令和3年10月3日第351回一日会〜「今、国家革新思想を問う」

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令和3年10月3日 第351回一日会

よく街頭活動を共にする、こっちゃん(@ko_meiji_514)と共に参加。

遥々参加の一誠塾中尾塾長と久しぶりの再会。

・東條英機元首相ら「A級戦犯」の烙印を押された民族の英雄達七人の遺骨を海に投棄した外道アメリカの所業が公文書により確認されたこと。

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・殉国七士廟(愛知県西尾市東幡豆町三ヶ根山)の運営が有志の創意工夫によって維持されているも、冷遇し撤去させたい市との関係が危惧されること。

・東大阪の堂村慎太郎先生が取り組む生コン業者による環境汚染問題

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私は、朝鮮総連兵庫県本部に堂々と訪問した椿事を報告、喝采と笑いを得た。(笑)

など白熱した第二部の討論であった。

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第三部 講演

「今、国家革新思想を問う」御所市議会議員 杉本延博先生

杉本先生は西光万吉先生が編集に取り組んだ大日本国家社会党掖上支部の機関紙「街頭新聞」について研究した『国家社会主義とは何か 「街頭新聞」の思想を読む』の著者であります。

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以下、簡単ながら講演の内容を紹介します。

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・意図的に戦前の歴史を政府・体制を中心に語り、在野の活動家の存在を無視した保守派の歴史観に対する違和感から、「革新」「民族派」を自覚した杉本先生。

西光万吉先生という、部落出身から左翼となり国粋主義者に転向した「異端者」とも言える存在に触れたことが、改めて資本主義超克の思想探求のきっかけとなり、調べる間に西光万吉は「異端」でも何でもなく、天皇を敬愛し、社会の不平、矛盾に異を唱える一日本人であり、赤松克麿、石川準十郎、津久井龍雄、井上日召といった国家革新の最前線にいた人々が当たり前のように西光万吉を扶けていたことが明らかになった。

この西光が構想した一君万民の「高次的高天原」を中心に民族派の歴史から国家革新の展開を説いた。


・戦前民族派の三大潮流、「日本主義」「国家社会主義」「農本主義」

農村共同体への回帰を説き、五・一五事件の背景になった橘孝三郎や権藤成卿の農本主義はともかく、北一輝の国家社会主義はどことなく冷たく血が通っていない気がする。

ここで「北一輝が支柱となった皇道派には承詔必謹が無い」と声が飛んだ。

そこで大切となるのが、尊皇と伝統的価値観に回帰する日本主義である。


・1930年代にはマルクス主義以外にも「第三の道」と呼ばれる資本主義に挑戦する思想が多く登場した。

パレートが評価したムッソリーニのファシズムやナチス・ドイツもその一つである。ナチス左派のフェーダーが著した「独逸第三帝国の理論 公益優先と利子奴隷制打破」は反ユダヤ主義とは相容れないものの、「利子」と闘う発想は現代でも通用する。

そして、日本民族派である私達は仁徳天皇の民の竈の事績をはじめ、歴代天皇の大御心や御詔勅に回帰して、詔勅を一種の「教典」として国民を救済せねばならないとした。


・明治維新、藩閥政治に対した西郷隆盛の第二維新、財閥に抵抗した朝日平吾の大正維新、そして昭和維新の道統は戦後にも継承され、押し付け憲法に特攻した三島由紀夫の義挙や経団連、資本主義に疑義を呈した野村秋介の義挙、経団連事件の激は五・一五事件の激に通じるものがあった。


・資本主義の矛盾を克服するため明治初頭の版籍奉還に倣った「財産奉還」(1919年 遠藤無水)、「産業奉還」(1932年 安部磯雄)が提唱された。

しかし、奉還された財産や産業は誰が管理・運営するのか?

それはソ連型の統制経済を意味するのではないか?

私有財産制を完全に無くすのか、そこまで徹底せずある程度の妥協の線を示したのが北一輝らの構想であった。

先述のような懸念もあり、難しいところではあるが、私有財産制に代わる皇産分用権(財産や産業は天皇からお預かりしたもの、公地公民制の現代版である)を模索していきたい。


・我々、民族派は正直に言えば経済を苦手分野としている。

しかし、その経世済民を追求して理想社会(ユートピア)を提示することが求められているのではないか。

私達は左翼を単なる敵と見なさず、老壮会のように学ぶべきところは学び、交流すべきである。

そして、言わば戦後教育の優等生故に左翼になった彼ら(私達、国粋陣営は戦後教育をサボったからこそ真正日本人になった(笑))を目覚めさせ真正日本人に転向させることこそ使命ではないだろうか。


・令和維新は古今東西様々な思想や運動を学び、受け入れ、取捨選択すべきである。

その時、最も大切なことは日本精神に回帰し、尊皇に根ざした基本を忘れず、行動しなくてはならない。

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非常に勉強になり、今後に活きる御講演でした。

(少しでも多くの方にも広めたい思いで、駄文ながら敢えて要約せず長々と講演内容を紹介しました。大変読みづらく申し訳ございません。)

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