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球団ヒストリー55.いざ、全国デビュー

あっさり叶えた全国大会

『鹿児島ドリームウェーブ』とチーム名を変えたとほぼ同時に入団した北迫太樹さん、田上幸司さん。
お二人は当時のことを口を揃えて「負ける気がしなかった」と話してくださった。

その言葉どおり、3年で叶えたいと計画していた全日本クラブ野球選手権本選への出場は、この年にあっさりと叶えてしまった。

北迫さんは「これなら毎年でも全国に行ける」と思ったそうだ。
それくらい、全日本クラブ野球選手権大会が行われる西武ドームはとても近く感じた。

チームプロフィール

ところで全日本クラブ本選ともなると、大会パンフレットが作成されるんだそうだ。
しかもかなり立派な!

東日本大震災の翌年ということもあり、「がんばろう!日本」の文字が。

もちろん鹿児島ドリームウェーブのページも。

鹿児島ドリームウェーブのページ

チームプロフィールにはこうある。

『1987年鹿鉄(国鉄鹿児島鉄道管理局野球部)がなくなって以来、鹿児島県には社会人の硬式野球チームがありませんでした。そこで、野球を続けたい選手、更にプロを目指したい選手の受け皿として鹿児島ドリームウェーブを設立しました。
今春、チーム名を変更し、創設7年目にして手にした公式戦初の全国大会出場です。九州の代表として精一杯、戦います』

この姿勢。
一夜限りのイベント集団から本気でチームを立ち上げたときから変わらない。
そして、初の全国大会出場から10年以上たった今もそれは変わっていない。
これってすごいことだと思うのだ。

そして抱負の欄には。

『今春、チーム名を変更し再出発して得た、公式戦初の全国大会出場です。
 日頃、応援していただいている方々の声援に応えられるよう、選手・スタッフ一丸となり優勝を目指して一試合一試合を戦います。
応援の程、宜しくお願いします!」

この想いもまた、当時から1mmも変わっていないなと感慨深いものがあった。

対戦相手は

組み合わせ表

全国約260チームがエントリー、その頂点を決める全日本クラブ野球選手権大会。
各地区を勝ち抜いた16チームによる本選の組み合わせが決定した。

鹿児島ドリームウェーブは、組み合わせ表の左から2番目。
対戦相手は東北マークス。

調べたところ、歴史あるチーム。
紐解くと母体は企業であり、再編などあってクラブチーム登録となったが、バックボーンは鹿児島ドリームウェーブよりずっとずっと大きいものを感じた。

しかも初日の第一試合。

落ち着いて試合ができるのか?
全国大会で楽な試合などないのだろうけれど。


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