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2023年10月 活動報告

※「有害鳥獣問題」の実態を伝えるべく、絶命した鹿の写真を複数、掲載している。顔や血肉の部分は隠しているものの、苦手な方はご留意されたい。

【HKT】
今月のお仕事は、引越し手伝いからスタート。移住定住事務局さんの事務所が、ショッピングセンター内に移動するとのこと。しかしスタッフさんは女性がほとんどなのだそうだ。美女たちのためなら、喜んで働くぜ。こういう作業は何気に得意なんすよね。得意とか不得意とかあるのか知らんけどね。
え、DRA語ンはもういいって?SDK、さいですか。

【お呼ばれ】
一緒に引越し作業をしていた方と、一杯やりましょうかという流れに。ご自宅にお招きいただいてしまった。絶品料理をいくつも作っていただき、ビールと一緒に語らう。
普段の晩酌は一本、飲むか飲まないかくらいなんだけど。楽しくて久々に調子よく飲み過ぎてしまい、長居してしまい、三日酔いになったというのはココだけの話。

【へくさんぼ】
というのは、福井での呼称。こちらでは普通にカメムシである。先方では蝗害※ かというくらい町中を飛び回り、建物内外の壁にビッシリ張り付いており、カメムシパラダイスだったものだが。岩手は、たまに見かけるくらいですかね。平和だ。

※こうがい…バッタ類の大量発生による災害

【捕獲再開】
車が一週間ほど入院していたり、何気に所用があったりしていたため、出猟できていなかった。今の時季、デカオスくんとの遭遇率が非常に高い。
重いゆえ車への積み込みに苦労していたけど、ようやくコツを掴み、わりとスムーズに引き上げられるようになってきたぜ。

しばらく見かけなかったメスちゃんやバンビちゃんにも、何とか出逢えているぞ。

【共生】
左にウシさん、丘の上にデカオスさん。一緒に草を食んでたりもするから、敵対心とかは無いようだ。むしろ、仲間だと思ってるフシはある。ちょっと見た目や考えが違うくらいで仲間外れにするのは、人間だけなんすかね。

ウシウシウシウシウシ
ウシウシウシウシウシ
ウシウシウシウシウシ
ウシウシウシカシウシ
ウシウシウシウシウシ

って感じで、牛の集団かと思ったら鹿が混じってたりするからな。もちろん撃てないけど。牛さんビックリしちゃうし、跳弾とか当たったら大変なので。

子牛ちゃんだと大きさ・色味など、パッと見は鹿のような感じだからコワい。矢先(対象)の確認は、狩猟の大原則である。草むらに何かいるって時は、特に要注意だ。誤射による事故は毎年、全国どこかで発生している。

【消防団講習会】
日曜日、消防署に集う団員たち。全員が受講することを目標に、消防さんがセッティングしてくださった。

まずはCPR、すなわち心肺蘇生法。一人ひとり、救助の流れを演じつつ、胸骨圧迫(心臓マッサージ)&AED操作。施設警備員時代に研修で散々やったが、時代の変遷とともに、内容も少しずつ変わっている。こうして定期的に学べると良いよね。

次に屋外で訓練礼式。左向け左・回れ右などの動作を、ビシっと揃えられるように練習する。こちらも施設警備員時代に研修で再々やったよ。ナゾに軍隊レベルの厳しさだったから、体に染み付いている。

最後は労をねぎらう昼食。いや、これは我々の部のみだが。町内にお寿司屋さんがあるのは知っていたが、初来訪。さすが沿岸の町ということもあり、間違いなく旨い。
ちなみに、みんなで積み立てたお金を充ててるからね。公費じゃないからね。いちおう説明しとかないとね。って何度も言ってる気がするけどね。

ノンアルにしたので、夕方は猟へ。あんまり時間が無いから無理かなあ、という時に限って、しっかり獲れたりする。

【〇〇宮やきそば】
とあるスジから、焼きそばをいただいた。旨い。仕事した後、ビールと一緒にいくのが最高だったぜ。

【3.9度の凍えそうな日】
朝晩の山は、かなり冷え込むようになってきた。暑い時期は鹿を冷却しながら運搬、というMOMIJIルールも解除されているぞ。毎回MOMIJIに氷を取りに行って、クーラーボックスを積みながら走る、という手間が省けるだけでも助かるね。

