フイルム屋がフイルムを捨てて再生した奇跡!富士フィルム
富士フイルムは、言わずと知れたフイルム屋ですよね。
しかし、カメラやビデオなどがデジタル化されて、いわゆるフイルムと言うものがいらなくなってきました。
昔は、写真を撮るたびに、カメラ屋さんへ現像、プリントに行ったものですが、いまはてっきりいかなくなりました。
24枚撮りとか、48枚撮りとか。
写真機に入れるときに光が入って、フイルムをパーにしたり・・・・
撮った写真がほとんどピンボケで悔しかったんですけど、写真屋さんは、ピンボケまで丁寧にプリント。
プリント1枚50円とか・・・
それにフイルム代。
いいフイルムはまた高かった。
しかし、デジカメとなった今は、ほとんど無限に写真が取れますし、失敗作は消すだけ。
保存は、小さいメモリーカードに何千枚。
プリントも、自宅のパソコンとプリンターでできます。
もう、フイルム屋さんの発展の余地なしですが、そこを生き残ったのが富士フイルム。
今やフイルム関連事業は、全体の5%程度。
化粧品や、医療、健康食品などに多角化しているのです。
特に化粧品。
化粧品と写真フイルムは、何の関係もないようですが、実は関係がるのです。
写真のフイルムの主成分は、コラーゲンなんですね。
お肌に必須の成分です。
実は、富士フイルムは、日本屈指のコラーゲンを知り尽くした企業なんですね。
そして、写真の色褪せを防ぐ技術は、お肌の老化防止に極めて重要な、抗酸化作用につながるんですね。
また、富士フイルムが持つナノテクは、美容液を有効にお肌に浸透させる技術となるそうです。
全く違う分野のような、フイルムと化粧品。
実はその技術は共通しているんですね。
アメリカのフイルム最大手のコダックは破たん。
過去の栄光から抜け切れなかったのが原因です。
富士フイルムの奇跡の復活はすごいと思います。
やはり、過去の栄光にしがみついていると、時代は変わっていきます。
ものすごいスピードです。
昭和の時代に通用したことは、今は通用しません。
同じことを、同じように続けるだけでは、継続的な発展はありえません。
不断の改革と、改革をしようとする人材の確保が、その団体の生命線であり、発展の鍵です。
「今まで、コレできたから、これからも、これでいいじゃない」
「失敗したら、出世に響くし・・・」
「何もやらなくても、やって失敗するよりはいいし・・・」
みたいな人ばかり。
”まず自分のことが大事”なばかりの人では、ちょっと生き残りは無理。
だって、フイルム屋さんが化粧品売ってるんですから。
相変わらずフイルム売ってた、コダックはつぶれたし。
大事なのは、いつ舵を切るかですね。
★10年前の記事です
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