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プロジェクト「ドリル」

【ドリル概要】

ドリルは、完成した作品を見せる場ではなく、「制作」「これから制作されるもの」を提示する成長にテーマを置いた見本市のような場です。また、ドリルは3ヶ月から4ヶ月ごとに定期開催され、それぞれの成長と変化を継続的に見ることが出来る実践的なイベントです。

参加作家は、作品のアイデア、出来てしまったが自分自身でもまだわからないモノ、これまで作ってきたモノなどをお客さんに直接話して、その場で意見やアイデアをもらうことで、展示という形以外で多くの人に見せることが出来ます。なおかつ、ドリルで提出されるものは、その後修正や変更を加えることが前提となっているので「失敗」のリスクが少ないのが特徴です。自分自身のキャリアを考えた時、展示に出すには「失敗」のリスクがあってなかなか出せないモノでもドリルでは、「その先につながるアイデアの種」として出すことが出来ます。

お客さんには、アーティストのクリエイティビティが一番発揮されているアイデアを考えている瞬間に立ち会うことが出来、更に自分もそれに関わることが出来る場を提供します。昨今言われているビジネスパーソンがアートを観ることでクリエイティビティを得ようするアート思考などの考え方は、美術館で完成された物から読み解くことでクリエイティビティを活性化させる方法論です。ドリルでは、アーティストがアイデアを出す瞬間に立ち会い関わることでより直接的に刺激を受け、クリエイティビティの活性化を促すことが出来ます。

参加作家の選定は、意図的になるべく別々のスタイル、価値基準を持った人たちが集まるように設計しており、他の作家からいつもと違うやり方を盗み、これまでと違う形で変化していくような設計にしています。結果的にお客さんには、アートいうものが1つの答えで答えられるものではなく、アートがそれぞれ違った価値基準が設定されたゲームの集合体であるという世間一般であまり理解されていないアートという場の構造を提示することにつながります。

ドリルという場は、参加作家、お客さん、運営などが作家自身の制作に直接的に関わり、作品やプロジェクトを発展させていく「we -ness」という考え方に基づいています。人の作品に、自分のクリエイティビティを加えていくことで変化を与える。また逆に自分の作品に他の人のクリエイティビティが加わることで変化する。この相互作用から生まれる新しいモノ、それが生まれる環境をドリルでは作り出し、提示していきます。

【各作家のブース】

それぞれの作家が1m×1mの範囲内にブースをつくり、自分のプロジェクト、アイデア、作品について紹介する。作家は、基本的にはずっと自分のブースに滞在し、お客さんとコミュニケーションを取ります。その中で得たアイデアなどは、紙に書いてブースの壁に貼り付けて蓄積させていきます。

*ブースイメージ。

【日程】
9月下旬の土日。2日間開催。

1日目は設営とメンバー間でのディスカッションと内覧会もしくは映像作品の上映。
2日目は、フルオープン

【参加作家人数】

参加人数は、7から最大12名+観葉植物

【入場料金】

入場料は投げ銭制(500円以上)とする。

【作家参加条件】

継続的に参加してもらうことを前提とする。状況に応じて、スキップすることも可能。

2日間現場にいて、対話する。