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「お客様の声」を送った話

これはほんの数年前のこと。私はバイクを持っているので、普段は公共交通機関をあまり使わない。使うとすれば、通勤であるとか、帰省などの長距離移動のときぐらいのものだ。だから、その時にバスを使ったのも数ヶ月ぶりのことだったと思う。

その日は天候が少し悪かった。既に雨は止んだものの、路面はまだ濡れている。その影響かバスも遅延していた。とはいえ公共交通機関なんてよく遅れるものだ。そんな程度では目くじらを立てない。

そして、いざバスを降りるとき、運転手からアナウンスがあった。
「お足元が悪くなっておりますので、お気をつけください。」
もしかしたら、よくあるアナウンスなのかもしれない。だが、雨天時にバスに乗ったことも少なく、そのようなアナウンスをバスで聴いたのは初めてのことだった。私は、その気遣いを嬉しく思い、そのバスの会社のお問い合わせのフォームを探す。そして、気遣いが嬉しかったこと、バスの運転手の名前は分からなかったので、感謝していることを伝えて欲しい旨を端的に綴った。

公共機関のアナウンスでも、マニュアルだから言っているのと、本心から言っているのとでは言葉から受ける印象も変わるものだ。その時の運転手は、自発的に乗客を気遣った言葉を言っているように私は思えたので、お問い合わせフォームを探してまで感謝の気持ちを綴ったのだ。
サービス業に勤める人は、日々様々な人へ応対し、時には厳しい言葉を伝えられることもあるだろう。だからこそ、私はこうした感謝の気持ちを積極的に発信していきたい。