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(一般向け)娘の骨折。人生の優先順位。


気がつけば1ヶ月くらい更新できていませんでした。
これはイケナイ。。。

この間実は、
娘が遊んでいる間に骨折しまして😓

まあまあ派手な骨折でしたから
ER→緊急入院&夜中に緊急手術という
バタバタな流れでした💦

おかげさまでその後は順調に経過しています。
今日はその時考えたことをツラツラと
書いてみようと思います。

骨折当日

ちょうど
僕が週1回働いているA総合病院での
外来診療をもうすぐ終えようか
というタイミングで
その連絡はきました。

そのA総合病院は地域の中核病院であり
僕の古巣なので、外来は
常にパンパンに溢れかえっています。

診断が難しい患者さんも多く
外来終わりには声がいつも枯れてしまう。

そんな外来がようやく終わるぞっ
というタイミングでした。

すぐに妻に電話をすると、
これからA総合病院のERに向かうとのこと。
外来診療後すぐに向かうと約束し
焦る気持ちを抑え、
なんとか外来診療を終えた僕は
急いで着替えてERに向かいました。
(診療もしないのに白衣を着ていると
現場が混乱すると判断したからです)

ついてみると
すでに整形外科の先生が診察してくれていました。

僕が一眼見ただけで骨折しているとわかるほど
腕が腫れ、いびつな形に変形しており、
(ああ、これは緊急手術間違いないな。。。)
心の中で確信しつつ、
泣きじゃくる娘をなんとかなだめようと
話かけていました。

内科医である僕は、本当に無力です。
今回もそのことを突きつけられました。

夕方でもあったので、
僕はとても心配になりました。

この時間から緊急手術となると
日中よりもかなりハードルが上がります。

その理由は
昨今の働き方改革の影響で
麻酔医の不足
ベッド運用の効率化のための
病床縮小などを積極的に進めている
影響で
夜間の緊急手術には大幅な制限がかかっていることを
知っていたからです。

こういう時には
入院させてもらうこと
手術をすぐ受けられるよう
一刻も早く手術室とベッドを確保してもらうこと
が最優先事項
になります。

これは自分が医者だから分かることですね😅

ここで要望をあれこれ言うと
「うちでは手術できない」
転送先を探すハメになってしまいます。
そうなるとタイムロスも含め
デメリットが大きい。
自宅からかなり離れた病院になるリスクもあります。

それはなんとしても避けたかったのです。

案の定、
小児病棟はいっぱいで
一般病棟であれば空きがあることを
告げられ、
迷わず
「どこでも手術を受けられるのであれば大丈夫です。
よろしくお願いします」

と即答しました。

幸い個室が空いていたので
そこを確保してもらい、
早々に移動。
あとは手術を待つのみとなりました。

あまりにも痛みが強いため
点滴の痛み止めをお願いし、
その後は少し痛みがひいたのか
娘はウトウトしていましたが、
看護師さんのチェック
整形外科の先生の術前マーキング
レントゲン、CT
麻酔医の術前問診

とひっきりなしに人が出入りするので
なかなか眠らせてもらえず、
その都度
娘はとてもつらそうな表情で泣き叫んでいました。

なんともしてあげられない自分が
残念で仕方ありませんでしたが、
個室で付き添いやすかったのが
不幸中の幸いでした。

結局手術は
夜中の12時に始まり、
3時すぎまでかかりました。

思ったよりも長引いたので
心配しましたが、
無事に手術は終了と言われ
ほっ。

夜中にもかかわらず
病棟の看護師さんや
麻酔科のスタッフさんたちは
皆さんとても親切で丁寧に
接してくれました。

なんだかんだ日本の医療レベルは
そのホスピタリティ含め
やはり相当に高いと感じました。

僕がこの病院で働いていることは
スタッフさんたちはきっと知りませんから
(内科と外科、整形外科、麻酔科が絡むことは
通常ありませんので)
一般病棟に子供が入院したのが珍しかったこと
娘がとても頑張って痛みに耐えていたこと

が影響していたのでしょう。

妻がその日は付き添いすることになり、
僕は帰って仮眠をとることにしました。

その後

手術が無事終了したら
翌日にすぐ退院となると聞いて
少々驚きましたが、
「早く家に帰りたい」
と涙ながらに訴える娘を見ていると
早く退院できる方がむしろよいと
思いました。

次の日も別の病院で外来診療が控えていたので
妻に休むかどうか相談したところ
半日だけ働くことになり、
職場にも理解を得られたので
そのように動くことにしました。

半日の外来診療を終えて
急いで帰宅すると
ぐったりした娘と妻がリビングのソファに
横たわっていました。

その後は
各職場と協議してセーブし、
洗濯や食事の支度など
可能な限り家事を手伝って、
まだまだ不安な気持ちの娘に
妻が少しでも長く寄り添えるよう
心がけました。

現在のフリーランスの働き方だからこそ
ある程度時間の融通が効きやすく、

今回は本当に助かりました。

その分収入はガクッと減るわけですが、
減った分は翌月がんばって取り戻せばいい。
それが可能なのもフリーランスのメリットです。

家族みんなが健康である生活が
普段当たり前になっているからこそ
こういう緊急事態には
いろんなことに気づかされます。

・人生の優先順位(一番大切なもの)
・時間の使い方
・時間とお金との付き合い方

など。

家族の一大事に
そばにいてあげられる時間を
作ることができる環境が
僕にとっては
どんなに素晴らしいことか

今回は痛感しました。

今のこの感情を忘れないように
過ごしていきたいものです。
(愚かな僕は
喉元を過ぎれば
すぐ忘れてしまうんでしょうけど)

それでは、また。


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