見出し画像

2023年8月 活動報告

※「有害鳥獣問題」の実態を伝えるべく、絶命した鹿の写真を複数、掲載している。顔や血肉の部分は隠しているものの、苦手な方はご留意されたい。

【八朔ジカ】
ってネタは去年も使った気がするけど気にしない。8月1日の朝から捕獲でき、幸先は良さそうな気もする。

【クマー】
そこから工場へ搬入する途中、向かいの斜面に黒い物体。行政無線では出没情報が毎日流れてるし、見かけることも多くなってる気さえする。

【おキツネ】
ちょいちょい見かける。狐がいたら、鹿は逃げちゃう気はしてる。そろそろしつこい気がしてきた。

【ミニトマト】
昨年も購入した北海道の宝石。今年は、いただいてしまった。

かつて2年だけ暮らしていた、浦臼(うらうす)町。そこで一番お世話になっていた農家さんからである。種類によって、食感も香りも味も、ぜんぜん違う。無農薬・減農薬でお米や野菜を作られているし、当然ぜんぶ旨いぜ。

このトマトは伏線であり、浦臼と大槌が繋がる物語は、この活動報告の後半へと続く。チャンネルはそのまま。もとい、ブラウザはそのまま。

【ポーション】
を手に入れた!ドラゴンのHPが300回復した!
というのは本当だが、プラムで作ったシロップとのこと。こちらは北海道じゃなく、大槌産。いや大槌界隈産?おすそ分けいただいたのだ。炭酸水で割って飲んだら、あまあまでしゅわしゅわでうまうま。

【トップニュース】
になってた大槌町。1時間に100mmだって?またまたあ。確かに夜中は雨の音すごかったけど、そこまででは無かったろう。記録的短時間は、山の方だったのだろう。ネットで川の水位を見ても、問題ないし。
しかし出かけるべく外へ出ると、なんだか水の音が大きく聞こえる。

わーお、何じゃこりゃ。居住してる地区沿いに流れる川は、けっこうギリギリまで来ていた。まじか、家の中に居たら全然分からなかったぞ。こんなんじゃ、寝てる間に水に飲まれてまうやん。
排水溝から水が溢れてるところもあったから、川が越えてくる前に内水氾濫も有り得る。今回は浸水しなくて何よりだったが、危機意識を改めさせられたな。近い将来、この地域も水害に遭うんじゃないかという気はしている。

【盆火警戒】
13日は迎え火、16日は送り火。その間も含めた四日間は、町内あちこちで火が焚かれる。玄関前で、松の木を燃すのが大槌の風習だそうである。消防団としては、もちろん警戒パトロールをするわけだ。

パトロール後は、屯所で夜食サービス。旨い。

別の日は、がっつり夕食。旨いし、ありがたい。
ちなみに、お盆は実家に帰らないの?と各所で百回くらい聞かれた。盛り過ぎた、十回くらいか。東京都八王子市あたりは新盆なので、既に7月にご先祖さま帰還済み。わざわざ混雑する時期に帰省するのもイヤなので、いろいろ落ち着いたらだな。

【洗堀】
というのだろうか。大雨の影響で、山の方では路面が抉れてしまっているところが何ヶ所も。

程度が軽かったり、車が避けられたりすればクリアできるのだが。あまりヒドいところは、ハマると怖い。危うきに近寄らず。
普段ぐるっと走れる山も、この辺まで来たら戻って反対側から回って、という感じになってしまう。非効率だけど、安全第一で。日没後に、電波も入らないとこで動けなくなったら泣くしか無いしな。

【Love Blood】
年3回、400mlずつ。役場前に献血バスが来てくれるタイミングで、というのがパターン化してきたな。役場職員さんたちに交じり、どう見ても公務員じゃないヤバそうな奴が注射してるという。いや誰がヤンキーやねん。
血液検査してくれるから健康診断代わりなのと、血を抜いてもらうことでスッキリして、デトックス効果的なのもある気がする。いや誰の血が老廃物やねん。

【捕獲するのかい、しないのかい…どっちなんだいっ】
夏場は、MOMIJIの狩猟ツアーというのが多くなる。当日と前日は、猟場である山を「温めて」おくため、僕も自粛。他の沢や林道へ行くも、山ほど効率は良くない。お盆は工場の受け入れも休みだったので、出猟しなかった。個人的な用事も何気に諸々。そんなんで、捕獲状況は芳しくないね。

【カモシカかも】
ちょっとブレてるかも。

【空薬莢】
実弾は厳重に取り扱わねばならないが、撃った後はタダのプラスチック筒。つまりゴミになってしまう。しかし一般には馴染みの無いモノだし、上手いこと活用できないかといつも思うのだが。革やツノは雑貨にできても、こういうのはなかなか難しいかね。欲しい方がいれば、差し上げよう。

【バンビ】
近距離でも逃げず、じっと見つめ合う。ママとはぐれたのかな。ワシは人間っちゅう怖い生き物じゃよ、はよう逃げなされ。

【ウシさん】
モグモグ…ンモ?

