臨床栄養代謝学会認定医試験・栄養サポート専門療法士試験を解説①~意義と受験資格~

はじめに


2023年臨床栄養代謝学会の認定医試験を受けました。
栄養サポート専門療法士試験(NST専門療法士試験)についても解説しますので、どちらかを受ける方は是非とも参考にしてください。
(なぜ両方を網羅しているかはいずれお話させていただきます)

こちらに2023年の問題も載せてますのでそちらも参考にしてもらえたらうれしいです。


1.自己紹介


自分は消化器外科医として栄養サポートチーム(以下NST)に所属し活動しつつ、youtubeで医療情報を発信しています。

↑動画を一つ載せておきます

2.臨床栄養代謝学会認定医・NST専門療法士とは?


◎NST専門療法士試験とは

NST専門療法士とは、日本臨床栄養代謝学会(以下JSPENとします)が認定する資格です。
特に持っていることでの加算などのメリットはありませんが、

・NST活動での説得力ができる
・転職などでアピールできる
・試験勉強することで知識が増える
などのメリットがあると思われます。

試験受験の条件は
①管理栄養士、看護師、薬剤師、臨床検査技師、言語聴覚士、理学療法士、作業療法士、歯科衛生士、診療放射線技師のいずれかの資格があること
②5年以上、医療・福祉施設に勤務し、当該施設において栄養サポートに関する業務に従事した経験を有すること
③必要単位を30単位以上有していること
④JSPENにより認定された認定教育施設において、合計40時間の実地修練を修了していること

◎臨床栄養代謝学会認定医試験とは

日本臨床栄養代謝学会(以下JSPENとします)が認定する資格です。

メリットとして
NST加算のための40時間の実地修練の施設基準となっていることが大きいと思います。

試験を受ける条件は
①日本の医師免許習得5 年以上、かつ学会会員歴 3 年以上
②該当のセミナーを受講済
③筆頭演者としての発表 1 回
 発表(筆頭、共同を問わない)や 司会、座長、コメンテーターを合計 2 回以上(セミナーの講師も可)※発表だけなら合計3回
④当委員会が適切と認める臨床栄養に関する学術論文を筆頭論文であれば 1 編、共著論文であれば 3 編以上
⑤本学会学術集会に 2 回以上参加していること。

合格率

合格率はざっくりと

NST専門療法士試験の合格率


2022年 受験者930人中、合格者750人→合格率約80%
2021年 受験者680人中、合格者480名→合格率約70%
2020年 受験者630人中、合格者405名→合格率約64%


臨床栄養代謝学会認定医試験


2022年 受験者74人中、合格者69人→合格率93%
2021年 受験者36人中、合格率31人→合格率86%
2020年 受験者35人中、合格率30人→合格率86%

認定歯科医試験は
2022年 受験者10人中、合格者5人→合格率50%
2021年 受験者20人中、合格者10人→合格率50%
2020年 受験者17人中、合格者8人→合格率47%

次回は勉強方法や試験本番について書こうと思います。
そして、2023年の再現問題も作成していますのでよろしくお願いします

過去の記事も↓よかったら


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?