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太った、柔和なミルク顔した奴に女は撮れない

この文章を書いた時が40歳。現在の俺は腹が引っ込み、空手現役時代の時よりも筋肉のバルクがアップし、打撃力も増している。阿佐ヶ谷の道場を経営したことが大きな理由だと思う。

残念なことは、最近女の子を撮るような仕事をしていないことだ。

正確に数えていないので分からないが、これまで俺はヨーロッパには20から30ヵ国撮影で行っていているんだが、全体的な印象としてマッチョな男しか男として認められないような文化だった気がする。日本の優男やイケメン、オタク系は欧米の女は相手にしないような雰囲気を実感した。基準は、男=筋肉だった。

日本の男として欧米に行って男として認められるのは武道家が一番です。まずリスペクトがあるし。ただ格闘家ではなく武道家、武術家であることがポイントですな。

「キミも龍魂会に入れば女にもてるよ!お~す!」

太った、柔和なミルク顔した奴に女は撮れない

2010年03月28日[日曜日]|日誌|→

なんとかしなきゃなぁ~。

 今月に入って気が抜けていて、そのままロシアに行ってさらに気が抜けたような感じになってしまい現在にいたっている。

 ロシアでは基本的にカメラマンとして動いていて、後は酒飲んでるだけだから東京でいつも受けているような精神的ストレスがない状態で生きていた。美少女達が毎日入れ替わり立ち替わり………。

 カメラマンというのはそういう場合、知性で女に接することはない。極めて動物的な野性を露見させたりする職業である。勢い俺についてもその時は普段あまり見せないような男性性を見せたりする。いつもの調整役や謝罪役ではないのだ。

 ただ………、そう、ただ、身体が太っていて腹が邪魔だったし、撮る時の勢い、ノリが若い頃のそれよりも断然パワーが落ちていることを自覚しなければならなかった。屹立したペニスを目前に突き付けるような、暴力としてのシューティング、女の身体を侵犯していくメカニカルな視点とフェティシズムがどうしても出せない。

 カメラマンはやはりストイックな狼にこそ向く職業である。俺はすでに資本主義の腐った豚となっているんだよ!なんとかしなきゃなあ………。


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