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週刊ブレックス(仮) ~ 19-20シーズン振り返りまとめ ~

公益社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ(東京都文京区、チェアマン:大河正明 以下「B.LEAGUE」)は、B.LEAGUE 2019-20シーズンB1第33節以降、B2 第31節以降(第27節代替試合も含む)の今後全試合を中止、また2019-20シーズンのポストシーズン(Bリーグチャンピオンシップ、B2プレーオフ、B1残留プレーオフ、B1・B2入れ替え戦、B2・B3入れ替え戦)の中止を決定いたしました。

こんにちは、hiroです。
バスケットボールが無い日々を皆さんいかがお過ごしでしょうか?
ワタシは断舎離したり、読書したり、絵を書いたり(ヘッダーも書いた)、ダイエットしたりといった日常を過ごしています。リモートワークで中々集中できず、外出ができないストレスが溜まる日々です。引きこもりなので今年の花粉症は余裕でした。

19−20シーズンの全試合中止が発表され、志半ばで終わってしまいました。ファッキンコロナです。残念ですが、こればっかりは仕方ないですね。今シーズン毎週書いてきたnoteですが、とりあえず今回がシリーズ最終回ということにしたいと思います、間が空いてしまいましたが。

最終回は今シーズンをいろいろと振り返っての雑感まとめになっております!1シーズンのまとめになるので長いですが、最終回もぜひお付き合いください。
では、行きましょう!

いろいろあった19-20シーズンを振り返る

あっという間に過ぎ去ってしまった19-20シーズンを簡単に振り返っていきます。

【1】昨シーズンからメンバーは変えず

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▲シーズン開幕前のロスター
チーム名が『宇都宮ブレックス』に変わったものの、メンバーがほぼほぼ変わらなかった開幕前の移籍動向。田原が再契約し、ランドルフが加入のみ。
大きく変わった点を上げるとすれば、オフェンスのシステム変更。常にコーナーに二人置き、スペースを広く取り、ライアンやギブスといったビッグマンもスリーを打つことが増えました。2人とも「今シーズンはスリーに力を入れたい」とイヤーブックで語っていたほど。この成果はスタッツにも現れていました(後ほど触れます)。そして、初めて関東アーリーカップを制することもできました!特に決勝のアルバルク戦ではギブスが4本、ライアンが3本のスリーを決めるという活躍でした!

【2】開幕連敗で始まり、主力離脱が多かった序盤戦
B1唯一のアウェイ5連戦で19-20シーズンが開幕したブレックスは、Bリーグになり初めての開幕連敗スタート。川崎を相手に横アリで行われた開幕戦ではシュートが不発に終わり終盤引き離され完敗、とどろきアリーナに移ってのGAME2では勝ち試合をラスト4Qに0-20の悪夢のビッグランでの逆転負けという最悪のスタートを切りました。試合後のナベのコメントや、シーズン終了後に遠藤がラジオで語っていた内容を聴くと、この結果をうまく昇華できたのかなと思います。翌週の滋賀戦で連勝を収めたものの竹内公輔とギブスが怪我。序盤戦は他にも鵤が開幕に間に合わなかったり、ランドルフが家庭の事情でチームを離れたりと苦しい時期でした。千葉戦の前にリリースが出た時の絶望感は半端なかった(笑)

その中でもライアンを中心に、選手それぞれが活躍して『ブレックスらしくない殴り勝つバスケ』で千葉や三河、渋谷などの手強い相手に連勝できたことは好成績を残す上で大きかったです。『Team』ってこういうことだと思いましたし、特に橋本晃佑の活躍無くして今シーズンの31勝9敗という成績は無かったと思っています。この時期の橋本は本当に素晴らしかったです。ホーム開幕戦の三河との殴り合いは今シーズンのベストゲームのひとつであり、今も見返したい試合なので配信してもらえないでしょうか?(笑)ホーム開幕戦で待ちに待ったブレアリでの試合ということもあってファンの一体感と試合終盤に向かってボルテージが最高潮に上がっていく感覚はたまりませんでした。