【デカオスパラダイス】
日の出前も猟の合間も日没後も、あちこちデカオスだらけ。MOMIJI的には「レギュラー」グレードになってしまうし、処理が大変だから解体士さんたちにも申し訳ないなと思ってしまうし。なるべくメスや若い個体の「プレミアム」を連れて帰りたいところだけどね。
というか当たり前のようにデカオスデカオス言ってるけど、僕の造語である。人に言うと「はぁ?」ってなるかもしれないから、気を付けるように。

ダニが嫌なんだよに
という話をしたが、そんなデカい鹿ちゃんほど、寄生数も比例して多くなる。暖かいシーズンはもちろん、この10月あたりは特に、気持ち悪いくらい居るようだ。ちょっと触れたり、ちょっと草むらに入っただけでも、ズボンや長靴にビッシリ付着してたりするから、総毛立つぜ。逐一、狂ったように殺虫スプレーをぶっかけている。おたくもプレミアムっすか。
朝の捕獲から帰って来たらシャワーを浴び、着てたものを全て洗濯。夕方の猟が終わったあとも、すぐお風呂に入って洗濯機を回す。手間ではあるが、衛生や健康のためだ。まあどうせ汗もかくし汚れるし、一日2回くらいキレイキレイしたい人だから、ちょうど良いっちゃ良い。

【ダブルデカオス】
デカオスネタはまだまだ続く。日の出直後、一頭を捕獲。すると近くにいたらしいもう一頭が「なんで寝てんだコイツ?」みたいな感じで、じっと眺めていた。余裕で撃てちゃうところだが、さすがにデカいの2頭を同時搬入するのは気が引けるので、やめておく。

【貂】
やだー、テンちゃんじゃーん、きゃわわ。
調べたら、ネコ目・イヌ亜目・イタチ科・テン属なのだそうだ。カワイイ要素ひとり占めかよ。

【道端ジェ鹿】
フツーに突っ立ってるし、何すか?みたいな感じで呑気に見つめてくるし。何なら、こっちに何歩か近付いて来たりするし。そこだと撃てないですし、森へお帰りください。

【キラーン】
しつもん:しかさんのめは、なんでひかるんですか?
こたえ:網膜の裏にタペタム層という細胞層があり、暗闇でも物を視認できるようになっているんだ。これが反射板の役割をしているため、目が光っているように見えるというわけだね。多分だけどね。

【子カモシカ】
朝から4時間も走り回って鹿さんは獲れず、得たのはコチラの写真一枚のみ。そんな日もある。というか、そんな日が多い。せっかくのチャンスを逃し、なんで上手くできねえんだと自己嫌悪に陥ることも少なくないのだ。

【狩猟事故防止研修会】
11月から狩猟期間に入るので、その前に講習会。猟友会員が一堂に会する。狩猟バッジと、

狩猟者登録証が交付される。狩猟免許や猟銃所持許可を持っていても、毎年の狩猟者登録をしないと、密猟になってしまうよ。

【ビッグフラーイ、ドラゴンサン】
flyじゃなくて、fry。消防団で一緒の兄さんと一緒に、何やら揚げて試食する。うまっ。これについては、後ほど。

【P:R≒1:1】
どうしてもデカオスとの邂逅が多いので、プレミアムとレギュラーの捕獲が半々くらい。出逢えたメスちゃんは、しっかりいただいておきたい。

【初雪】
10月も下旬に入った頃、かなり冷え込んだ山。ドラゴン気象台で観測しただけなので、非公式だが。

【風邪は万病の元】
二週間ほど朝夕と休みなく出猟し続けてたら、軽く体調を崩した。汗かいて冷えたりするし、体力を消耗するし、睡眠時間も不充分になるし、抵抗力が弱まっていたのだろう。何日も動けなくなったら元も子もないし、適度に休息日を設けないとな。
もともと貧弱野郎なのでね。小学生の頃なんか、朝礼のたびに貧血でぶっ倒れてたよ。今でこそ多少はマシになってるはずだけど、頑張り過ぎちゃうタイプゆえ、不調を来しやすいというのもある。気力と根性だけでは、限界があるわな。

【ライスパラダイス】
8月、北海道時代にお世話になった方が視察に来てくれた。その際にドライバーなど務めたお礼にと、新米を送ってくださったのだ。
今夏の猛暑にも負けず、無農薬・減農薬で作られ、めっちゃ旨い。甘みがスゴいぜ。ありがたく、大事にいただこう。

