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「ワーファリン」と「バイアスピリン」の違いって何だろう?結局血液サラサラでしょ?

記念すべき1個目のテーマは抗血栓薬。
薬剤師なら1番と言っても良いほど耳にする、また実際の処方箋でも目にすることが多い薬かと思います。
僕自身大学時代から勉強不足だったので、働き始めてからも患者様に説明する時はどちらも血液をサラサラにするお薬ですね〜でした。
あなたはどうですか?
ベテランの薬剤師であれば問題ないかと思いますがなかなかあやふやにしがちなところではないですか?

結果的に同じような効果が現れるとしても、ワーファリンは「抗凝固薬」、バイアスピリンは「抗血小板薬」と分類が違うんですねぇ。

ではどう使い分けられているのか?

簡単に言えば血栓のでき方によって使い分けられていてワーファリンは「赤色血栓」、バイアスピリンは「白色血栓」に対して使用されています。

赤色血栓とは不整脈や心不全などで血流が悪くなり、滞った血が固まったもので、血流が遅いため赤血球などを巻き込みサイズが大きくなる傾向があります。

白色血栓は動脈硬化が原因で血管内にプラークと呼ばれる塊ができ、このプラークが何らかの原因ではがれたり破れたりした所に血小板が集まってできた血の塊です。白色血栓の場合、血流の流れは悪くなっているわけではないので赤血球などのサイズが大きいものは固まる前に流されてしまいます。

このように血液をサラサラにすると言っても「ワーファリン」と「バイアスピリン」は全く違う目的で使用されているので服薬指導には注意が必要です。

この事を知ってると知らないとでは大きな差があるのでこれをきっかけにこれからも患者様と向き合ってください。

稚拙な内容ですがご覧いただき誠にありがとうございます。日々の業務の助けになれば幸いです。


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