【3】連勝記録更新で東地区首位
11月のアルバルク戦GAME2を皮切りにブレックスは連勝街道をひた走ります。11月、12月と約2ヶ月間連勝が続き、この間クラブレコードの15連勝を達成!とは言え納得の行く試合が少なく、田臥や遠藤など怪我や体調不良が起こり始めたり、ランドルフが契約解除など重苦しさがあったことも事実です。ライアンの帰化やジャワッドの加入でメンバーの組み合わせなど新たな難しさが出てきたこともコメントなどから伺えました。更に過密日程による疲労の蓄積が選手たちのパフォーマンスに出てきたのも年末辺りでしたね。

【4】連勝から一転、スランプ突入
HCが勝ち続けている時に警告していたことが、結果に出てきてしまったのが天皇杯の川崎戦でした。間違いなく今シーズンのワーストゲームと言えるような結果と内容。歴代ワーストゲームといっている人もいました。『ブレックスらしくない』『BREX MENTALITYとは?』『見ていて恥ずかしくなった』『見ていて辛かった』といった厳しい声がブレックスファンだけでなく、他のチームのブースターからも聞こえてきました。当然ワタシも酷く落ち込んだことを覚えています。電車乗り過ごしました…
同時期にアメリカから大学を辞めてテーブスが加入したことは明るい話題ではありましたが、彼の活躍も実らず公式戦4連敗という苦しい時期でした。
▼一応載せておきます…

そんな重苦しい流れを変えた、暗闇から光が差したのが遠藤の存在でした。彼が怪我から復帰して本来のプレーが出始めると、流れが変わりましたね。『ブレックスはディフェンスのチーム』ということを体現する彼のプレーは、ブレックスのあるべき姿を示してくれたと思っています。
こんなプレーは特に印象的です▼

大阪戦GAME2で泥沼から片足が抜けたブレックスは、水曜日にアルバルクとの首位攻防戦にも勝利し完全に泥沼から抜け出しました!この試合はここ数年の中で点差以上にアルバルクを攻略できて、あまりハラハラすることのなく40分間見れたというのを覚えています。このアルバルク戦も個人的に今シーズン印象的なゲームの1つです。

【5】CSに向けてという時にシーズン終了
スランプを抜け出し、今シーズン苦手にしていた宿敵川崎にはホームで1勝1敗の痛み分けだったものの、上昇の兆しを見せていたブレックスでしたが、コロナの影響で試合が延期されます。約1ヶ月の中断明けで再開された無観客での試合では千葉に完勝。このままCSに向けて終盤突っ走るというところでのシーズン終了となってしまいました。中断明けでどんなことを仕込んでたんだろう?と楽しみにしていただけにこのような形で終わってしまうのは残念でした。あと、本来ならばリーグ戦最後の試合がきたえーるでの北海道vsブレックスだったので、折茂武彦、松島良豪ラストゲームを見届けることができなかったことも悔やまれます。推しは推せる時に推せですね。2選手現役生活お疲れさまでした。


今シーズンの成績

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今シーズンの成績を細かくまとめてみました!

31勝9敗 .775 東地区2位 全体勝率2位タイ

ブレックスは今シーズン全体勝率2位タイの31勝9敗という成績でした。優勝した初年度や昨シーズンと比べるとやや劣るものの素晴らしい成績だったと思っています。ラスト20試合とCSでどこまで勝ち進めるか楽しみだっただけに、途中でのシーズン終了はHCも選手たちも言っていましたが、少し残念で悔しい結果です。

vs 東地区:11勝3敗 .786

東地区相手にブレックスは3敗のみという素晴らしすぎる成績でした。東地区相手の11勝3敗で勝率.786はリーグ1位です。全てブレアリでの試合ということを差し引いても近年苦戦していたアルバルクを攻略することができましたし、千葉には3戦全勝。それだけに東地区2位は悔しいですね。

