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いい先生の見つけ方(かかりつけ医編)その3


"僕が患者だったら"受診の際にどこをみる? 前編


いろいろ書きたいことがあるので、
まだまだ続きます。

前回までは
インタネットから得られる情報の中でも、
病院が出しているホームページから
いろんなことが読み解けますよ!

というご紹介をしました。

ぶっちゃけすぎて
具体的に書きすぎてしまい、
僕自身の保身のために
(いらない中傷は避けたい)
有料となっている
ので
なんだかすみません💦

たぶん
開業医の先生たちに
いままでの記事(有料部分)をみせたら
大抵、
怒るか、
冷や汗を書くか
激しく同意するか

のどれかだと思います😅

僕自身、開業を考えていた時期があったので
自宅の近隣の病院のことを
かなり調べ尽くした結果でもあります。

もしよかったら励みになりますので
読んでやってください(^^;)

ということで今回は、
僕がもしクリニックに
"かかりつけ医を探す患者"
として行ったら

何を見るか?
どう振る舞うのか?

という点について書いてみたいと思います。

今回は抽象度をあげて
誰でも見てもらえる範囲を
意識して書いてみますね😅

受付の雰囲気は大事

いうまでもなく
受付はクリニックの看板です。
その事は開業している先生は
誰もが知っていると思います。
そして、
そこにいる
事務員さん、看護師さんなどが
患者さんに対し
どう振る舞っているのか?

というのは

その病院の文化
を知るのに
とても貴重な情報
だと
思います。

"よいかかりつけ医"に
必要な要素は
気軽になんでも相談できる
病気やカラダのことを全体的にみてくれる
予防接種や健診のことなども面倒見てくれる

ことは大前提ですが、
そのクリニックに定期的に通うのが
苦ではない

というのがとても大切です。

そしてそのためには
通うクリニックは
心地よい空間(少なくとも居心地が悪くない)

でなければなりません。

美容院だって
マッサージ、整体だって
通いづらいと思ったら
続きませんし、
いい関係は築けませんもんね。

なので病院全体として
患者に対しての
"ホスピタリティ"
というものをどの程度
重要視しているのか

というのはとても大切だと思います。

ただこの点について
多くの医師はわかっていません。

僕自身も全然わかっていませんでした💦

なぜなら、
それまで働いていた
(特に大きな)病院というところでは

自分で患者を集客して呼び込む必要もなく
病院の"ブランド"によって
外来には患者が溢れ返り
ひたすら自分はそれを捌く

という診療スタイルであった
可能性が高いためです。

患者側の大病院志向専門医志向により
大きな病院の外来はだいたい溢れかえっています。
当然、専門的な治療が必要で受診している方も多いので
その中で医師は
質の高い医療を提供しよう

とは思っていると思いますが、
(プライドでもありますし)

ホスピタリティまで心配りできていないことが
多いのです。(その時間もない)

これは僕も今ではとても反省しています。

その点、
クリニックでのかかりつけ医というのは
診療のカバー範囲も
期待されている役割も
大きく違う
はずなのですが、
それを本当に理解している医師は少数です。

なので、
ホスピタリティというものの大事さ
をしっかりと理解し
スタッフ教育や環境整備に
力を入れているクリニックに出会えたら
相当ラッキーだと思います(^^;)

また
スタッフ同士の関係性
もだいたい
受診して受付している流れの中で
わかりますよね。

これもとても大事だと思います。

ぎくしゃくして
険悪なムード漂うクリニックでは
人の健康問題を
トータルで見る余裕など
ないだろう
と僕は思います。

"質の高いホスピタリティ"
を提供しようと思ったら
各スタッフの連携
は必須です。
そして
そのためには
良好な関係であることは
必要条件
となります。

ただ、
この良好なコミュニケーションを保つための
空気感、文化、環境
というのは
一般の会社組織でも
醸成するのが難しい

言われていますし、

当然そのような
マネジメントの経験や知識が
まったくない医師たち

うまくできる可能性は低いでしょう。

よほど優秀なブレーンがいるか
人格的にすぐれた人柄が、
同じようによいスタッフを呼んだ場合
にしか実現は困難なように思います。

(類は友を呼ぶってホントだと思っています)

そして
ここを実現できる自信がない
というのが
僕が開業を
今のところ選択していない
1番の理由です💦

ということで
受付の雰囲気がよく
スタッフが適度な緊張感を持って
良好な連携をしているクリニックは
当然そこにいる医師の人望も厚い

可能性が高いでしょう。

待合室は混みすぎていないか?

これはけっこう難しい問題なのですが
評判の良い病院(先生)のところほど
患者さんが多い

というのは、飲食店に似ています。

なのである程度は仕方がないと思いますが、、、

一方でそういったクリニックの中でも
予約制を導入して受付する患者数を制限したり、
かかりつけの患者さんと
新規の患者さんの受診時間をずらしたり

工夫しているところがあるはずです。

待ち時間が長いという
クレームに対応した結果
というケースもあると思いますが、

その理由は主に
患者さんで溢れかえってしまうと
物理的に1人にかけられる時間が少なくなる
=しっかりと話を聞いたり、
体の包括的なマネジメントをする
時間の余裕がなくなる

からだと考えています。

特に僕たち内科医にとって
診察の中で最も重要なのは
ダントツで

問診(患者さんの話を聞くこと)
です。

しっかりとした問診を行うことで
7−8割の病気はわかってしまう

とも言われていますし、

健康問題をトータルで扱うためには
普段どんな仕事をしているのか
家族構成は?時間の余裕は?
健康を損ねる環境・習慣はないか?

などを確認し、
カルテに残しておく必要があると
考えるからです。

でも
患者さん1人あたり5分しか
かけられる時間がなかったら
話をじっくり聞く時間も、
カルテを整理する余裕もありません。

少しお話をしたら、お薬を出して、次回の予約をして、、、
で終わってしまいます。

また
薬の内服がちゃんとできているのか
チェックしたり
ワクチン接種や、がん検診、
しばらくしていなかった検査を案内するなど
自分ではあまり意識しないけど
健康を維持するためには重要なものに関して
リマインドする時間
も説明する時間もありません。
(これは医師がしなくても
システムでカバーできればなおよい
とは思っていますが)

これではかかりつけ医としての役割を
十分果たすことができませんよね。

なので、
受付をして待合室を見たとき
患者さんでごった返していたら、、、

「こんなに忙しかったら
親身になんでも相談できる
かかりつけ医になってもらうのは
難しいだろうな。。。」

と考えてしまいます。

まぁ単純に
長い時間待つのが苦痛
というのもありますが😅
(皆さんそうですよね💦)

今回は以上になります。
当たり前のことばかり書いていると
思いますが、
クリニック側の意図や背景に
考えを巡らすと
より自分にあった
"いい先生"に
出会いやすくなると
僕は思います。

次回は
医師の診察を受ける際に
意識するとよいこと

をご紹介してみたいと思います。

それでは、また。

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