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#113 離婚しない男(2024)-鈴木おさむ氏による最後の名作

TVer 紹介文

大手新聞社の社会部エース記者・岡谷渉は、妻の不倫を目撃し離婚を決意。部署を異動し在宅ワークに切り替えるなど、娘の親権を獲得するべく着々と準備を進めますが、相談した敏腕弁護士から「父親の親権の獲得率はわずか1割」と突き放されて!? しかも、妻の不倫相手には秘められた過去が?渉は相棒となった探偵の男とともに、妻の不倫の証拠集めに勤しみ、勝率1割の困難な戦いに挑みます! 妻の不倫に気づかぬフリをしながら不倫の証拠を日々収集し、父親が親権を獲得するという困難な壁に立ち向かう男の姿を描くリコン・ブラックコメディ!

今期はスカッとするコンプラ無視ドラマが多かった

『不適切にもほどがある』『蜜と毒』『消せない私』とならび、想定されるクレームをものともせず、むしろ世間を煽り立てながら、爽やかな風を送り込んでくれたドラマでした。開始当初は篠田麻里子小池徹平のエロいシーンに批判が集まっていましたが、それをはるかに上回るウィットと展開の速さが心地よかったように思います。

キャスティングが上手い!

妻とその浮気相手に翻弄されるコンプレックス持ちの主人公に伊藤淳史、元アイドルという設定で浮気に溺れる妻に篠田麻里子、サイコパス浮気相手に小池徹平、すべてハマり役でした。特に、篠田麻里子さんの才能を見出したスタッフ、その期待に応えた篠田さんの奮闘に敬礼。水野美紀さんらしさ一切消した水野美紀さんの演技も国宝級でした。

まさにエンターテイメント

脚本家は天才・鈴木おさむさんです。SMAP×SMAPの放送作家としても知られていますが、支離滅裂でエロくて爽やかな短編ドラマを作らせたらこの方の右に出る人はいないと思います。下記のドラマも逸品です。

2024年3月31日で引退

あまりにももったいない。でも本人の決断なので仕方ない。経緯は下記の書籍をご参照ください。

やめるなよー


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