vs 中地区:12勝4敗 .750

今シーズン3地区の中で一番弱かった中地区。4敗していますが、そのうち3敗は川崎です。天皇杯を含めると1勝4敗と川崎には良いようにやられてしまいました。昨シーズンブレックス相手に全敗を喫したこともあり、他との試合よりも気持ちが入っていたようにも感じましたし、敵ながら非常にバランスの良いチームでした。来シーズンはやり返す。

vs 西地区:8勝2敗 .800

西地区相手には勝率8割をマーク。毎シーズン苦しめられていた京都にようやく連勝できたシーズンになりました。

ホーム:14勝4敗 .778

ホームでの勝率はリーグ3位でしたが、負け試合数は上2つと同じ4敗でした。今シーズンブレックスの生命線であったスリーポイントはホームでは平均9.8本決め、確率も38.6%という素晴らしい数値も残しました!実はブレックスはホームでの試合を残り12試合も残しておりました。更にCSも入れると計15試合くらいは無くなってしまったということです…悲しい。これもあり約3億円の損失になってしまいました。恐らく一番損失額が多いのがブレックスな気がします…

アウェイ:17勝5敗 .773

昨シーズンもアウェイ13連勝を記録するなどアウェイでも強かったブレックスでしたが、今シーズンも黄色い応援を背にアウェイで17勝し、リーグ2位の勝率を残しました。個人的には今シーズンあまりアウェイには行けなかったのですが、台風で交通手段が断たれていたアウェイ滋賀戦にも予想以上にたくさんのファンが来ていたことが驚きでした。ワタシは運良く飛行機で前乗りでした。

GAME1:11勝5敗 .688
GAME2:14勝2敗 .875
※最後の試合になった千葉戦は連戦ではなくなったのでGAME1の戦績に入れていません

今シーズン際立っていたのはGAME2で強さで、これはリーグトップの成績です。逆にGAME1では5敗と強豪相手にはGAME1を落としてしまうことが多くありました(GAME1で負けたのは川崎2試合、アルバルク、大阪、琉球)。詳しくは以下のnoteに書きましたのでそちらも読んで頂けたら。

2019年の成績(10月〜12月):22勝4敗 .846

開幕で川崎に連敗した今シーズンでしたが、振り返ってみると2019年中に負けたのは4試合のみ。これは23勝3敗の川崎に次いで良い成績でした!アルバルク戦を皮切りにクラブレコードを更新する15連勝も達成!連勝中は納得の行く勝利は多くはなかったですが、勝ち切るというと点ではブレックスの強さが現れていたと思います。

2020年の成績(1月〜3月):9勝5敗 .643

2019年勝ち続けていた中でもHCがずっと言っていたことが結果に出てきたのが年明けでした。この時期は苦しかったですが、思ったよりも早く抜け出せたような印象を持っています。ちなみに年明けの勝率で見れば6位でしたが、年明け絶好調で12勝2敗の成績を残していた千葉にも勝てたので試合が続けばもっと勝率は上がったはずです。楽しみだっただけに悔しい。

天皇杯:準決勝敗退(ベスト4)

シーズン中に行われた天皇杯の結果も少し触れます。結果的にはベスト4という結果でしたが、今回も悲願の初優勝を達成することができず、苦い思い出になってしまいました。ただ、12月にブレアリで行われた信州との試合は安齋竜三vs勝久マイケルのブレックスのACを共にしてきた名将2人の対決だったので非常に面白い試合でした!


スタッツから振り返る今シーズン

ブレックスの良かったスタッツを振り返っていこうと思います!

平均得点:81.7(リーグ5位)

ブレックスは平均得点が81.7点のリーグ5位という成績でした。昨シーズンに比べると少しだけ上がってますね。ライアン、ギブス、比江島、遠藤の二桁得点を筆頭に、バランス良く得点ができていたというのも今シーズンのブレックスの良いところでした!