【手羽先と卵の甘辛煮】
唐突なお料理コーナー。一人暮らし歴は通算で十数年だが、手羽先なんて買ったこと無いし、使ったのも初めてな気がする。とあるスジで手に入れ、せっかくだからと調べて作ってみたら超簡単だった。写真は、既に2本&1個を食べた後だけど。

【山神さま】
山に上がる前、立ち寄るのがルーティンになっている。お願いというよりは、良かったら鹿ちゃん獲らせてくださいねー、くらいの感じだ。自分の気持ち的にも、軽くスイッチが入る気はする。ちゃんとお賽銭も入れてるぜ。誰が管理してくれてるのか、知らないけどな。

【食べたら絶対にヤバいだろうキノコ】
でも撮っておくか。鹿ちゃんいないし。

【※画像はイメージです】
ある日の日没間際、1頭捕獲した帰り道でもう1頭いただいた。4才メスは意外と重いのだが、斜面の下の方から引きずって来なければならない。ずんずん暗くなるし、1時間以内に工場搬入しなければプレミアムグレードにならない。狭い荷台には既に先客がいるから、いつも通りには引き摺り上げられない。でも早くしなきゃなので、身体を密着させ押し上げるように載せたのだが…これがいけなかったらしい。

前掲のマジックソルトの如く、可視レベルギリギリのダニを何匹も、自宅にお持ち帰りしてしまったのだ。洗濯機を回した後にゴミ取りネットを見ると、うようよと歩き回っている。ひえー、ぞわぞわするぜ。血眼になって床なども探し、殺虫剤でやっつける。だがその後2,3日ほどは、家のどこかで発見されるのであった。マジ勘弁だに。どうせお持ち帰りするなら女の子を以下略。
草むらに入ったり、鹿の通り道を歩いたりもするから、そこでくっ付いてきちゃうのかもしれんしな。捕獲活動で何が一番イヤかって、ダニだよに。鹿さんを見かけても、ハグするのはオススメしないぜ。どうせハグするなら女の子以下略

【風車撤去作業】
が行われている猟場。というか、普通に誰でも行ける高原・牧場だ。人のいない時間帯に、撃って良い場所で捕獲させてもらってるわけだね。
十数基もの羽根がブオンブオンしていたのだが、今はガコンガコン外されている。

そして細かく裁断され、積まれている。新設もするらしく、工期を見たら2年後くらいまでになっていた。
現場の人たちは朝が早いので、日の出後まもなく上がって来たり、日没の頃まで残っていたり。鹿ちゃんが散らされたり銃が使えなかったりして、捕獲に影響するけど仕方ない。シカだけに以下略。あ、略し損ねた。

【バンバンビ】
夜、山から降りる途中で出会う。親は崖下に逃げたが、このコは下りられないようで、はわわどうしよー状態。道路の方をひたすら走っていった。追い立ててしまったか、悪かったね。後日また見かけたから、親子は再会できてたようだけど。

【キツネペア】
モグモグ…コン?

【崩落】
久々に入った沢というか林道というか。先の大雨の影響だろう、途中で崩れてしまっていた。ガードレールも無い細い道を、バックで戻っていくしかない。こういうのが多いから、ムダに運転技術は上がってる気がするぞ。

【バンバンバンババンビー】
お盆を過ぎたあたりから、大人ジカの目撃が激減してしまったね。鹿さんも猛暑にやられたかな。そしてそろそろ発情期やら季節移動やらで、生態というか動きというか、変わってくる頃かね。

【花巻温泉】
岩手の有名どころといえば、フラワーロールになるのかな。銀河鉄道な童話作家も、二刀流メジャーリーガーも、ゆかりある地だ。一時間半で来られる場所だが、泊まることとなった。

夕飯はバイキング。写真は、おつまみセット的なチョイス。なぜ宿泊する流れになったのかというと、

【JAピンネ女性部 道外視察研修】
8月も最終週になって今月のメインイベント、こちらがあったためだ。
前述の、北海道時代お世話になった農家さん。そちらの奥さまが現部長をされており、視察研修をするにあたって大槌を提案してくださり、メンバーの皆さんも二つ返事で賛同してくださったそうである。6名がお越しになるということで、僕もドライバー兼オブザーバー的に同行させてもらうことにした。花巻には空港があるので、そこまで飛んで来てくださったわけだね。

