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「UMA戦争」(2022/12/29の日記)

■ 2022/12/29の日記

・諸事情で更新が日中になりました、ごめんね。

・電車で向かいの席の人が同じカラーのスマホを使っていた。なんだかんだ初めての事だ(私はアイフォン12のパープルを使っている)


・今日の昼食は中野のラーメン屋で食べた、バラそばって名前だったかな。すごく米に合うラーメンで美味しかったがすごくこってりで油の感じが未だに残っている。写真は撮るのを忘れた。

・最近は日記のネタになるので、なるべく写真を撮っていこうと思っているのだが、そもそも写真を撮る習慣がなかったので、度々写真を撮るのを忘れる。

・「写真を撮らなかった」という行為は私にとって、「ポイントカードを作らなかった」行為に似ていて、つまり「あの時も撮らなかった(作らなかった)し、今回もええか」みたいな感じで、以前やらなかった時の心境を再現して再びやり損ねる、という行為を繰り返していた。

・この話はあまり他人に同意されたことないし、今自分でも書いていて割と意味不明だなって思っていたけれど、恐らくこの心境の正体は「妥協」の再現ではなくて「後悔」からの防衛だ。たぶん一度写真を撮り始めたが最後、あらゆる過去の時点の私が「写真撮るん?じゃあなんであの時は撮らなかったん?貴重な体験だったのに勿体な」って声をかけてくるから、それを振り切るために「じゃあ今回も撮らないから、それで過去撮らなかったのも間違いじゃないよね」って現在の選択を正当化したいんだと思う。

・だから日記をきっかけに写真を撮り始めたのは私にとって良い影響だ。「これは日記のネタのためだから!過去撮らなかったのは関係ないから!」という言い訳をしながらシフトしていくことができた。

・でも本当に写真を撮りたいのは風景とかじゃなくて人で、私の周りの人達の変化を知りたいからだから、日記に載せられない写真も撮っていけるよう習慣化していきたい。

・中野の飲み屋街にいるスパイダーマンを撮影したらフレアによりスカイフィッシュの様なものが映り込んだ。

スカイフィッシュ(英: Sky Fish)とは、長い棒状の身体を持ち、空中を高速(280km/h以上)で移動する、とされている未確認動物(UMA)。欧米では、その棒状の形態からフライング・ロッド (Flying Rods) あるいは単にロッド (Rod) と呼ばれることが多い

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
長い残像を引いて写った蛾

・実際には↑のような残像が「スカイフィッシュ」と呼ばれるものなので、私の写真に写ったものはあくまでレンズフレアに過ぎない。

・「スカイフィッシュ」は所謂UMA(未確認生物)だったが、その正体が確認された瞬間に存在が消滅してしまった。しかも、スカイフィッシュはかつて、撮影機材の技術の未洗練さが多くの存在を作り出していたもので、その技術の進歩と共に徐々にその存在は確認されにくくなっていったという。

・チュパカブラは皮膚病にかかったコヨーテだったり、モスマンはフクロウの大きさを誤認したものだったり、ネッシーが模型だったり。時間の流れや、専門家や、技術の進歩といったモノたちはUMAという人類の「ロマン」を「恐怖」と誤認してドヤ顔で看破していく。

・人はよく知らないものに恐怖を感じるとはよく言って、確かに正体不明への恐怖によって生まれたUMAはたくさんいる、そういった存在を否定して安心を得る事は大事なのかもしれない。しかし、かつてのUMAを発見した人達の中には、正直に言うと本当は正体がわかっていて、それでも「めっちゃ良い感じに撮れたから、ワンチャンUMAって事にしたらおもしろくない?」みたいな、当時の人のいたずら心で生まれたUMAは確実にたくさんいると思う。ネッシーとかまさにそれだし。

・つまり、UMAの存在とその正体を暴く人たちの歴史は、きっと時を越えた戦いの歴史なのだ。当時の未熟な撮影機材と「噂」という形の尾ひれでカスタマイズされた「イタズラUMA」軍団と「遊びで人々の不安を生むやつらを許さない」という正義を振りかざす生物学の専門家や、「真実という、ただの知識をひけらかしたい」裏切りのオカルトの専門家たちの。

・そしてその戦争に巻き込まれて、ついでの様に正体が暴かれていく「巻き込まれUMA」達、彼らの存在は「確認」されることで消滅していく。

・UMAの出自が過去に寄っている以上、いずれこの戦争は成長を続ける専門家たちの勝利で幕を閉じるだろう。どうせ結果が見えているならば、そんな不毛な争いはやめるべきだ。面白い事は、いくらあってもいいのだ。そんな形で「ロマン」の消費を行うなんて勿体ない。今すぐやめるべきだ。


・最近、「ダンダダン」というマンガを読んだ。

・「都市伝説や霊の力を使って、宇宙人やUMAと戦う」というバトルものの漫画だ。なんて胸躍る、わくわくする設定だろう。ツイッターで流れてきた1話を読んで、あまりの面白さに全話読んだ後、単行本も購入してしまった。

・この漫画の魅力は設定だけじゃなく「主人公の戦闘形態のデザインがめちゃくちゃカッコいい」とか「ヒロインがかっこよくてかわいい」とか「怪異たちのデザインがちゃんと怖くて気持ち悪い」とか「ギャグとアクションのメリハリがきいててテンポがいい」とか色々あるけれど、特にすごいのが「絵の迫力」だ。

・作者のとんでもない画力に、かっこいいアクションと緻密な背景描写や見開きが相まって、あらゆるシーンが凄まじい動きを見せつつも、一枚絵として成り立っている、本当に全部額縁に入れれるレベルでかっこいい!

・一月頭に新刊が出るらしい、そんなに色々な漫画を読んでるわけではないが、こんなに早く続きが読みて~ってなってる漫画は久々だ、その感情を得られたのも全てをひっくるめた「面白さ」なのだ。世間での評価もめちゃくちゃ高いらしく、多くの人を楽しませているみたいだ、上手くいけばこれからもムーブメントを起こすだろう。しかし、UMAの存在がもっと早期に、くだらないものとして完全に否定されていたら、この漫画は生まれなかったかもしれない。だからきっと「ロマン」はどこかの誰かのために消費されるようなことはあるべきではないのだ。

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