スリーポイント数:9.2 / 25.4(リーグ3位 / リーグ4位)
スリーポイント成功率:36.3%(リーグ2位)

今シーズンブレックスの特徴の1つだったのがスリーポイントです。今シーズンはスリーの数を増やそうと取り組んだ成果が結果にも現れています。アテンプトも決まった本数も昨シーズンよりも増え、成功率は昨シーズンと0.1%しか変わらない高確率です。クラブレコードの17本成功といった試合もありました!スランプの時期に確率を大きく落としてしまったのは少しだけもったいなかったかもしれませんね。ビッグマンの配置もアウトサイド寄りになった影響で、オフェンスリバウンドの本数も昨シーズンから約1本減っています。これはトレードオフといいますか、現代ではオフェンスリバウンド行かなくなりつつあるような傾向なので…トータルで見れば、オフェンスのシステム変更は成功だったと言えると思います。

ターンオーバー数:9.4(リーグ1位)
ターンオーバー率:13.0%(リーグ1位)

昨シーズン同様に質の高いバスケを展開していたブレックスは、平均ターンオーバー数でリーグ1トップの少なさを誇りました!これは昨シーズンからの継続路線という強みもありますし、選手たちのバスケットIQの高さも示しているのかなと思います。ちなみに、今シーズン最少のターンオーバー数を記録した試合はホームでの三河戦の4つでした!4つってすごい(笑)

平均失点:72.7(リーグ2位)

アルバルクに次ぐリーグ2位の失点数でした。昨シーズンに比べて約2点増えていますが、それはシーズン序盤ビッグマン不在で『殴り勝つバスケ』をやらざるを得なかった代償と言れるかなと。それ以降はスランプに陥っていた1月の失点数が多かったものの(73.7)、11月(70.0)12月(68.5)2月(70.8)と素晴らしかったので誇れる数値だと思っています。

セカンドチャンスからの失点:9.7(リーグ1位)
相手にオフェンスリバウンドを取られた数:9.7(リーグ2位)

ブレックスのオフェンスリバウンドが減ってしまったことは少し触れましたが、相手にオフェンスリバウンドを取られた数はリーグで2番目に少ない9.7本。またここからの失点はほとんどのチームが二桁失点している中で9.7失点というトップの成績を残しています。ボールへの執着心が落ちたというわけでは無いのです。

被スリーポイント数:6.0 / 18.7(リーグ1位 / リーグ1位)
被スリーポイント成功率:31.8%(リーグ1位)

最後の項目になります!今シーズンブレックスの特徴の1つであるスリーポイントですが、実はオフェンス以上にディフェンスが素晴らしかったことを皆様にお伝えしたい。ブレックスはスリーを打たせる本数、決められた本数、決められた成功率。これら全てでリーグトップの数値を叩き出しました!これは素晴らしいです!本当に!
現代バスケにおいてスリーポイントの重要性というのは、このnoteを見てくださっている皆様なら一度は耳にしたことがあると思います。ブレックスもその部分を取り入れオフェンスシステムを変更したでしょうし、ディフェンス面では相手にそれをさせないスキのない守りを40試合貫いた。ホームでの試合に限定すると、30.3%しか決めれてないんです!これはファンの声援、黄色の圧力が貢献してると言っても過言ではない!(笑)来シーズンも無事ブレアリで試合が開催された暁には精一杯の「ディフェンス」コールで選手たちの背中を押したいですね!


選手を一人ひとり振り返る

ここからは選手一人ひとりについて雑感を書いていこうと思います。簡潔に書いたつもりです。(笑)

#0 田臥 勇太

開幕スタメンでスタートした田臥の今シーズンは、昨シーズンに引き続き怪我での長期離脱で終える形になりました。プレータイムは短いものの彼はコートの上が一番似合いますね!現役続行する意志を示しているので、来シーズンこそはフルでプレーを見れることが楽しみですね!