【サーモンパラダイス】
10月最後の土曜日は、桃畑学園サーモンイベント。前述のビッグフライは、こちらの催しのための予行練習だったのだ。大槌が誇るブランドであるサーモンを、味わってもらって広めちゃおうぜという感じ。

他にもイベント等がカブったりしている日で、人手不足。僕がお手伝いさせてもらう運びとなったわけである。

兄さんが揚げたサーモンを、二度揚げする係。受付などには別の方々が入ってくれたので、結果的に人手充分。

こんがりキツネ色で、サクサクホロホロアツアツで旨い。イカちゃんも併せたMIXフライが最高。あなたはソースorタルタル?orそのまま?

同時開催されていた、事務イスで走るというレース。3人1組で交代しながら2時間耐久、コースを何周できるか競うらしい。MOMIJIの解体班もエントリーしており、健闘していた。

【同期、来訪】
8月に続き、今月も嬉しい訪問者が。この活動報告にもちょいちょい名前を出している緑のふるさと協力隊。田舎で一年間のボランティアをするというプログラムで、僕は2015年度、第22期の隊員だった。その同期のコが岩手県の別地域に用事があり、ついでに大槌にも立ち寄ってくれたのである。今年の2月にオンライン同窓会をして以来だし、リアルに会うのは5年以上ぶり。
何かとお世話になっている、民泊のお母さんとこへ泊まってもらうことになった。現地合流し、夕飯をご一緒する。恐怖を覚えるレベルのボリュームだよ、と事前に教えておいてあげたが、今回は手加減してくれた方かな。鹿肉ハンバーグと鹿肉煮込みも出してくれた、自他ともに認めるジビエ応援隊長。完食、旨い。
同期と、積もる話を語らった。

翌朝。玉ねぎの植え付けを手伝うという、まさに緑のふるさと協力隊みたいな作業をしてくれていた同期。来年の初夏くらいに収穫できるらしいので、またおいでと言われていた。また来なきゃだね。

ちなみに同期と言っても、派遣先はみんな異なっていたのだ。僕は福井県大野市和泉地区で、今回来てくれたコは岡山県だった。一地域に一人が一年間、というのが原則。実際に活動を共にしたのは事前・中間・総括研修くらいなのだが、不思議と旧知の仲のような安心感があるんだよね。それが同期という存在。
いろいろ黒歴史な写真だが、まあ晒しておこう。

ちなみに同期の中では年長グループなので、「ドラゴンさん」と呼んでくれる人もいる。個人的に好きな呼ばれ方だ。なんか面白いじゃん、Dragonにさん付けって。
大槌では、年上の方々はドラゴンと呼んでくれるが。年下からは普通に「佐宗さん」だな。それだけカベを作ってしまっているということかな。怖い印象なのかな。どうでもいい話かな。
いろいろ黒歴史な写真だが、まあ晒しておこう。5年前、同窓会した時のやつ。

ちなみに民泊のお母さんは「タツヤさん」と呼んでくれている。息子さんが同じ名前なのだそうだ。
閑話休題。ふたり並んで、良い写真。左奥のブロック沿いが、植えられたタマネギちゃん。

お母さんとお別れし、大槌町内を軽く散策し、カフェでランチ。焼きカレー、旨い。

どっかで鹿さんにも会えるかなと思ったが、ついぞ一頭も見かけず。時期的なものかな。平常時の大槌なら、イヤでも目にするのにな。またの機会に、改めて見に来て欲しいところだね。

そして同期は帰路に就いた。まさか大槌で会えるとは、嬉しかったぜ。また、どこかでね。

【あとがき】
日の出は5時台をぐんぐん遅くなっていき、日の入りは17時台をずんずん早くなっていった10月。月末には、それぞれ6時・16時半くらいにまでなってしまった。日が短すぎる。朝も夕も、山は業者さんだらけだし、他のハンターさんもいるし。正直やりづらいけど、自分だけの山じゃないからね。当たり前だけどね。
そろそろ鹿さんもいなくなってきて、捕獲も下火になってきて、僕も内職モードになってくるかもね。

写真は、同期がくれたお土産。出張で行ってたそうだ。
次に訪ねて来てくれるのは、どの同期か、友人か。楽しみだね。



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