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これまでのドリルとドリル05

9月29日にプロジェクト「ドリル」の5回目が開催されます。


ドリルはこれまで、前身であるexercise、ドリル02、ドリル03と展示の形式をとってきました。それらを振り返り検証し、検討し、再構築の為に使ったのがドリル04でした。その結果として、ドリルに不足していたのはコミュケーションの量だったと結論付け、コミュケーションにより重心を置いた形式への変更を決めました。

日程をこれまでの2週間から2日間に限定し、1日目を作家同士のコミュニケーションに集中させる為にクローズドでの作家間のディスカッションに使い、2日目をオープンし、お客さんとのディスカッションに使う形式へ大きく変更しました。それに伴って、ドリルという場の定義の仕方もこれまでは「展示の場」とからスタジオやアトリエのような「制作の場」の文脈が混在する曖昧なものから、明確に「制作の場」として定義づけることにしました。

さて、ここからはカワムラがドリルで目指すもの、ドリルによって何を実現しようと考えているのか欲望あるいは野望について書いていこうと思います。しかし、ながらこれはあくまでカワムラの欲望です。参加作家のみなさんが必ず同意するものではありません。参加作家のみなさんにはドリルを自分勝手に利用して欲しい思っているからです。その為の主軸として、カワムラにとってのドリルのすべきこと、行くべき先、発信する相手を定義し、共有します。それを軸に参加作家のみなさんにはルールを読み替えたりルールの穴を突いたりして欲しいと考えいます。

カワムラの欲望は、新しい価値を作る、新しい文化を作ることです。これは一人の力では作り出せるものではありません。多くの人が関わり、コミュニケーションをとりながら、作り上げていくものです。つまり、僕の勝利は一人で勝つことではなく、結果的にみんなで勝つことです。(ここでいうところのは「勝ち」とは何か?については考えようがあるのでここでは一旦置いておきます)

カワムラは自分の欲望に従い最大限みなさんを利用しようと思っています。なので、みなさんも最大限カワムラを、ドリルを利用してください。




カワムラのドリルをするなかで達成しようとしている目的は、「we-nessの実践」「今日的な完成のあり方」「失敗しやすくなる条件の設計」です。


we-nessの実践」とはおもに、

・カワムラの他のプロジェクトでも共通する、「別々のものを混ぜ合わせてお互い影響し合いながら何かをする中で生まれ新しい価値の生成」の実践。

・作家が制作において、複数の人とコミュニケーションを取り、アイデアを出したり、出してもらいながら作り上げていく方法。その制作方法によって、作家のあり方を更新し再定義出来るではないのかという課題。


今日的な完成のあり方」とは、

・ゲームやアプリなどが、未完成のバージョンでリリースされたり、完成した後もアップデートによってドンドン変化してくる状況、このような複数回の完成が発生する状態あるいは完成という状態がそもそもないものが出てきている中で、そういったタイプの完成の作品を取り扱える形式にドリルをする。

・作品の完成のあり方を再検討し、再定義出来るなではないかという課題。


失敗しやすくなる条件の設計」とは、

展示という形式において、失敗はリスクとなる。つまり、失敗のリスクによって外に出ないものが出てくる。その解消の手段として、ドリル自体を「制作の場」と定義し、失敗自体をリスクではなくむしろ、そういったまだ自分自身でも判断できないものを取り扱える形式にドリルをする。




先の話をすれば、カワムラはこのドリルという形式を広い意味で一般化することを目指しています。何かを作る時に、完成したものを見せる前の途中の制作中の段階で多くの人と接点を持てる場の形式として「ドリル」という方法が一般に活用される状況を目指します。

その為、アートワールドへの発信ともっと大きな枠組みである、何かを作る人、何か作る人に関わっている人、作られたものを見る人、など大きな意味での「制作」に関わる人に発信していきます。


カワムラ シュウイチ