最近の記事

身近な「仕事」についての雑誌

雑誌名 「mori」 【概要】 仕事が複雑・専門化している現代において、自分が「仕事」をする意義を見失う「木を見て森を見ず」状態に陥ることはないでしょうか。 本誌では、一般の職業人が、尊敬する人物にインタビューを行うことを通じ、自分の「仕事」を見つめ直します。特集では、毎回、抽象度の高いテーマを、文化、宗教、スポーツなどに関連付けて考えます。 ふと立ち止まり、周りの仕事を見渡すことで「森を見る」ことができるような雑誌にしたいです。 出版頻度:季刊  出版体制のイメージ:異

    • 「新日本風土記」から「私を見つける」 ~「風土記」ってそもそもなんでしたっけ~

       NHKのドキュメンタリー番組「新日本風土記」。僕が、唯一毎回録画している番組です。  「風土記」といえば歴史の教科書でその名前を聞いたことがある人は多いと思います。教科書では、「奈良時代に、地方の国ごとに、自然、産物、伝説などをまとめたもの」といった具合に説明されています。  2011年から10年以上放送されているこの番組も、毎回一つの地域の自然や風習に焦点を当てて紹介します。多くの回は祭りや文化などの担い手の日々の暮らしや祭りに向けた苦労を丁寧に拾い上げ、それを祭り本番に

      • 一言一句に魂を込めて

         僕は法制執務のプロとして生きていくつもりの国家公務員だ。  国家公務員の行う法制執務とは、その名のとおり、内閣が提出する法案を作る仕事である。  法制執務は専門性のある世界だ。例えば、「未成年にふさわしくないテレビアニメは禁止する」という規制を作るとする(あくまで仮定の話だ)。  まず、「未成年にふさわしくないテレビアニメ」の定義が必要だ。これを「性的な表現が過度でないこと、暴力的な表現が過度でないこと」と定義したとする。これでは規制対象としてあまりに漠然としている。では「

        • 【読書感想文】「人工知能が「生命」になるとき」三宅陽一郎

           この本を読んでいる間、ずっと頭の中を巡っていたのは、少年時代に夢中になった「LIVE A LIVE」というゲームのことだった。そのゲームは「原始編」「幕末編」「近未来編」など7つの時代を題材としたオムニバス形式のRPGである。その中で、最も未来の時代を描いていたのが「SF編」だ。  「SF編」は輸送用の宇宙船の中で、時間を持て余した技師のカトゥーが手製のロボットを作るところから始まる。このロボットが主人公「キューブ」である。(野球ボールのように丸いのだが、名前は「キューブ」

        身近な「仕事」についての雑誌

        • 「新日本風土記」から「私を見つける」 ~「風土記」ってそもそもなんでしたっけ~

        • 一言一句に魂を込めて

        • 【読書感想文】「人工知能が「生命」になるとき」三宅陽一郎

          2020年、野球と僕と長男

           少年野球をしている頃、僕は子供の野球の練習を毎回見に来る親にだけはなりたくないと思っていた。それは、父親が、僕が野球で活躍する姿を見ることを生きがいにして、父親自身の人生を生きていないように見えたからだ。ノックを受けながら、グラウンド横の駐車場に水色のサニーがやって来ると、うんざりした気持ちになった。そして、固く誓った。僕が将来父親になり、子供が少年野球を始めても、練習を毎日見に行く親にはなるまいと。  時は過ぎ、2020年。僕は小学校のグラウンドに立っていた。ただ立って

          2020年、野球と僕と長男

          深呼吸

          ASUSのPCがぶっ壊れた。ディスプレイの右側4分の1ほどがブラックアウトする状態だ。見えないことはないが、ウインドウを最大化したときに×ボタンをクリックできないのが致命的だった。 昨晩、妻が誤って踏みつぶしたのが原因なのは明らかだ。妻に文句を言っても詮無いし、一銭も出てこないのでカスタマーサービスに連絡する。 チャット形式だった。やりとりが非常にサクサクで好感が持てる。妻が踏んだことは隠し、原因不明の故障と説明した。 しかし、このチャット、やけにレスポンスが良い。AIなのか

          深呼吸