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80年代アメリカ中西部の高校生活がよくわかる「フットルース」

アメリカの中西部の高校に留学するのが夢でした。なぜ、カリフォルニアでもなく、ニューヨークでもなく、中西部なのかと言うと「大草原の小さな家」を観て、広大なアメリカにあこがれていました。大らかで、善良な最もアメリカ人らしい人たちが住んでいるのも中西部と聞いていました。

ただ、あまりにも中西部の情報が少な過ぎて、例えば高校生の楽しみは何か。休日は何をしているのか。学校の雰囲気はなど、わからないことだらけでした。

そんな時に観たのが「フットルース」。この映画は日本んでも大ブレイクし、ケビン・ベーコンのダンスに本当に魅せられたのですが、それと同時に私が知りたかった中西部、しかもかなり保守的な中西部の小さな町の雰囲気が描かれていて、夢中になりました。

今ではアメリカでもあまり見られなくなってしまった日曜日には教会に集まるなど、その当時はまだあたり前のように行われていました。

高校生活はのどか、別の言葉で言えば刺激が少ないのかなと思いました。近くに遊ぶ場がほぼない中西部の高校生、若いエネルギーを発散させる場は、ダンスパーティ、ロックミュージック、カーレースになってしまうのかもしれません。

そのダンスやロックを禁止されたら、何を楽しみに生きて行けばいいんだろうとなる気持ちは分かります。日本の高校生の場合は、例え地方に住んでいても、イオンモールなど、つるむ場所はあります。しかし、アメリカの場合、ちょっとした町に行くにも車で何十キロも移動しなければならないとか、若者にとってはストレスがたまるでしょうね。

高校生の力で条例を変え、ダンスを認めさせるために奮闘する姿はダンスシーン以上に若いパワーを感じました。そして、憧れの中西部、保守的だけど、優しい大人がたくさんいて、やはり好きだと感じました。


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