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(医療従事者向け)学会出張の意味づけ


4月といえば学会シーズンですね。

僕は内科医なので、専門医を継続するためにも
内科学会総会
▷所属する専門医関連の主要学会

には最低年1回は参加する必要があります。

勤務医をしていた頃は、
医局の雰囲気的に
"何かしらの発表をしなければ
学会に参加できない"

という空気感もあって、
年始から発表ネタを捻り出し、
データ収集と発表準備を進めながら、
後輩の発表指導にも何十時間も付き合い
(自己研鑽という名の強制労働!!)
人の出入りの関係でバタバタがありつつ、
この学会シーズンを迎えていたので
正直
全然落ち着いて楽しめませんでした(^^;)

今は第1線を遠のいたフリーランス医なので
学会参加も気楽なものですが、
(参加日数分の収入は減りますが💦)

正直、普段の診療において
僕が学会参加をする必要性は
あまりないでしょう。

それでも参加する意義はあると思っています。
今日はその事について
思いつくままに書いてみたいと思います。

学会参加のメリット① 旅行気分(非日常)を少し味わえる

これは皆さん感じている事だと思います。
日本の多くの医師は
基本的に(空気的に)
なかなかまとまった休暇も取りづらく
常に病棟からのコールにも怯える日々を
送らざるを得ません。
(チーム医療といっても限界はあります)

学会参加はその日常から
大義名分をもらって少し距離をとれる
数少ないチャンスでしょう。

まぁ携帯電話の着信からは
逃れられないでしょうけど💦

僕は勤務医時代から
学会参加で居住地域から離れた都市で開催されるものでは
積極的にプラスアルファを考えて行動していました。

とはいっても
高級なホテルに泊まるとか
豪華なディナーを楽しむとか
そういう類のものではありません。

僕が欲しいものは
"体験"
です。

特に、
その都市に移り住んだような
感覚を味わえるような体験をする
ことが大好きです。

最近はランニングシューズを荷物に忍ばせ
早朝や夕方にその都市を散歩するのを
楽しみにしています。

その中で
地元民に人気のお店を発見したら
ふらっと入ってみたりするのがまたいいんです。

パン屋さんなどは
特に早朝からやっているところもあり、
ふらっと入って買ってみるのもいいですね。

あとは
海外旅行客が多い場所であれば
外国人宿泊客が多い民宿やドミトリーなども
利用してみたいなと思っています。

以前アムステルダム に学会に行った時は
あえて学会会場から少し離れたホテルをとり、
自転車をレンタルして、
地元民に混じって朝学会会場まで行ったり、
電車を乗り継いで行ってみたりして
楽しみました。

まるで自分が
海外にショートステイしたような気分になって
とても面白かったです。

学会参加のメリット② 人との縁を保つ

特に今の僕にとってはこれは重要です。

フリーランス医として生活していると
大学医局時代の先輩後輩や、
所属していた施設の同僚と
直接話す機会は今までよりも
すごーく減ります。
(だからこそ人との摩擦も減り気楽なのですが)

また
同じ領域の近隣施設の先生と
患者さんのやりとりをすることはあっても
直接お話しすることって
実はあまりないように思います。

そんな人たちと
久しぶりに顔を合わせて話をする
チャンスが学会にはあるのです。

今回の学会にもそんな人たちが何人か見かけたので
会話を楽しみました。

利益相反もなく、
普段からよく顔を合わせるわけでもないので、
適度な距離感で話ができるのもとてもいいですね。

またその際に
僕の近況を報告することで、
もしかするとビジネスにつながるかも。。。
という淡い期待もしています。

実際、最近開業した後輩の先生にも会ったので
ご縁があるかどうかはわかりませんが、
話はしておきました。

どこでどうつながるかは
本当にわからないものですし、
タネはまかないと収穫できませんので。

フリーランスの医師というのは
"自分が商品になっている個人事業主"
です。
そう言う意味では学会会場は
最大のビジネスチャンス
と言えるかもしれません。

学会参加のメリット③内省する時間を確保する

これも今の僕にとっては
重要なポイントです。

うちは
まだ子供も小さいため
当直のバイトにでも行かなければ
だいたい診療後は家に直帰する形になります。

また外来診療がメインになるので
隙間時間はほぼなく、
仕事の合間に一息
というのもありません。

そうなると最大の問題は
自分の時間がなかなかとれない
のです。
(このブログを書く時間さえなかなかとれない💦)

これは僕だけではなく
僕の妻も
状況は一緒なので、
申し訳なく思っているんですが、

独身時代から読書をしたり
思案にふけったりするのが
好きだった僕にとっては
ひとりの時間を取りにくい
というのは
少しストレスです。

かといって休みの日に
僕が一人だけ外に出るというのも
忍びない。

学会に出張に行くと言えば
その免罪符を得られるので、
新幹線での移動中や
宿泊先でのひとり時間は
とても有意義に感じました。

今後の
自分や副業の方向性や
やりたいこと、やめること
その時間の確保をどうするのか

いろいろと考える重要な時間を
得られるよい機会でした。

また旅先では
今年からハマっているサウナにも
入り、ここでもひとり時間を満喫できました。

若い時にはわかりませんでしたが
サウナに入って、外気浴をしている間の
空白の時間は
おじさんにはとても貴重なんだなと
改めて実感しました。

つらつらと思いつくままに書いてみました。
くだらない話題にお付き合いいただき
ありがとうございました。

それでは、また。

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