#3 ジャワッド・ウィリアムズ

12月に途中加入したジャワッドは、プレータイムは多いとは言えないとは思いますが、要所でらしさを見せていた印象です。アルバルクでプレーしていた時に感じていた勝負所を知っているプレーは健在でしたが、大怪我からの復帰や年齢もあり身体能力の衰えを感じたのも事実。その中で、ピックアンドポップからのスリーは彼の持ち味であり、彼が勝たせる試合もありました。
個人的に印象的だったのは、天皇杯惨敗後にジャワッドがチームメイトに語りかけたというエピソード。勝ち方を知っている選手だけにここからが彼の本領発揮かなと思ったので少し残念な終わり方でした。

#4 ジェフ・ギブス

少し怪我が増えた印象のあるギブスですが、今シーズンはスタッツこそ下がったもののパワフルなプレーは今シーズンも健在。印象的なダンクも今シーズンは多かった印象があります。開幕前に力を入れたいと語っていたスリーは本数が増え、38.3%の高確率をマーク。またフリースローも86.0%と高確率で、特に終盤では頼り甲斐のある存在でした。
ギブスといえばGAME2の勝負強さは別格で、ほとんどの項目でシーズン平均を上回るというパフォーマンスを見せていたのが個人的には印象的です。異常です。

#6 比江島 慎

開幕前は自信を失いかけていた比江島でしたが、シーズン通して安定感のあるプレーを見せていたブレックス2シーズン目。平均二桁得点をマークし、ライアンとのホットラインはブレックスの大きな武器になりました。「スタッツよりも確率にこだわっている」と言っていた比江島は、スリーの確率は35.2%と彼からすると少し寂しい数値ではありますが、シーズンが進むにつれてオフからの披露の蓄積があったのかなと邪推してしまいます。ただ、なんと言っても今シーズンはディフェンスが本当に素晴らしかった。来シーズンは攻守ともにもっとアグレッシブなプレーを見たいですね!

#7 テーブス 海

1月に電撃加入したテーブスでしたが、今シーズンは出番が少なめ。全米アシストランキング2位の実力は、出番が少ないながらも思う存分発揮(ちなみに1位はジャ・モラント)。ドライブやフィニッシュだけでなく、パスでワクワクしたのはワタシだけじゃないはず。
そんな彼でさえも「ミスをしているのを気付かないくらい」というブレックスの複雑なディフェンスに苦労していたのも印象的。21歳の彼がブレックスにアジャストした時どんな未来が待っているのか本当に楽しみですね!

#9 遠藤 祐亮

昨シーズンは2度目のベストディフェンダー賞、天皇杯とシーズンベスト5を受賞しリーグ屈指の選手にステップアップした遠藤は、昨シーズンと遜色ない素晴らしい活躍でした!悔やまれるのが2度の足首の捻挫。天皇杯を含めると17試合の欠場と彼がいればもう少し勝てたんじゃないだろうか?と思ってしまうのも事実です。それくらい彼のディフェンスの強度と安定したオフェンス能力は頼りになりました。平均10.2得点で2P 52.9%、3P 43.0%というスタッツが証明しています。
更に今シーズンはリーグのイケメンランキング1位になりましたね(ファンの力すごい)。再放送された初年度のファイナルを見てて、あの時から名実ともに華のある選手に成長したなぁと感慨深くなりました。

#10 竹内 公輔

やるべきことを淡々と今まで通りの献身的な仕事を熟した竹内公輔。ファンクラブの会報誌で「自分が勝たせたという試合は無かった」と語っていましたが、トランジションでのスプリントやスクリーンアシストなど影で支え続けたのは彼だったと思います。ライアンが帰化した影響などもありスタッツ的には下がってしまいましたが、正直そこはあまり関係ないかなと。
あと、竹内公輔といえば折茂軍団。折茂とのオールスターでは試合前から楽しんでいたのがとても印象的でした。
毎シーズンオフ恒例の断食はやっているようですね。とりあえず、奥さんのInstagramは癒やしでしかないです、蒸しパン(笑)

