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ドローン用GCS業界の一歩先を行く 堅実派スタートアップ『U|g|CS』

U|g|CSは2013年に創業したスタートアップであり、ラトビア共和国の首都であるリガにオフィスを構えています。

同社はドローン用のGCS(Ground Control System)を販売やサポートを中心にサービスを展開しています。12ものドローン系企業とパートナーシップを組んでおり、ソフトウェアの販売ルートや対応できるドローンを着実に確保している、堅実派スタートアップです。

かなり最近に創業された企業ですが、サポートされているドローンの種類の多さから推測できるように、技術面で高い実力を持っていることがわかります。今回は、UgCSの提供するコンテンツについて解説していきます。

目次

・UgCSとは

・UgCS製品の特徴

・独自の飛行設定

・Non-Flyゾーン

・マップのカスタマイズ

・ADS-B

・ドローンの複数制御

・多様な応用分野


UgCS製品

先ほども述べたようにUgCSの主力製品はGCS、つまり地上からドローンの自動制御を行うシステムソフトウェアです。google map APIから取得したマップデータを元に航路を設定し、それに沿ってドローンを飛行させるというものです。3つのバージョンがあり、無料でダウンロードできるが機能が限定されているフリーバージョン、non-flyゾーンや録画機能などの機能を解放したONEバージョン、扱えるドローンやソートできるマッピングデータの種類をフル解放したPROバージョンを提供しています。ONEバージョンは$65、PROバージョンは$2,000となっています。基本的な機能として、指定されたエリア内のルートを自動ではじき出したり、飛行ルートを自由に描くなどして目的に合わせてドローンを自動制御します。建造物などの3Dモデルなどをマップ上にインポートすることができ、感覚的な視点での作業を追求したプロダクトとなっています。

詳しい機能については次項にて説明いたします。

実際に山の標高情報をインポートし、間の建造物上にルートを指定する図

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