ちなみに耳慣れないカタカナ名は、ピンネシリという山が由来となっている。浦臼町と、お隣の新十津川(しんとつかわ)町が管轄だ。
札幌と旭川の中間に位置する、道民でもあんまり知らない小さな町。羅臼(らうす)と間違われる町。

翌日、大槌町に到着した一行。まずは山側に10分ほど車を走らせ、

サーモンの養魚場へ。こちらは、消防団の同じ部でもお世話になっている兄さんが主担当。説明をしていただく。

今年は猛暑の影響で、多くの魚が犠牲になってしまい、大打撃らしい。川から引いている水が、既に高温なのだそう。たくさんの小魚が水面に浮かんでいるのが、痛々しい。
「桃畑学園サーモン」「大槌サーモン」というブランド。旨いし、せっかくの町の特産だ。多くの人に食べてもらえると良いね。

お昼休憩。ここ行っとけば間違いない、というお店に入る。大槌サーモンも乗っている海鮮丼5名、角煮定食1名、石焼き角煮ビビンバが僕。もちろん旨かったけど、アツアツで汗かいた。真夏日のチョイスじゃねえぜ。

午後は鹿&ジビエ。MOMIJI配属の地域おこし協力隊、20代の女子2名が担当してくれる。参加者の皆さんは、もちろん農家さん。北海道でもエゾシカの被害に悩まされているなか、こうして若い女の子が現場で活躍しているところに、感銘を受け興味を持ってくれたわけだね。

公民館にて、ジビエ事業等について紹介。鹿革を使った簡単キーホルダーづくりワークショップ。シチュー缶詰の試食。

くくりわな実演。

MOMIJIに移動。解体所などには入れないが、モニターを通して説明など。直売所では缶詰をはじめ、たくさんご購入されていた。

ふたたび公民館へ戻り、「お茶っこ(お茶のみ・お喋り)」しながらワイワイと質疑応答。僕も初となる大槌銘菓をいただいた。もっちり旨い。

蓬莱(ほうらい)島、通称「ひょうたん島」も見ておく。ひょっこりな人形劇のモデルとなっているのがコレらしい、ってかつて触れたっけか、今までの活動報告で。
皆さんをホテルに送り届けたら、僕は自宅でお休みなさい。

最終日、町の交流施設へ。協力隊事務局もしてくださっている姐さんによる、震災語り部ガイド。

旧役場の跡地。

震災前後で、そこの池から、いま立っている高さまで嵩上げされている。
この後、奥に見える城山へ移動。

町方の避難場所になっているが、歩いて上がってくるのは相当大変だ。車道も狭く、津波注意報など発令の際には、いつも渋滞してしまう。
3.11で、かつての大槌町が津波に呑まれていく様子が、ここから撮影されていた。ネットに動画が上がっているはずなので、見たこと無い方は見ておくと良いかも。

協力隊の着任時にも少しガイドしていただいたが、改めて僕も聴かせてもらい、勉強になった。大槌の被災・復興状況を知る。というのも勿論だが、災害を自分事としてどう捉えるか、というところを考えさせられる。こちらも是非、多くの方に参加して欲しいね。

予定していた視察3件を終え、あとは帰路に就くのみ。その前に、三陸鉄道の大槌駅に立ち寄ってみる。売店コーナーには、桃畑学園サーモンの商品も複数。半身を6尾お買い上げいただき、こちらは完売となった。ちょうど列車が来て撮影もできたようだし、ナイスタイミング。

車を走らせ、途中で道の駅にも寄ってお買い物しつつ、花巻市へ戻ってきた。雨ニモマケヌ詩人の記念館をチラ見。

売店でも、おみやげをご購入。

そして空港へ到着し、皆さんと記念撮影。ちょうど通りかかった出張サラリーマン風のおっちゃんが、撮りましょうかと申し出てくれた。
素敵なメンバーで、ワイワイと楽しい三日間だったね。大槌・岩手を満喫しつつ、良き研修となってくれていれば幸いだ。

手拭い・ビール・お菓子など、いただいてしまった。ありがたい。
各地を転々としている身だと、行ってみたいなーと言ってくれる人は少なくない。しかし本当に来てくれる人というのは、なかなか居ない。理想と現実があべこべです。今度は僕が、北海道に行かねばならないな。

【あとがき】
捕獲に関しては幸先が良い気もしたけど、後先が良くなかった。けっきょく先月より少なかったね。まあ仕方ない、シカだk以下略。
活動報告の半分は、視察研修について。良いネタとなったので、僕らしく?それなりに長めの記事になったかな。誰かのななつぼしにでもなってくれれば、嬉しいことであるよ。

※「ななつぼし」と記載しましたが「ヒマつぶし」の誤りでした。お詫びして訂正いたします。



★他の隊員の活動報告は、Facebook or こちらから。各分野で、大槌町のために奮闘中

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?