#13 渡邉 裕規

現役復帰後フル出場を続けているナベは今シーズンもそれを継続。チームがキツい時にリーダーシップを発揮していたのはやっぱりナベでした。日本人選手で一番テクニカル取られたのは玉に瑕でしたが(笑)今シーズンは控えからプレーし、田臥の長期離脱が決まるとスタートを努めたりと色々な役割をこなす中で、シーズン終盤での立ち位置が一番しっくりきてるのかなと思います。
ナベが乗るとやっぱりチームも乗っていて、彼のスタッツが良いとチームも勝っていたのですが(11月平均12.3得点3P 48.4%)、シーズン終盤は負担や疲労が増してか調子が落ちてしまいました。彼の負担を軽減させるのはチームとしての課題かなと。個人的にその辺りは鵤やテーブスに担っていってほしいです。
シーズンを終えて感じたのは、一番インスタ楽しんでるブレックスの選手ってナベですよね←もう信じられません

#18 鵤 誠司

ワタシが常々言っている事がありまして、それは「みんな鵤誠司を過小評価しすぎている」と。鵤は開幕節の川崎との2試合しか欠場はありませんでしたが、いない時にわかる有り難みと言いますか。唯一無二の武器であるフィジカルの強さを活かして、ビッグマンの不在の時は4番でもプレーしました。頼もしかったです。河村勇輝が印象に残った選手として鵤の名をあげたのも驚きでした。
個人的には終盤スタート起用されていましたが、それが一番良いのかなと思っています。たまに軽いプレーも出ますが、ディフェンスのプレッシャーと決断の良さは本当に魅力です。ちなみに、今シーズン鵤がプレーしていた時間帯がブレックスの中で一番リードを作れていました(+7.8)!

#21 橋本 晃佑

noteの前半の部分でも書きましたが、彼の活躍なくしてブレックスの好成績はありません!ジョーンズカップの活躍をそのままに、ビッグマン不在の三河戦のGAME2ではキャリアハイの15得点。この試合と翌節の渋谷戦では勝負を決定付けるスリーも決めちゃったりして、ファンを沸かせてくれました。だからこその後半戦です。活躍できた時は4番での起用だったこともありましたが、後半戦低迷してしまったのは少し残念です。来シーズンからレギュレーションが代わり3番での起用も増えるでしょうから。さらなる飛躍を期待したいところです。ハンドリングですよ。

#22 ライアン・ロシター

『いまここ』というタトゥーを掘って迎えた今シーズン。12月には帰化という日本バスケ界最大のサプライズを届けてくれたライアンは、今シーズンも類稀なるリーダーシップとオールラウンドな活躍を見せました。シーズンベストファイブ受賞も納得です。
シーズン序盤は好スタッツを残すことの多いライアンですが、ビッグマン不在の中でも素晴らしいスタッツを残していました。10月は平均20.1得点13.7リバウンド5.1アシスト2.0スティール1.3ブロックといった具合。
ライアンが帰化したことは来シーズンに向けても大きな影響を及ぼすと思うので、今回のオフシーズンでどんな編成をしていくのか楽しみです。

#30 山崎 稜

昨シーズンに比べると出番が減ってしまった山崎ではありますが、今シーズンはプレーの質が上がったような気がします。彼が言っていたオフェンスのバリエーションを増やすことはまだまだだとは思いますが、スリーポイント成功率が36.2%と昨シーズンから大きく数値を伸ばしました。特にホームでは48.1%という高確率!やっと3&Dと呼べる選手になったかな?状況判断やバスケットIQなど課題も多くあるとは思いますが、それらは伸びしろ。今後どうなっていくのか注目しています、去就という意味でも。

#31 喜多川 修平

昨シーズン開幕前に大怪我を負い、今シーズンは昨シーズンの分までと思いも強かったであろう喜多川でしたが、プレータイムは以前と比べると減ってしまいました。その理由はやはりディフェンスでしょう。賢いのでファウルストップをうまく使ってくれますが、スピードの部分は気になったのは事実です。
とは言え、持ち味のスリーポイントは39.2%と文句なしのスタッツを残しました。流石ですね。特に12月上旬のパフォーマンスは圧巻でした。あと、琉球戦GAME2の試合開始直後のセットプレーも個人的にかなり記憶に残っている美しいプレーです

