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2拠点生活のススメ|第321回|言葉の杖

最近、腰を痛めているせいか、立ち上がる時に思わず声が出る。面白いものでそうした声は、状況によって微妙に変化しているようだ。

「よいしょ」は、気をつけて立つんだぞという戒め的かけ声。

「ん〜」は、長時間座っていて思うように立てない苦痛混じりの声。

「よしっ」は、さあ立つぞと気合いを入れるかけ声。

今朝ラジオを聞いていたら、若い人でも同じように声が出るという話をしていて、年を取ったから出る声とは限らないんだなと少し安心した。

こういった声は、「言葉の杖」と言うらしい。

ようは行動を手助けする言葉ということになるのだろうか。なるほど上手いこと言うなと妙に感心した。

このほかにも、何かを思い出したときに出る「あっ、そや」とか、何するか分からなくなったときに出る「え〜〜っと」とか、独り言がだんだん増えてきたような気もするが、これも年齢に係わらずみんな口に出るものなんだろうか。

昔、鉄道会社の撮影現場で、線路などを渡るときに、必ず声を出して指さし確認するようにと練習をさせられたことを思い出した。

目で見ながら、指も差して、同時に言葉も出す。

この3つを同時にやることに意味があり、どんな状態でも意識の集中を促すらしいのだが、確かに他のことを考える余地は無くなるものですね。

最近は徳島の家から、川西の家に戻る際には、「電気よし」「ガスよし」「戸締まりよし」と声を出して指さし確認をするようになった。おかげで、安全は確保できているような気はするが、忘れ物に関してはこれでは防げないもの。

覚えている内にメモするなど、「脳の杖」も必要なのかもな(笑)。

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