は 診療していると思います。 これが週5回、最大3ヶ月おきに 来院してもらっていると考えると すごい数の人と日々会ってお話ししている ことになりますね😅 これだけ多くの人と日々出会っていると 冒頭にも書いたように、 医師だって普通の人間ですから、 患者さんたちの中でも 得意な人と

          オススメの受診の仕方(マインド編)

          僕がクリニック開業しない理由 3

          僕がクリニック開業しない理由前回の続き。 今回でこのシリーズはいったん最終回にします。 理由4 人間関係の悩みとストレスが常につきまとうリスク これは皆さんも聞いたり見たりしたことがあると思いますが、 僕の周りの開業医の皆さんが1度は必ず経験しているのが ・スタッフ同士のトラブル ・無断離職、休職などによるトラブル です。 なかでも一番恐れるのは スタッフの"集団化"です。 クリニックで働くスタッフの多くは女性ですが、 女性特有のコミュニケーションスタイルで、 良

          僕がクリニック開業しない理由 3

          僕がクリニック開業しない理由 2

          前回の続きです。 僕がクリニック開業しない理由理由2 圧倒的に不利な状況での起業である事 よく言われているように、 開業とは、起業であり、 新規クリニック開業の医院長というのは ベンチャー企業を立ち上げる社長 とほぼ同義だと 僕は考えています。 起業をするためには、 最低限 ・理念 ・顧客マーケティング (ターゲットとなる顧客のペルソナ設定や集客範囲、単価設定など) ・人事に関するノウハウ ・経営戦略(どうやって同業他社と差別化するのか) ・提供できるサービスの選定

          僕がクリニック開業しない理由 2

          僕がクリニック開業しない理由 1

          前回までは、 開業医という選択のメリット・デメリット の中でも メリットについて6つ挙げて 自分なりの意見を 書いてみました。 今回は引き続き、開業するデメリットについて 詳細を書いていきたいと思います。 僕がクリニック開業しない理由理由1 自分や家族との時間を十分にとれない(可能性が高い)開業医の子供も医者になっているケースは多く、 みなさんの同僚にもたくさんいると思います。 僕はただいま 子育て世代真っ只中でもあるため、 その生い立ちや生育環境に興味があり いろい

          僕がクリニック開業しない理由 1