#11 田原 隆徳

昨シーズンは途中で契約解除された田原でしたが、今シーズン前に再契約。彼の実力はこのチームの中で劣ることは理解していましたが、出番があれば随所に成長を見られたと思います。特にシーズン途中に大阪にレンタルされてからは、苦しいチーム事情の中でもしっかり活躍していたと思います。契約満了が発表されましたが、自分でも言っていた通りブレックスで揉まれた経験があれば他のチームでも大丈夫なはず。泥臭く喰らいつくプレー期待してます。

#24 栗原 貴宏

昨シーズンから怪我が重なり、今シーズンもその影響で出遅れてしまった栗原。ブレックスはリーグ屈指の選手層を誇っています。その中で出遅れることはやはり致命的で、今シーズンはブレックスでプレーすること無く山形にレンタル移籍になりました。正直「運が無かったなぁ」としか言いようがないですよね。本領発揮とは行きませんでしたが、完全復帰と今後の活躍も期待しています。

#42 シャブリック・ランドルフ

ライアンとギブスが不動の地位を築いている中で出番の少なかったランドルフ。正直もっとやれると思っていたのですが、身体を絞れずにコンディションが上がらずで苦戦しましたね。家庭の事情で大変な状況の中で富山戦のスリー連発のインパクトは忘れません。

#17 山口 颯斗
今シーズンは出番がなかったものの、特別指定選手で加入した山口は今後期待の存在。筑波で活躍して来シーズンブレックスに戻ってきてギターを引いてくれ〜!

安齋  竜三 ヘッドコーチ
少しだけヘッドコーチにも触れておきます。今シーズンで3シーズン目の指揮。オフェンスシステムの変更に取り組み、開幕連敗した時はどうなるんだろう?と思いましたが、「この人についていけば大丈夫だわ」という結論に至りました。CSに向けて隠してたり仕込んでいたものもあったと思うのでそれは来シーズン楽しみにしています。そして急にTwitterが活発になりましたね(笑)
▼振り返るシリーズ面白いので見てください。このnote見る前にこっちです←


東地区各チームをいちブレックスファン目線で振り返る

個人的に今シーズン戦ってきた東地区5チームの雑感を簡単に書いていこうと思います。

レバンガ北海道
創設後初の開幕戦勝利でスタートした北海道でしたが、開幕前から予想していた結果でした。カミングスを3番に置く布陣を置き今シーズンを戦った北海道でしたが、60試合戦い通したら2シーズン連続で残留プレーオフに出場していたと思います。日本人選手の得点力に乏しく、アウトサイドシュートの確率が低い点を来シーズンどうなるか。間違いなく変革のシーズンになるでしょう。折茂もう一回見たかった…

秋田ノーザンハピネッツ
結果こそ負け越しでしたが、着々と嫌らしいチームになっているなぁという印象です。アルバルクにも勝ってますし、ブレックスもBリーグ開幕戦以来の敗戦も喫し、相変わらずブースターも熱かった。面白い若手や弱点だったシューター陣といった理に適った補強を的確に行ってきているので、来シーズン面白い存在になりそうな予感がします。

千葉ジェッツ
今シーズンは千葉に全勝できたこともあり、ブレックスファンにとっては良かったシーズンと言えるでしょう。シーズン序盤は負けが混んでいましたが、噛み合いだしてからの千葉の強さは本物でしたし、このオフにどんな補強をするのかも興味深いです。エドワーズが帰化したことによって、どんな外国籍選手を連れてくるのか?パーカーと小野の恐怖が終わったと思うと少しだけ嬉しいです(笑)

