前回は、自分はいったい何が好きなのか、どんなことが楽しいと思うのか、どんなものに憧れがあるのかを探してみることを通じて自分の中の欲望や好みを顕在化させて夢を考えるという手法の説明でした。
　今回、行っていただくのは、その全く逆の方法を伝授します。

　「やりたくないこと」「嫌いなこと」「なりたくない自分」を考えてみます。この方法は、ネガティブなようで、意外と簡単に現実的な対処を見出すことができるポジティブな方法です。
　例をあげてみます。
　なりたくない自分として、「太りたくない」という考えが浮かんだとしましょう。そこから、食べ過ぎないで健康的な生活をしようということが考えられそうです。体重何キロにしようというのが夢になるかも。
　「会社員になりたくない」と思う人は、ではどんな職業に就いたらよいかを考える必要があることがわかります。最近は「好きなことをして生きていく」というフレーズが流行っていますが、やりたくない職業を考えれば、逆に何がしたいという夢が持てるのではないでしょうか。
　「日本だけにいたくない」→英語を学ぼう、留学しよう……
　「スポーツが苦手でやりたくない」→文化部で面白そうなものを探そう

　こんな風に、やりたくないことの中にも自分自身の夢や欲望が隠れている場合があります。「あれだけはやりたくない」というようなことを見つけて、ではどうすればやらないで済むかと考えることができるのです。
　やりたいことを探すことに行き詰まったら、この方法を試してみてください。

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夢の作り方研究所