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長く運用するデザインで気をつけていること

ドリーム・アーツでは、自社プロダクトの他に、お客様から依頼されてグラフィックを作成する業務も一部しています。
お客様との長いお付き合いの中で作成・運用しているというのもあり、担当者が何度も交代しながら同じファイルを何年にもわたって修正することも多くなっています。
そこで、そんな何年にもわたり様々な人が継ぎ足し継ぎ足し運用してゆくデザインについて、気をつけていることをまとめてみました。

探しやすく整える

同じファイルを何年も運用していたりそれぞれの担当者がバラバラに作成や修正をしていると、

😥ファイル内で使われている画像素材を元々どこで手に入れたのかが分からない・・・
😥比較やバックアップ用に作ったアートボードやファイルに埋もれて、最終的に書き出すデータがどれか分からない・・・

など、個人で短期間のうちにデザインを作る上では起こりにくい様々な問題が発生します。これでは誤って規約に違反した素材の使い方をしてしまったり探す作業に余計に時間をかけてしまったりして、作業も滞ってしまいますよね。

たとえ少し面倒だとしても、長く運用するデザインでは特に、探しやすく整える工夫が関わる人皆にとって非常に重要になってきます。

💡素材やファイルはきちんと分類して手に入れた場所を明確にする
💡ファイルやアートボード の命名をわかりやすくしておく
💡念のため取っておいてた要らないファイルがどれかわかるようにする

等の工夫をしておくと、未来の自分にとっても仲間にとっても「わからない」「見つからない」を少なくして、その分作業もスムーズにすることができます。

アートボード 12 のコピー

バージョン管理はしっかりと

複数人で同じファイルを管理していると、ときにデータ同期の不調や入れ違いで、修正したはずの内容が直っていないままになっているということが起きてしまいます。

修正したつもりになっていて放置したまま、次にファイルを開いたときにはもう誰もその間違いに気がつかないことさえあり得るという、非常に恐ろしい問題でもあります。

💡編集データはローカルにも保存
💡いつ修正したのかを明確にする
💡クラウド上のデータを上書きするときは他の同時作業している人に上書きしても良いか聞く

などの工夫をすることで、そういったトラブルが起こりにくくなります。
データの管理で無駄なトラブルにならないためにも、バージョン管理は常に明確にできるようしておきたいですね!

アートボード 12 のコピー 2

規格や想いを引き継ぐ

突然デザインのデータだけを渡されても、「どうしてそのデザインになったのか」を完全に把握することは難しいものです。
担当者が何回も交代することになると、そういった情報が伝えられないままになったり、そうでなかったとしてもデザインの経緯というものは把握しにくくなります。
この問題を解決するために、規格や経緯などの情報をしっかりと引き継いでゆくことが必要になってきます。
そのデザインに至った経緯や過去のやりとりが忘れられてしまわないようにするために、過去のやりとりやガイドラインを書き留めてわかりやすいところに置いておきましょう。
担当者が変わるような場合、その都度書き留めた内容を見てくれるよう伝えるのがベストです。

アートボード 12 のコピー 3

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長く運用するデザインでは、そうでないデザインよりもずっと一貫した質や使いやすさを保つのに工夫が必要になります。そのためにもこの記事が少しでもお役に立てるようなら幸いです。