本来は高額だが、安く掘り出し物を買えそうだからといって怪しい代理店や仲介業者に頼りすぎるのはよくない。ってか、富裕層はそういうのはまずヤラない（ことが多い）。ベストは生産者や、そこに直結した販売業者からのダイレクト買いである。

商品の所有権が移転する売買活動の流れのことを【商流】という。「商的流通（Commercial distribution）」の略だ。大きな企業のM＆A前などでは経営者や幹部が【商流に敏感か？】をデューデリに入れるのは隠れた好プレーである。商流に疎いと「後のトラブルが厄介」であり、人間不信や鬱病の元になる。つまり、商流の回数や層が重なっているところで売買をするのは常にハイリスクという判断である。優秀な経営者ほど、ここに敏感だ。

経営者でなくとも、キミたちに最も身近で手が届きそうなのは「中古車」や「中古バイク」であろう。このKenzoくんの動画は正義の味方ぽいが、阿呆が遠方の中古販売店で買ってしまい、トラブった動画である。販売業者も詐欺ぽくて当然アレだが「そういうとこで買う奴も頭が悪い」と言わざるをえない。見栄をはって良い車を買おうとする【浅はかな欲】には常に罠が潜んでいる。反面教師として下記の動画をみておくことは大事であろう。「絶妙なグレーな隙（罠）」はマスメディアは取り上げないし、教科書にも掲載されない。こういう市民が陥りそうな「ツボ押し注意喚起動画」を作成するKENZOくんは、もっと評価されていい。

ビッグモーター事件の闇の裾野は広いことが分かる実に示唆的な動画だ。絶対にみたほうがいい。バカとバカの低次元の戦いを理解することも大事だ。なぜなら世界人口の７－８割はそういう市場で回っているからである。抽象度が高い眼で見るべし。

◎おまけ：我々、超絶スーパーエリート＆富裕層にとって今回の動画は「え？これは買う方もバカなのでは？もしかして演劇なのか？」と疑ってしまうが、世の中の現実はこういうのが多いのかもなと勉強になった。改めてKENZOくんには感謝を申し上げる。