アルバルク東京
怪我人が多い中で世代交代も進めたアルバルクでしたが、その中でも鉄壁の守備はお見事としか言いようがないですね。しかも格下相手に取りこぼしがほとんど無いのはチームのカルチャーなんだろうなぁと。一方で今シーズンは強豪チームに勝ててないのが気になりました。失点は少ないけど、得点も少ない。これを来シーズンで契約最終シーズンになるルカがどのように修正するのか楽しみですし、敵としては恐ろしいです。

サンロッカーズ渋谷
渋谷は今シーズンのシンデレラチームですよね。天皇杯優勝おめでとうございました!サクレが引退したことで方向転換したと言っていましたが、見事ドハマリしましたよね。ジャクソンとサイズといった外国籍選手たちもフォアザチームで素晴らしい選手たちでした。ベンドラメの他にもう1人くらい打開力のある選手が出てくるともっと厄介な相手になりそうです…セクシーかな?補強かな?


おわりに

ということで最終回長くなりましたがいかがでしたでしょうか?

個人的に今シーズンは、このメンバーの集大成になると思っていました。ロスターの平均年齢も上がり、そろそろ何かを変え始めないといけない時期だと感じていたので、今シーズンに掛ける思いは選手たちも強かったのかなと思いました。コロナの影響で不完全燃焼な終わり方が残念ですが、今は各々ができることをやって行かないといけないのかなと思います。また、ブレアリで応援できる生活が戻ってきますように。皆さんにとって今シーズンはどんなシーズンでしたか?

ここまで12000文字くらい書いてきました。ここまで読んでいただき、1シーズン通して読んでいただいた方々も本当にありがとうございました。来シーズンも続けるかわかりませんが、オフシーズンは移籍動向をまとめたものをアップする予定ですので来シーズンの楽しみとして読んでいただけたら幸いです。
▼1年前のもの


ここから先は、今シーズンの記録として勢い余って破茶滅茶書いた第2部とします。実に13000文字以上を超えています、まさかの本編超え(笑)破茶滅茶書いてしまったのでこの後は有料にします。←
書いた内容はこんな感じです。

【1】中地区、西地区の各チームをいちブレックスファン目線で振り返る
【2】ブレックスの来シーズンの編成について個人的見解
【3】ブレックスに加入したら面白そうな選手たち
【4】2017-18シーズンの選手評(以前書いたもので恥ずかしくなって非表示にしたもの)
🆕【 追加 】 今オフのブレックスの動向雑感

【1】は東地区の振り返りのように中地区と西地区のチームを振り返りました。
【2】は来シーズンのブレックスの編成についての個人的な見解です。少し辛口の部分もあるかもしれませんがご了承ください。
【3】で【2】での見解を踏まえて、ブレックスに来たら面白そうな選手を5選手+1選手の計6選手選んでみました。
【4】ではnoteを初めて書いた記事の内容を晒します。現在は恥ずかしくて非表示設定にしたもので、選手とワタシの成長も感じられました(笑)このシーズンは苦しかったですけど、振り返るとこのシーズンがあったこその飛躍だったのかなと読み返して思いました。我ながら面白かったです。

-----2020/05/23 追記-----
ありがたいことに想像以上に有料部分を読んでくださる方が多いので、追加で『 今オフのブレックスの動向雑感』を書いていこうと思います。Twitterでは書きにくいことも、ブレックスから何かリリースが出るたびに書いていきます。

有料で少人数のはずなのでいつもよりは気にせずぶっちゃけて好きなだけ書いてます。普段は削っているようなことも、愛が故に好き勝手書いていますので。オフシーズンで暇だなーって思ったり気が向いたら期間限定で公開するかもしれません、気が向いたら。物好きな方はよろしければ。

ということで最終回長々と読んで頂きありがとうございました!また、1シーズン通して読んでいただいた方々も本当にありがとうございました。いいねやリツイートが励みになりました(特にリツイート嬉しい)。こちらの記事も少しでもよかったら良いねやリツイートなどして頂けたら幸いです。このような御時世でありますが良いオフシーズンをお送りください!


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