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わたしの推しって? by Miruba

「推し」とは、
人にすすめたいほど好きなアイドルや俳優、タレントなどを指す「応援」を意味する言葉、とある。

動詞「推す」からだろうから、推薦するという意味になるだろう。
90年代後半にモーニング娘のアイドルファン(アイドルオタク)の間で流行り定着した言葉だという。
一般に広く使われ始めたのは、2010年に発表された、AKB48の「チームB推し」という楽曲が、きっかけらしい。同年流行語大賞で「推しメン(メンバー)」もノミネー トされた。

現在ではアイドルや俳優など芸能人だけでなく、スポーツ選手や文化人などのほか、ジャンルそのものに対して「スポーツ推し」「アニメ推し」と表現することもいう。

では、私の「推し」は何だろうか、と思う。
その出演した作品や気に入った曲はあるとしても、最近の歌手とか俳優さんは、あまり名前と顔が一致しない。つまり、それほど「推し」はいないということになるか。紅白歌合戦はとんと見なくなった。

ファンと言えばどうしても過去の人になる。
グループサウンズのタイガースにいたピーさんが好きだった。「ぴー推し」か……なんだかお(・)し(・)っ(・)こ(・)推しみたいになるな。失礼!「グループサウンズ推し」ということになる。
映画なら、渥美清の「フーテンのとら推し」だった。今なら阪神タイガース推しと同じだ。まとめて「タイガース推し」というところか。最も野球ならB級の巨人ファンだけれど。
フォーミュラ1も良かった。
三大レースのモナコや、ル・マンでも、レースのコースを後に走ったことがある。アイルトン・セナ、アラン・プロスト、ミハエル・シューマッハ、ジャン・アレジ、中嶋悟も凄かった。つまり「F1推し」となる。
アニメなら「ゴルゴ13推し」。
ちょっと待てよ、ただ、好きなものを推薦するという意味なのだろうか?
判ったようで「推し」の定義がもうひとつつかめていない。

好きと同義語でよければ、「大塚推し」でもある。
東京山手線「大塚駅」のことではなく、歌手「大塚博堂」のことだ。
大分県出身の大塚博堂は1981年37歳の若さでこの世を去っているが、「めぐり逢い紡いで」「過ぎ去りし思い出」「ダスティン・ホフマンになれなかったよ」、ジュルジュ・ムスタキのLes amours finissent un jouをカバーした「ある日恋の終わりが」など曲自体も「推し」にはいるくらいだ。
いまだにそのファンは多く、ネットでも声を聴くことはできる。
因幡晃もいい。「忍冬」「わかってください」など最高だ。「因幡推し」
大塚博堂も、因幡晃も、サングラスに髭とギターだな。ということは「髭推し」となるかもしれない。             

過去を振り返ると、懐かしさがこみあげて、私なりの「推し」があることに気づく。
「推し」というのは、若い感性も必要なのだと気が付いた。
だって、現在だと、何と言っても「孫推し」になってしまうから。
……うん、やっぱり、「推し」の定義がわかってないね。

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