ほししいたけにはいろいろな栄養素が含まれていますが、その中に健康な身体づくりに重要なカリウムがあります。

カリウムは、からだの調整に欠かすことのできないミネラルの中でも『必須ミネラル』とされている大切な栄養素の一つです。細胞内液の浸透圧を調整し一定に保つ働きがあるほか、筋肉や心筋の活動を正常に保つ効果や便秘の解消、老廃物の排泄、特にナトリウムの排出を促進する働きなどがあることから、塩分の摂り過ぎを調節し高血圧予防に効果があると言われています。しかし体内で作り出すことはできないため、食べ物などから摂り入れなければなりません。

ほししいたけの場合、標準的な大きさのこうしん4枚で一日の摂取目安量の14～18%を摂ることができます(※)。 ちなみに、「摂取目安量」というのは「この量以上を摂取していれば不足するリスクはまずない」と考えられている数値のこと。カリウムは、ほししいたけの他にも、ホウレンソウや里芋、バナナなどの野菜や果物をはじめ様々な食材から摂ることができます。ただ、水溶性のため洗ったり茹でたりすると流れ出てしまうので要注意。その点、ほししいたけは戻し汁ごと料理に使えるのでロスがありません。

また、カリウムはカルシウムが効率よく骨に蓄積されるために必要とも言われています。以前ご紹介したように、ほししいたけにはビタミンＤも豊富なので、ほししいたけを食べることは健康な骨作りに一石二鳥なのです。

ほししいたけファンクラブでは、戻し汁も使って手軽に作れるレシピもご紹介しています。
必須ミネラルが効率よく摂れるほししいたけを、ぜひ美味しく召し上がってください！

（※）厚生労働省「日本人の食事摂取基準」（2020年版）
一日の摂取目安量：成人男性2,500mg、成人女性2,000mg